映画『 いろとりどりの親子 』
[2018年11月18日(Sun)]
11月17日(土)に
新宿武蔵館(東京都新宿区)と
千葉劇場(千葉県千葉市)で
劇場公開の初日を迎えた
映画 があります。
アメリカ国内外で50以上の賞を受賞し、
世界24カ国で
翻訳された ベストセラーノンフィクション
『 Far From The Tree :
Parents, Children and the Search for Identity』
を 原作にした映画
『 いろとりどりの親子 』です。
原作の作家 アンドリュー・ソロモンは、
自分がゲイであることを
受け入れることに苦悩している
両親の姿に直面したことをきっかけに、
10年の歳月をかけて
身体に障がいのあるひとや
発達に障がいのあるひと、LGBTなど
さまさまな「 ちがい 」のある子をもつ
300以上の親子を取材。
そして、900ページにわたる
一冊の本『 Far From The Tree 』
にしました。
この原作に基づいて
映画では、
自閉症やダウン症、低身長症、LGBTといった
「 ちがい 」のある子を持つ
6組の親子が直面する
困難、戸惑い、
その経験から得られる喜び、
親から子への愛情が 描かれています。
この映画の監督は、アメリカの
テレビ界のアカデミー賞とも言われる
エミー賞 受賞者
レイチェル・ドレッツィンさん。
彼女は、日本での映画公開を機に来日され、
インタビューでこう答えています。
「 わたしは 映画を通じて
観客に “ ちがい ” のあるひとと
同じ体験ができる機会をつくろうと思いました。
どんな子どもであれ、
親が持つ愛の喜び、その強いメッセージを
この映画から
感じてもらえたらうれしいです。」
アメリカと日本では
文化にも「 ちがい 」があります。
しかし、
親と子の関係に
国による「 ちがい 」はないと思います。
たとえ、ひとよりも
目立ちやすい「 側面 」があったとしても、
ひとと自分が
全く ちがうわけではないし、
全く 同じわけでもありません。
でも、社会のなかでは
これらを「 ちがう 」とか「 同じ 」とか
どちらかに くくってしまうことが
ほんとうに多くあります。
「ちがう」「同じ」と言うのではなく、
「 わたしたちって、
ここがちがって、ここが同じだね 」と
話せる社会に なってほしいと思っています。
この『 いろとりどりの親子 』は、
そう思わせてくれる映画だ と思います。
ぜひ 観てほしい映画です。
これから順次
全国で 劇場公開が予定されています。
詳しくは、下記の公式サイトで
ご確認ください。
*映画『いろとりどりの親子』公式サイト
http://longride.jp/irotoridori/
原題 / Far from the Tree
監督 / レイチェル・ドレッツィン
原作 / アンドリュー・ソロモン
「 FAR FROM THE TREE 」
配給 / ロングライド
上映時間 / 93分
2018年 /アメリカ /英語
日本語字幕 /高内順子
タグ:映画
【障がいのことの最新記事】