ブラインドライター
[2018年08月07日(Tue)]
今年5月に紹介した
Co-co Life☆女子部さんが 立ち上げた
芸能プロダクション に所属する
視覚に障がいのある女性、
松田昌美さんの
活躍されているようすを
先日、知りました。
小さい頃から
自分で自分のことができるようにと
厳しく育てられた彼女は、
盲学校を 卒業後、
地元静岡を出て、東京へ 上京。
視覚に障がいがあっても
一般企業に 就職して
活躍したいという 強い思いからでした。
しかし、思いが叶い
東京で 就職できても
現実は、大きくちがうものでした。
「 座っていることが あなたの仕事」と言われ、
何も任されない日が 続いたそうです。
「 こんなことも 出来ます」と
提案しても、実現へは 至らず、
関わりさえ してもらえなかった時間も
たくさん あったそうです。
落胆した松田さんは、何社か 会社を移ります。
でも、どこでも
同様な処遇を 受けます。
「会社は 障がい者雇用の実績が欲しかっただけなのか」
そのような日々が続く中で、
Co-co Life☆女子部さんを 知り、
Co-co Life☆女子部さんが発行する フリーペーパー の
制作に、ボランティアとして 参加。
そこで、ある対談の
“ テープ起こし ” をした時に
編集スタッフのひとに 言われました、
「 松田さんのテープ起こしは 良い 」。
そして、テープ起こしの
需要が たくさんあることを知ります。
そこから、仕事として
“ テープ起こし ” を受け、
そのクオリティに 太鼓判を押され、
テープ起こしの
請負専門のWEBサイトを
松田さんは 立ち上げました。
昨年末に 会社を退職し、
今年からは
ブラインドライター として活躍。
ほぼ毎日、
締め切りに追われているそうです。
今では、ブラインドライターが増え、
“ テープ起こし ” の依頼を受ける
ブラインドライターズ という事業チームも
あるそうです。
「 得手を活かす 」。
自分の得手を見つけるには、
障がいのあるひとは、とくに
自分だけでなく
自分の周りのひとや場などの
環境で決まる と、あらためて思います。
障がいのあるひとの 周りにいるひとたち。
家族、支援者などが
どれだけ
目の前にいる
障がいのあるひとのことが
見えているか、
わかっているか、
「 そのひとの得手を 見つける 」か。
もちろん、障がいのあるひと
本人の意思が あってのうえですが、
まだまだ必要な「 支援 」がある、と。
微に入り細に入り
支援をする必要はない と
言われるひとも あるかと思いますが、
「 そのひとの得手を 見つける 」ことは
最大に近い 支援だと思います。
そのひとが
何歳になっても
そのひとに 必要ならば
継続してほしい「 支援 」 です。