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きょうの福祉

「障がい者というコトバを
    使わなくて済む社会になればいいなぁ」
 障がいのあるひとが、
 地域で役割を担い、ふつうに生きる。。。
 この願いに向かう kyokyo の日々をつづります。



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    2019年11月以前の記事にいただいた
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「今出来ること」という一人ひとりの小さな道が一緒になって大きな道へ
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カームダウン ( Calm down ) [2020年10月21日(Wed)]

先日、下記の記事を目にしました。

「 感覚過敏者に休憩空間 公共施設に初設置 」
( 2020年10月16日号:
      神奈川タウンニュース中原区版 )

神奈川県川崎市にある
とどろきアリーナ に、
感覚過敏の特徴があるひと向けに
気持ちを落ち着かせるための個室スペース
“ カームダウン・クールダウンスペース ” を設置、
東京オリンピックパラリンピックに向けた
取り組みの一環で
川崎市内の公共施設では初めて
と、ありました。

“ カームダウン・クールダウンスペース ” は
成田空港や 国立競技場にも 設置されており、
人混みや歓声、証明などの刺激を遮り
気持ちを落ち着かせるための空間で、
自閉症のあるひとなどに多い
パニックが生じた際に
冷静になるための空間として利用される
と、ありました。


この記事で その存在を知った
“ カームダウン・クールダウン ” について
調べるにつれて、
日本のさまざまな場所に在ってほしいと
願いにも似た思いが ふつふつと。

“ カームダウン・クールダウン ” は、
個室として 新たに設置するだけでなく、
今在る場所に
間仕切りなどを置いて
設置することも できます。

その場合、内部は、
照明を明るすぎないように
少し暗めの間接照明で、
一点に集中し 気持ちを落ち着かせるために
アイキャッチャー
(動物などのイラストやキャラクター、数字)の
設置も効果的、そして
防犯上の理由から
足下が見えるカーテンなどで仕切り
(設置場所の要件によって変わりますが)、
入口には 案内サイン
“ カームダウン・クールダウンスペース
 Calm down,cool down space ” を設置し、
「 この部屋は気持ちを静めるための部屋です。
皆様のご配慮をお願いいたします 」などの
説明文(ルビ付き)を 補助表示することで、
そこは
さまざまなひとに
配慮が届く場所になります。

知的や精神、発達に障がいのあるひとだけでなく、
認知症のあるひとも 利用できる場所です。


・カームダウンクールダウンマーク.png


今年5月には
経済産業省の日本産業規格(JIS)において
上記のような
“ カームダウン・クールダウン ” の
案内用図記号(ピクトグラム)も 発表され
その存在を知ってもらうための
準備は進んでいますが、
現在 設置されている公共の場所は
残念なことに、上記の他には
東京有明アリーナしか見当たりませんでした。

そして、
固定された場所に在ることもさることながら、
例えば 特別支援学校の修学旅行先や
イベント会場など、
不安や心配が大きくなって困っているひとが
助けを求めてきたときに
“ カームダウン・クールダウンスペース ” を
臨時で 設置することも可能です。


見えるものへの配慮を優先してきた
日本の “ バリアフリー ” に 一石を投じる
“ カームダウン・クールダウン ” の取り組み。

これが実現されてこそ
“ バリアフリー ” と言えるのではないでしょうか。

世界のトップレベルの
ユニバーサルデザイン水準を
目指す場所においては、
一刻も早い
“ カームダウン・クールダウンスペース ”の
設置を 願います。

“ おもてなし ” の日本を謳うなら
必要なことは 一目瞭然、ですよね。













ドキュメンタリー映画『 描きたい、が止まらない 』 [2020年09月14日(Mon)]

2018年に 完成し、
翌2019年1月から 約半年間
東京、宮城、兵庫、神奈川で 劇場公開された
『 描きたい、が止まらない 』という
ドキュメンタリー映画があります。







主人公は、滋賀県に住む
自閉症のある青年、古久保憲満さん。

ひとと うまく接することができず、
暴れがちだった彼は、
絵を描くときだけ 気持ちが落ち着く、と
絵を描くことに のめりこみます。

その絵は、
あらゆるものをモチーフにした
独特の絵で、
これまでに描いた作品は
約400点に 上ります。

映画に出てくる
『 オリジナルの街 』という作品は、
鉄道、車、高速道路、空港、駅、ホテル、
観覧車、軍隊、家電製品、食料など
見たものと想像が組み合わさって登場する世界を
ボールペンと色鉛筆だけで描いた
超緻密画の10mにおよぶ 大作です。

世界中から6万点の
アール・ブリュット作品が収蔵されている
スイスの美術館に展示される作品を描く 彼ですが、
日中は、
就労継続支援の福祉事業所で 週5日働いています。

映画では、絵を描くだけでなく、
生きるために必要な
さまざまなことへ 挑戦する彼の姿を
2年半にわたって 密着しています。



「 あるがままの自分が認められ存在できる場所で
やりたいことを 自由にやる 」。

障がいのあるひとも
それだけで生計が立てられるように と
生まれたカンパニーは、
全国に いくつかあります。

そして、生活介護という福祉サービスのもとで
福祉事業所が
制作活動ができる場を整え、
提供するケースも 増えています。

自分が 認められ 存在できる場所があり、
描きたい つくりたい という思いから
生まれる作品も 増えています。

しかし、残念ながら、
それらが 個の作品としてその価値が
平等に認められる社会は
未だ、日本には ありません。


障がいのあるひとが、
あるがままの自分が認められ存在できる場所で
自由に 自分の可能性に
向かうことができることは
とてもうれしいことです。

でも、そこで 終わっていいのでしょうか。

さまざまな表現から感じる
本質を 大切に、
感性とは何か、豊かさとは何かを 考えたとき、
その先が有ってこそ
彼らの作品は 生きるのです。

彼らの制作風景に スポットライトを当てる時代は
もう、終わったと思います。

これからは、
この映画の先に見えたものを、
日本で 彼らの作品に
息を吹き込むには 何が必要かということを
考える時代に 入っています。

すでに、世界では 有っても
日本には 未だない “ 芸術 ” の定着を。

次に観たい
ドキュメンタリー映画は、
それに向かうひとびとの姿 です。





*ドキュメンタリー映画
『 描きたい、が止まらない 』HP
http://www.paonetwork.co.jp/films/














超福祉  [2020年08月27日(Thu)]


障がいのあるひと と 健常と呼ばれるひとが
“ 壁 ” を超えて
あらゆる “ ちがい ” が混ざり合った
2020年の渋谷の日常を目指し、
2014年から 毎年開催されている
『 超福祉展 』。

これまでの開催は
東京・渋谷だったので、
関東エリア外に住むものとしては
なかなかケイケンできない
もどかしさを 感じながら
毎年、注目していた『 超福祉展 』が、
新型コロナウイルス感染拡大の影響で
今年は オンラインで
開催されることになりました。


超福祉展2020.jpg


        〜 2020年、渋谷。
      超福祉の日常を体験しよう展 〜 

 日 時:2020年9月2日(水)〜8日(火)
        11時 〜20時

 場 所:渋谷ヒカリエ 8F「8/(ハチ)」から
     オンライン上で展開

 参加費:無料
 主 催:NPO法人ピープルデザイン研究所
 共 催:渋谷区、一般社団法人超人スポーツ協会、
     株式会社丹青社、
     株式会社ゼネラルパートナーズ、
     タイムアウト東京、
     株式会社グリーンアップル
 後 援:文部科学省、J-WAVE 81.3FM、日経BP社、
     ともに生きる社会かながわ憲章
    (神奈川県福祉子どもみらい局共生社会推進課)
 特別協力:渋谷ヒカリエ、
      文科省ユニバーサル未来社会推進協議会




過去6回で 累計27万人のひとが来場した
『 超福祉展 』の最終回は、
展示、シンポジウム、体験イベントなどを
すべて オンラインで開催し、
新しい展示会、イベントのあり方にも挑戦。

東京・渋谷を基点に
日本、世界の各都市をオンラインで
リアルタイムにつなぎ、
世界中の誰もがつながれる場がそこに。


既存の福祉の “ 枠 ” に収まらない展示や
シンポジウムを 楽しみながら、
皆さん自身が住むまちの “ 福祉 ” を
見直すきっかけがつかめたり、
今在る課題に
向き合える時間になると思います。


“ ちがい ” を受け入れ、“ 理解 ” につなげる。

いろいろなものを吸収して、
次なる福祉へ
楽しみながら 動きたい。





*超福祉展 公式HP
http://www.peopledesign.or.jp/fukushi/


*NPO法人 ピープルデザイン研究所
東京都渋谷区千駄ヶ谷一丁目13番11号
co-lab 千駄ヶ谷4-11
http://www.peopledesign.or.jp/

障がい者、高齢者、外国人、子どもなど
身体上もしくはコミュニケーションのバリヤがあり
まちの賑わいに参加しにくい状況・環境を
改善する事業を行い、
その健全なまちづくり活動を不特定多数の町、市民、
地域団体に普及させ、
公益の増進に寄与することを目的に
活動されています。
2011年4月設立。













あるがままのアート  [2020年08月09日(Sun)]


「 人知れず 表現し続ける者たち 」。
それは 一体、だれなのでしょう。

今日は こちらの紹介です。


特別展『あるがままのアート』.jpg



      〜 特別展『 あるがままのアート 』
         人知れず表現し続ける者たち 〜

 会期:2020年7月23日(木・祝)〜9月6日(日)
      10時 〜17時( 最終入場は16時半 )
    ※ 月曜休館、但し8月10日(月・祝)は開館、
      8月11日(火)休館
    【 観覧には 事前予約が必要です 】
      https://art-as-it-is.jp/reservation/

 会場:東京藝術大学 大学美術館
     東京都台東区上野公園12−8
     https://www.geidai.ac.jp/museum/

 観覧料:無料

 主催:東京藝術大学、NHK、文化庁、
    独立行政法人日本芸術文化振興会
 共催:障害者の文化芸術国際交流事業実行委員会
 協力:アール・ブリュットネットワーク
 助成:公益財団法人一ツ橋綜合財団



―― 既存の美術や流行、教育、
  障害の有無などに左右されず、
  ただひたすら自由に独自の世界を創造し続ける
  アーティストたちの特別展
 「あるがままのアート -人知れず表現し続ける者たち-」
  を開催いたします。
  20世紀初頭に新しいアートとして「発見」された
  独学のアーティストたちの作品―それは、
  新たな時代を創造するインスピレーションとして、
  20世紀初頭の美術の世界に衝撃を与え、 
  広く認識されていきました。
  今日においても、その重要性は変わることなく、
  むしろ以前にも増して、自由で、
  多様な価値をもたらす創造的な世界として、
  アートに留まることなく、
  広く社会に受け入れられています。
  それらは、「人間とは何か」という根源的で、
  本質的な問いを発し、
  様々な価値観をもたらすアートとして、
  文化的に重要な役割を担っています。 ――
                 ( HPより )



国内外の
総勢25名の
約200点の作品が 紹介されています。

アール・ブリュット と称された
独学で 独自の世界を 想像する アート作品。

障がいのあるひとのアート作品が
日本では こう称されることが多いですが、
世界を見ると そうではありません。

ただ、「 あるがままの表現 」から垣間見れる
そのひとの人生や思いを見ることができる点では
世界共通です。



この展覧会では
今までの展覧会にはない
試みをされています。

自宅からでも
展覧会が楽しめる
スペシャルコンテンツサイトが
会期中、オープン。利用は 無料です。

「 ロボ鑑賞会 」では、
遠隔操作ロボットを活用し
だれでも、どこからでも、
展覧会に興味を持つすべてのひとを対象にした
リモート鑑賞会を 実施されています。

個人でも グループでも
会場にいるロボを 自由に動かし
作品が鑑賞できるそうです( 要予約 )。

そして、展示室内部を
360度写真で見渡すことができる
「 バーチャル展覧会マップ 」では、
3DCG画像で 展示室をのぞけたり
VRでも 楽しめるコンテンツも。


これまでに
アール・ブリュットに触れたことがないひとも
自宅で ゆっくりと観ることができます。

一人ひとりの作家さんの表現は
どれも、見応えが あります。

じっくりと 楽しむ夏を。





*特別展『 あるがままのアート
ー人知れず表現し続ける者たちー 』公式サイト
https://www.nhk.or.jp/event/art2020/

※スペシャルコンテンツサイト
https://art-as-it-is.jp/
↑ 8月12日現在、
「 ロボ鑑賞会」の予約は満席になっています。










きょうだいの思い  [2020年07月08日(Wed)]

障がいのある兄弟姉妹をもつひとが
日常生活の中から感じる 不満や不安などを
共有できる場として生まれた
きょうだい会

今では、日本全国に広がっています。

きょうだい会の中には
住む地域ごとに生まれたものだけでなく、
きょうだい会2 に記した
中学生や高校生、大学生に限定した会など
さまざまな形の “ きょうだい会 ” が
存在し、広がりを見せています。

昨年1月に記した 普通 では、
女子中学生が 自閉症のある弟について
書いた作文を 紹介しました。

「 変わっているように見えても、
ほかのひとにとって 当たり前にできることが
弟は ちがうだけ 」。

弟を思う “ きょうだい ” の気持ちを凝縮した
この一文が 記憶に残っています。

でも、必ずしも、
障がいのある兄弟姉妹に向き合い
障がいのある兄弟姉妹のことを
前向きに 捉えて 考える
“ きょうだい ” ばかりではありません。

それを知るひとも 多いと思います。

そのような中で、先日、
漫画『 血の間隔 』を 知りました。


―― 僕は妹に消えて欲しかった。
漫画家の知幸(ともゆき)は幼い頃
知的障がいのある妹・知恵(ちえ)のことを
疎ましく思っていた。
祖母の葬儀のため、数年ぶりに帰省した知幸は
父から祖母の遺言を聞く。
「血を分けた兄妹なのだから
一緒に生きていかなくてはいけない」と。
祖母の遺言を受け、知幸は抗うことができない
血を持つ知恵とどう向き合うのか ――


このあらすじを読んだ時、
障がいのある兄弟姉妹をもつ “きょうだい” の中には
これに似たような思いで苦しんでいる
闇のような思いをイメージし、同時に、
キレイゴトでは語れない “きょうだい” の
日常を想像しました。

『 血の間隔 』の著者・作者、吉田薫さんは
知的に障がいのあるひと妹をもつ “きょうだい” です。

自身が 妹との関係に
モヤモヤしたまま生きていた中、
相模原市の津久井やまゆり園であった殺傷事件で
さまざまな報道がなされたことから
心が すごく 揺さぶられ、それがきっかけで
自分の境遇からしても他人事ではないと思い、
この作品が 誕生したそうです。


―― 僕がずっと思っているのは、
障害があるないに関わらず
もっとパーソナルな面を見られるように
なればいいなということです。
障害があるから弱い、守らないといけない
というのも過剰すぎると
それはそれで問題だと思うんです。
健常者と障害者というのは
あくまでひとつの区分けであって、
アメリカ人と日本人とか、
そういう区分けと同じものかなと。
もちろん、制度とかの話になると
その大きい枠組みは必要ですけど。
出身地とか、性別とか、障害者だとか、
少なからずそういう区分けって
よくしてしまうんですけど、
その中にもいろいろな人がいる。
もっと寄り添ってその人自身を深く知ろう
という見方が大きく広まると
いいのではないかなと思います。
これは僕が妹と向き合ったからこそ
わかったことで、
知るほどにいいところもあれば
そうでないところもある。
でもそれは障害者だからではなく
「人間だから」なんですよね。 ――
           ( 作者コメントより )



『 血の間隔 』の タイトルにあるように、
血のつながりや家族との向き合い方に及ぶ
スケールの大きな作品です。

障がいのある兄弟姉妹と家族が向き合う、
だけでなく、そこから
さまざまな “ 他者 ” との向き合い方に
当てはまることが見えてくる
作品だと思います。




*漫画『 血の間隔 』
著者・作者:吉田薫
掲載雑誌:まんが王国コミックス
発行元:ビークリー

※コミック配信サービス『まんが王国』から
読めます。( 一部 無料ページ有 )
https://comic.k-manga.jp/title/48537/pv












電話リレーサービス その後  [2020年06月08日(Mon)]

昨年10月、
拙ブログで紹介した 電話リレーサービス

電話リレーサービス とは、
2013年度より 日本財団さんが
音声でのコミュニケーションに困難のあるひとたちも
電話が使えるようにするために
スタートした取り組みです。

今年開催予定だった
東京オリンピックパラリンピックに向けて
始められた「 電話リレーサービス」は
2021年3月末で 終了されることになっており、
そのあとを 国が引き継いでくれないだろうか
と、記していましたが、
「 電話リレーサービス」の仕組みを制度化する
「 聴覚障害者等による電話の利用の円滑化」法案が
先月、衆議院総務会で全会一致で可決され、
6月5日に参議院本会議で可決、成立、
政府は、来年度中に
サービスの提供を始める方針だと
ニュースで知りました。


「 聴覚に障がいのあるひとが
スマートフォンやパソコンから
手話や文字で伝える内容を、
オペレーターが 依頼先に電話で 同時通訳する 」。

店や病院の予約、荷物の再配達など
現在の「 電話リレーサービス」の利用状況は
月に 約28,000件あります。

ただ、24時間365日 対応していないことから
利用可能時間以外に緊急利用が生じた場合に
サービスが受けられないことが 課題でした。

公的な制度になれば、国が 事業者を指定し、
事業者が 交付金を運営資金に充てて
年中無休で 終日対応できるようになります。

そして、
聞こえるひとから 聞こえないひとへの通話も
新たに可能になる ほか、
利用者が負担する料金は
聞こえるひと同士の電話と同等 となります。


しかし、「 電話リレーサービス」が
公的に利用できるようになっても、問題点があります。

「 電話リレーサービスのことを 知られていない 」と
いうことです。

今在る「 電話リレーサービス」を利用時、
一番多かった問題は
銀行やクレジットカード会社に
オペレーターが 電話した時
「 電話相手は 本人でないとダメ 」と言われ
通話を拒否されたことで、なかには
いたずらや迷惑電話と
誤解されたケースもあったそうです。

実際に、金融庁によると、
全国1300近くある金融機関のうち
「 電話リレーサービス」に対応しているところは
3.4%(2019年3月末時点)という結果もあります。


「 電話リレーサービス」が 公的再度になっても
社会的に認知されるには まだ時間がかかりそうです。

広く皆さんに 知ってもらうことは 勿論のこと、
各企業に、責務として 制度を知ってもらうことを
求めていかなければなりません。


「 健常と呼ばれるひとたちの暮らしにある
あたりまえは、
障がいのあるひとたちの暮らしにとっては
あたりまえではない 」。

健常と呼ばれるひとが
あたりまえに不自由なく使っている電話が
障がいのあるひとには
使えない、使いづらいということを
声にすることにより生まれた
「 電話リレーサービス 」。

この「 電話リレーサービス」を知ることにより、
障がいのあるひとたちの暮らしに
少しでも興味を持って
その暮らしに 思いを巡らせてください。

“ 電話 ” というツール以外にも
もっと使いやすく工夫のできる “ 生活様式 ” が
あると思います。








*日本財団 電話リレーサービス
https://trs-nippon.jp/


*NPO法人 インフォメーションギャップバスター
(Information Gap Buster)
https://www.infogapbuster.org/
→さまざまな心身の特性や考え方を持つ
すべての人々が
相互に理解を深めようとコミュニケーションをとり
支え合い推し進めることで、
誰もが暮らしやすい豊かな
コミュニケーション社会の実現を
目指した活動をされています。










ゲストアシスタンスカード その後 [2020年05月27日(Wed)]

2011年8月、拙ブログに
東京ディズニーリゾートを利用時、
障がいのあるひとや妊婦のひとなど
アトラクションを待つ列へ並ぶことが困難なひとを
対象に発行されている
ゲストアシスタンスカード について
記したことがありました。

「 2000年4月からあるこのカード。
当初は身体に障がいのあるひと向けでした。
自己申告でカードが取得できるため、
不正利用者が増え、
一旦 廃止した時期がありましたが、
2002年5月から 一部利用内容を変更し、
現在に至っています 」と
当時は こう記していました。

この記事に先日、匿名希望さんから
コメントをいただきました。

「 ゲストアシスタンスカードは
残念ながら 2019年7月で
突然 予告なしでなくなってしまいました 」
という書き出しに、驚きと同時に
その内容を詳しく知らせてくださったことを
とても嬉しく思いました。

早速、調べてみると、

―― 疾病、負傷などにより体の機能が低下し
(一時的な場合を含む)お手伝いを必要とされる方の
負担を軽減するための
サポートサービスを用意しています。
サービスごとに、
利用の対象となる方や内容が異なります。
なお、ゲストアシスタンスカードは
ディスアビリティアクセスサービスならびに
合流利用サービスへ変更となりました。――
              (HPより)

とあり、
「ディスアビリティアクセスサービス」の対象は、
列に並ぶことのできない
身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、
療育手帳(愛の手帳、緑の手帳)、
被爆者健康手帳、戦場傷病者手帳、
障害福祉サービス受給者証をもつひとで、
上記の手帳を持たない
妊婦や高齢のひと、一時的な病気や怪我のひとは
ディスアビリティアクセスサービスの
対象にならないシステムに
変更されていました。

このサービスを利用したい時は
以前と同じく、
場内のキャストに申し出て
登録を行う必要がありますが、
この登録について
これまでとちがう点があります。

「ゲストアシスタンスカード」では
専用の台紙に
キャストが手書きで時間等を記入して
それを見せる形でしたが、
「ディスアビリティアクセスサービス」では
その場で キャストによる
本人の顔写真撮影が 必要になり、
そして、
ゲストのもつスマートフォンに
専用のアプリをダウンロードした上で
チケットと手帳の番号などの情報と顔写真を
連動させる、“ 管理 ”のような形が
取られるようになったそうです。

ゲストは スマートフォンを持ち、
専用のアプリをダウンロードした上でしか
「ディスアビリティアクセスサービス」は
利用できない ということになるのでしょうか。


そして、もうひとつの
「合流利用サービス」について
対象者は
列に並ぶことのできない
車イスを利用しているひとや高齢のひと、
妊娠中のひと、疾病や負傷などにより
体の機能が低下しているひと、とあります。

そのサービスを利用したい時は、
その旨を申し出て、
本人が長時間列に並ぶことが困難な場合に、
列以外の場所で待機することができますが、
列の途中にあるショーや演出は
ご覧いただけない場合があります、と
断り書きがありました。

「合流利用サービス」と
「ディスアビリティアクセスサービス」を
分ける理由が何なのか、
わかりにくい内容説明だと思います。


これらのサービスへ変更した理由は、
「ゲストアシスタンスカード」を悪用するひとがいたから
だと思いますが、新たに始まった
「ディスアビリティアクセスサービス」において
顔写真を撮る、という “ 管理 ” の仕方に
違和感を覚えます。

「合流利用サービス」では
なぜ、顔写真を撮らなくても
ほぼ同様のサービスが得られるのでしょうか。

各種手帳内には、
本人の顔写真が添付されているはずで
それを確認すればよいのではないか
と、思えるのですが、
何か不都合があるのでしょうか。



そして、パークチケットについて、
2020年4月1日からは
「ディスアビリティアクセスサービス」を
受けられる対象者のひと向けに
『1デーパスポート(障がいのある方向け)』が
販売されており、
通常の大人・中人・小人より割引価格となっています。

このチケットは、来園日当日に、
販売窓口(HPに記載)で
対象の手帳、障害福祉サービス受給者証(原本)を提示し
購入できるそうです。



どのような状況にあるひとも
皆、同じように楽しめるのが “ 夢の国 ” 。

これらのサービスは
きっと、ゲストのことを第一に思って
改良されていると思います。

いつ、行っても、楽しめる、
東京ディズニーリゾートで 在り続けてほしい
と、いう思いに 変わりはありません。






*東京ディズニーリゾートHP
https://www.tokyodisneyresort.jp

→「ディスアビリティアクセスサービス」と
 「合流利用サービス」の詳細は、
 東京ディズニーリゾートHP内
 「バリアフリー」欄の
 「パークでの負担を軽減するためのサービス」
 に 記載されています。ご確認ください。












必要とされていること [2020年05月21日(Thu)]

緊急事態宣言が解除される地域が増える中、
一人ひとりの感染対策 や
日常生活を営む上での基本的な生活様式など
各場面別に
生活様式がもとめられる
“ 新しい生活様式 ” の
実践あっての日々が 始まりました。

その中で、これからの日常生活でも
必須とされている「 マスク 」。

これからの暑い季節にも
マスク着用が伴う日々は 続きそうです。

そのような中で、先日
東日本大震災発災直後から
福島県の有志のひとびとで活動されている
福島ひまわり里親プロジェクト さんのHPで、
福島県にある
障がいのあるひとを雇用する会社が
夏用のマスクを
製造販売されていることを知りました。

ご存知のひとも多いと思いますが、
その会社は、株式会社クラロンさん です。

創業(1956年)当時より
地元の障がいのあるひとを雇用し、
学校体育着や運動着専門のメーカーさんで、
2017年12月末現在の
障がい者雇用率は 35.1%です。

そのクラロンさんが
今、必要とされていること として
生産をはじめたのが、
夏用マスク。

運動着の素材と 縫製技術を生かし、
通気性と速乾性、抗菌・防臭効果があり
洗濯して 繰り返し使える
さらっとした肌ざわりの
夏用マスクを
商品化されました。

今月初旬より 製造販売をスタートし、
すでに 1万枚以上を生産されています。

主に 東北や北関東にある
クラロンさんの運動着を扱う衣料品店などで
購入できますが、
福島ひまわり里親プロジェクトさんからも
購入できることを 知りました。

色はホワイトで、
サイズは 縦12cm×横17p、
1枚680円、
購入に際しては 送料300円がかかります。

詳しくは、下記の
福島ひまわり里親プロジェクトさんのHPで
ご確認ください。

2011年以来 毎年続いている
福島ひまわり里親プロジェクトさんの
“ ひまわりの種 ” の購入も 受付中です。




地域で、社会で、
その時々に「 必要とされていること 」を
スピーディーに 形に する、できる。

今までも、それは
求められていましたが、
これからは、とくに
それを考え
実行に移せないトップは
必要とされない社会になる と思います。

今、必要とされていることを
今、必要とされているひとへ届ける。

これらを実践できる企業しか
求められない社会へ
大きく 転換しつつあります。

そう、今回のクラロンさんをはじめ、
今在る障がいのあるひとを雇用している企業を
数社 思い浮かべた時、
どの企業も、
このコロナ渦で 頑張れています。

日日から障がいのあるひとを雇用している企業は
日日から「 変化に強い 」企業だ、と
大きく頷きながら
そう言えます。







*株式会社 クラロン
福島県福島市八木田字並柳58
https://www.kuralon.co.jp/


*NPО法人 チームふくしま
福島ひまわり里親プロジェクト
福島県福島市野田町6-7-8-B103
http://www.sunflower-fukushima.com













知ってもらう 10 [2020年04月27日(Mon)]

過日に 拙ブログ 「 描き、続ける 」 で紹介した
株式会社 ヘラルボニーさん。

知的に障がいのあるひとの
豊かな感性、繊細な手先、大胆な発想、
研ぎ澄まされた集中力に 注目し
それを 可能性としてとらえ、
先入観や常識という名の
ボーダーを超える
取り組みをされています。

「 さまざまな異彩を
さまざまな形で 社会に送り届け、
福祉を起点に
新たな文化を つくりだしていく 」。

その取り組みのひとつとして
企画、運営されている
『 全日本仮囲いアートミュージアム 』があります。

建設現場や住宅の建築現場で目にすることがある
建物の “ 仮囲い”。

その “ 仮囲い” に、
視覚的にインパクトのあるアート作品を飾ることで
“ 仮囲い ” の前に ひとが立ち止まるようになり、
誰の作品か と見ることで
知的に障がいのあるひとのが描いた作品だ と知り、
ここには〇〇建設のマンションが建つらしいけど
〇〇建設っておもしろい取り組みをしているなぁ と
仮囲いの活用が
その企業の 社会貢献のイメージとなり、
“ 仮囲いアートミュージアム ” への
建設会社のサポート費用が
アート作品を描いたひとや福祉事業所に
還元される仕組みの
“ アートミュージアム ” です。


そもそも、建設現場を囲う “ 仮囲い” は
活用の仕方によって
企業のPRはもちろんのこと、
人々が足を止めるスポットにもなり、
社会に変化をもたらす媒体 になります。

その可能性がたくさんある “ 仮囲い” を、
見事に、社会に変化をもたらす媒体として
よみがえらせた
画期的な取り組みです。


「 近所に すてきな作品が飾ってあったよ 」。
「 あの作品、福祉事業所の作品だって 」。


現在は、東京都渋谷区神南にある
高齢者ケアセンター跡地の
複合施設建設現場(2020年11月迄の予定)や
岩手県柴波郡にある 療育園、
宮城県仙台市青葉区にある NTT仙台中央ビル
(2020年7月迄の予定)と
東北地方と関東地方のみですが、
ぜひ、全国へ 拡がってほしい取り組みです。

少しでも、まちを 明るく。
少しでも、知ってもらうために。






*全日本仮囲いアートミュージアム
http://www.karigakoi-art.com/


*株式会社 ヘラルボニー
岩手県花巻市東宮野目1地割2番地
http://www.heralbony.jp












対面で話せない今だからこそ気づくこと  [2020年04月09日(Thu)]

日本の7都府県に、過日
緊急事態宣言が 発出されました。

助け合い、声をかけあいながら、
健康に留意し
日々粛々と暮らすことを念頭に、
あわてずに できるだけ
通常の生活を 持続したいものです。


このような中で、日本ダウン症協会さんが
4月7日から5月6日まで
事務所の電話受付、及び
相談員による相談業務を休止すると
発表されました。

ダウン症協会の職員さんの多くが
自宅待機 となるためです。

普段から、相談員さんによる相談業務は
電話のみで
(相談時間は 月曜〜金曜の10時〜15時)、
メールでの対応は されていません。

一方で、
インターネットで
専門家が 無料で相談に応じる
「 オンライン保護者会 」を、
東京都内にある企業がはじめた、という
ニュースを知りました。

その企業は
株式会社 LITALICO(りたりこ)さんで、
学習塾及び幼児教室の運営、そして、
児童福祉法に基づく障害児支援事業や
障害者総合支援法に基づく
就労支援事業をされており、
ご存知のひとも 多いと思います。

新型コロナウイルスの感染防止による
臨時休校などで
不安定になっている
障がいのある子をもつ親御さんたちを、
インターネットを通じて
複数のひとが 同時に話せるアプリを使い、
臨床発達心理士の
資格を持つスタッフとともに
オンラインで結び
「オンライン保護者会」を開催されました。

そこでは、
臨床発達心理士の助言 をはじめ、
悩みを話すことで発散できた という声や
ほかの家族の過ごし方を
参考にしたい という意見もあり、
「 親の不安は 子どもにも伝わります。
ひとと話すだけでも 楽になったり、
解決のヒントになったりするので
悩んでいるひとは 参加してほしい 」という
スタッフさんの言葉がありました。

りたりこさんでは、
発達が気になる子を育てる家族が
必要な情報を共有する ポータルサイト
『 LITALICO発達ナビ 』を運営されています。

そこでは、対面で話せなくても
ネット上で
情報共有や意見交換ができます。



今、外出をはじめ
さまざまな自粛が求められる中、
ふと思いました。

世の中のひとが、皆、
インターネットを使うひとばかりでは
ありません。

インターネットを
使わない、使えないひとや家族が
必要な情報に たどり着くには
どうしたらよいかを考えることが
しばしば あります。

必要なときに 必要なひとへ
届く 届ける 情報を考えた時、
話したいときに、
この状況がわかってくれるひとに聞いてほしいときに、
「 インターネットの活用 」から
得られる安心感や満足感の大きさを
実感するひとが、どれだけいることか。


今から50年以上前に
障がいのある子をもつ家族が
立ち上げ、活動を続けてきた「 親の会 」を
次世代へ 更新しながら引き継ぐためにも、
これまでに
先頭に立って活動されてきた
障がいのある子をもつ家族のひとたちを
置き去りにすることなく、
「 さまざまな情報の共有、発信、
意見交換ができる環境を整える 」ためにできることを
次世代のひとたちが
福祉に携わるひとたちや
ICTを謳うひとたちとともに
考え、その役割を担ってほしい。


対面で話せない今だからこそ
気づき、進めなければならないこと。

障がいのある子をもつ家族を
あらゆる状況の中でも
孤立させないために できること。

さあ、さあ。




*株式会社 LITALICO(LITALICO lnc.)
https://litalico.co.jp/


*公益財団法人 日本ダウン症協会
http://jdss.or.jp/
※全国各地に50名以上の相談員を委嘱し、
 地域の状況に応じた
 相談体制を整えられています。
 事務局に連絡すると、
 近くの相談員を紹介してもらえます。











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