障がいのあるひとの仕事
[2015年05月18日(Mon)]
今日は、こちらの記事を読んでの
ひとりごとです。
「姉が知的障害 プロレスラー バリアフリーへゴング」
( 2015年5月15日付け:東京新聞 )
プロレス団体「HEAT−UP」代表の
田村和宏さんには、
ダウン症のあるお姉さんがいらっしゃいます。
小さい時から 仲のいい姉弟で、
姉の麻子さんは 今、川崎市内にある通所施設に通い、
軽作業に従事されているそうです。
軽作業といっても
平均時給が30円の
工賃を得て生活する姉を見守りながら
田村さんは、これまでにも
「自分に 何かできないだろうか」と
興業収入の一部を
施設へ寄付をしてきました。
でも、
まだ自分にできることがあるのではないか と模索。
そして 今回はじめて、
知的に障がいのあるひとに
プロレス興業時、
入場券のもぎりや 駅前でのチラシ配り、
会場内の 観客用椅子の準備などを
スタッフとともに働く機会をつくりました。
興業当日は 午後2時半から6時半まで働き、
他のスタッフと同じ
日当5000円が 支払われるとありました。
日頃 まわりに支えられがちな
障がいのあるひとたちが、
イベントを支える側になり
健常な他のスタッフと同額の賃金を得られる体験は
そうないことだと思います。
ここで ふと思いました。
このような「 機会をつくる 」ことは やはり
身内に障がいのあるひとがいたり
障がいのあるひとと
ごく身近で過ごす時間を多く持ったひとでなければ
できない・やれないことなのかなぁと。
「 プロレスを通じ、
障がい者と健常者が 共に働ける機会を増やしたい 」
と 田村さん。
田村さんのような
障がいのある家族のいるひとが
障がいのあるひとたちの
新たな就労の場を 提供するのではなく、
社会のなかで 障がいのあるひとが担える仕事を
模索し 発掘し 提供する 公共のセクションが
あってもいいのではないか と。
あっ、そのようなセクションは あるのに
機能していない といったほうが、正確かもしれません。
社会のなかに存在するあらゆる仕事のなかで、
障がいのあるひとが
得手を活かして担える仕事を
就労の場を
提供するためにできること。
あらゆる立場で暮らす 健常と呼ばれる皆さん、
少しでいいので 考えてみてください。
中間支援と呼ばれるセクションが
ほぼ 機能していないから
このような話題が繰り返されている という現実。
中間支援とはちがう
「 支援のカタチ 」が 必要なのかもしれません。
そして、そのカタチをつくるのは
福祉でもなく、行政でもない と思います。
*PROWRESTLING HEAT UP
http://heat-up.biz/