届かない
[2015年12月01日(Tue)]
今日は、こちらの記事を読んでの
ひとりごとです。
「 死体遺棄容疑で 両親逮捕、長女殺した 」
( 2015年11月22日付け:京都新聞 )
同居する 40歳代の長女の遺体を
大阪市交野市の自宅に放置したとして
逮捕されたのは、
80歳代の父親と 70歳代の母親でした。
長女には 精神疾患があり、
父親が 娘の将来を悲観し、妻と相談して
寝ていた娘の頭を金づちで殴り
ベルトで首を絞めた と供述しており、
殺人容疑も視野に調べる とありました。
なぜ、なぜ、
このようなことが また起こったのでしょうか。
障がいのあるひとに関する法律が整備され、
誰もが暮らしやすい社会へと
少しづつ 変わりつつある 今。
障がいがあるために
教育も受けられなかった時代に成長した子をもつ
親世代に、
希望に沿った 支援がサービスが受けられるという情報が
届いていないのでは と思ってしまう事案が
なぜ、なくならないのでしょうか。
誰が 届けるのですか。
自分から 聞きに行かないと、
生きるために必要な
さまざまなことを
知ることできないのが、日本の社会。
もしや これらの大元は
「 申請主義 」にあるのではないのか、と。
以前、大阪に住んでいたころ
「 黙っていたら だめですよ。
言ってくださいよ!
言ってもらわないと 分かりませんよ!」
と、語気を強め 薄ら笑いを浮かべながら発した
役所のひとの言葉を 思い出しました。
「 言ってもらわないと 分からない 」と
言い切る社会が、変わらなければ。
親は どういう思いで、子を殺めたのでしょうか。
子は どういう思いで、親を見つめたのでしょうか。
苦しいです。
こんなことが 繰り返される、日本。
繰り返される所業に ピリオドを打つには
何が 必要なのでしょうか。
一人ひとりにできることは、何なのでしょうか。