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きょうの福祉

「障がい者というコトバを
    使わなくて済む社会になればいいなぁ」
 障がいのあるひとが、
 地域で役割を担い、ふつうに生きる。。。
 この願いに向かう kyokyo の日々をつづります。


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かわりのない命 [2013年12月24日(Tue)]

今年も あと一週間余りとなりました。

ふと静かに今年を振り返り、
記しておきたいことを 今日は書きます。
今年6月に目にした記事についての
ひとりごとです。


「 見つけたかった 息子のがん 」
 (2013年6月16日付け:読売新聞)

56歳の知的に障がいのある息子さんを
がんで亡くされた話。
86歳のお母様の 投書記事でした。

2年前、息子さんの
後ろからの声に反応しないことに気づかれます。
耳鼻科を複数回りましたが、
その時々に、初対面の医師に
「医師の話し掛けにはうなずくため、
聞こえているはずだ」などの問診を受け、
異常が見つからないまま、時が過ぎました。

後になって、ご本人が
「聞こえにくいのは自分の罪」のように
思っていたようで、
検査では 聞こえると答えてしまっていたのでは
と、お母様は回顧されますが、
その後も、
頬を押さえて痛がるものの、
虫歯や歯茎の異常も ありませんでした。

そうこうしながら、総合病院へ受診。
そしてわかったのが、後頭部のがんでした。

始めの症状から7ヵ月経っており 手遅れ状態で、
その半年後、息子さんは他界されました。


「病院はどこも、障がい者の扱いに詳しい
と、思っていたのは私の独り相撲でした」
このお母様の言葉に、
胸が締め付けられる思いがしました。

厚生労働省によると、
免許を取得した医師の卒後臨床研修では、
知的に障がいのあるひとへの接し方に特化した
研修はない、とありました。

「知的障がい者の問診は 難しい場合があり、
聴診や触診といった基本を徹底し、
保護者らの話を じっくり聞く必要がある。
診ていれば 慣れるのですが、
知的障がい者に接することが
ほとんどない医療従事者は少なくないのが
現状です。」と、
知的に障がいのあるひとを専門に診る
ある医師の言葉が。


子どものうちは 各々所属する学校の集団健診で
基本的な健康診断の機会は 確保されていますが、
学校卒業後 は、ひとによって
まちまちなのが現状だと思います。

それでなくても
「病院へ 行く」ことを負担に感じる
障がいのあるひとも多く、
親や家族が 健康診断を受けさせるために
「病院へ 付き添って行く」ことも
考える以上に 負担が大きいことは否めません。


学校卒業後、日々過ごす場所、
通所施設や福祉事業所、企業などで
健診を受けること、
健診を受けられるような環境を整えること。
そして、普段から
障がいのあるひとと接する
医療従事者を増やす取り組みを、
医療関係者に意識的に行ってもらうこと。
このふたつが、
いかに必要かをあらためて思いました。

そして 普段から、地域の病院 単位で、
障がいのあるひとと接する
医療従事者が増えれば、
病気に気づく可能性も 高まると思います。

障がいのあるひとも診れる「かかりつけ医」が
身近にいれば、
互いに 普段からの診察で慣れていることにより、
いざという時の 状況が
わかりやすくなると思います。

障がいのあるひとと接する
医療従事者が増えれば、
普段からの「地域の見守りの目」も
増えることにもつながります。



最後に、記事を読みこんで 思うことがあります。
それは、
障がいのあるひとは 何歳になっても、
親やきょうだい、家族など 一ヵ所に
負担が 圧し掛かっているという
現状についてです。

「これは 決してよいことではない」と
気づいてほしいのです。

親の責任、家族の責任と
それは「ちがう」と
社会が理解し、認識してほしい。



ここに生きるひとたちが、
障がいのあるひとの
ひととしての生き方について、
正面から考えてほしい。

来年は ほんの少しでもいい、
それぞれがもつ 心の余裕を
障がいのあるひとに向けてほしい
と 思います。







 
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