伝福連携
[2018年09月08日(Sat)]
『 伝福連携 』。
そのような取り組みが
京都で あることを
先日、初めて 知りました。
「 伝統技術の継承、障害者に注目
課題解決へ 支援 」
( 2018年9月1日付け:京都新聞 )
清水焼や西陣織など
京都の伝統産業で
後継者不足が 課題となっていますが、
新たな 担い手として
障がいのあるひとに
注目が集まっている という記事でした。
「 際立つ集中力に、器用な手先 」が
工芸の世界にマッチした人材が少なくない とあり
自治体が就労支援に乗り出した、
と ありました。
そして、現在
清水焼の工房で
小鉢への絵付けをする
聴覚に障がいのあるひと や、
京鹿の子絞りの会社で
生地に糸をくくりつける
“ 絞り ” の作業に従事する
発達に障がいのあるひとが働いている と
紹介されていました。
京都市が指定する
「 伝統産業製品 」は、
74品目に わたります。
それらの
京都を代表する伝統産業は 今、
技術の継承が 課題とされています。
今在る職人の 高齢化が進むなど、
担い手不足の問題は
京都市のみならす、
全国でも 言えることかと思います。
そのような中で、
得手を活かして働きたい
障がいのあるひと と、
障がいのあるひとの得手を技術として
受け入れる企業 との
「 橋渡し役 」を行う
「 京都市伝福連携担い手育成支援事業」が
京都市では 今春から 始まっています。
京都市の
「平成30年度京都市伝福連携担い手育成支援事業」
に係る、補助事業者について選定した結果、
指定した事業者は 2社でした。
記事にあった
京鹿の子絞りの会社を
モデルケースとして位置付け、
支援事業の充実を視野に入れる とありましたが、
その進捗は スローすぎて
もどかしさを感じます。
「 働きたい」と思っている
障がいのあるひとは
社会が思っているよりも
たくさんいます。
自治体の支援も 不可欠ですが、
高い専門性をもつ
中間支援団体が 加わると
可能性が より増えて
加速度が増すのでは と 思えてなりません。
―― 西陣織、北山丸太、京和傘、京鹿の子絞、
京版画、截金、京友禅、京袋物、嵯峨面、京小紋、
京すだれ、尺八、京くみひも、京印章<刻>、
三味線、京繍、工芸菓子、調べ緒、京黒紋付染、
京竹工芸、茶筒、京房ひも・撚ひも、造園、提燈、
京仏壇、清酒、念珠玉、京仏具、薫香、能面、
京漆器、伝統建築、花かんざし、京指物、額看板、
帆布製カバン、 京焼・清水焼、菓子木型、
伏見人形、京扇子、かつら、邦楽器絃、京うちわ、
金網細工、矢、京石工芸品、唐紙、
結納飾・水引工芸、京人形、かるた、和蝋燭、
京表具、きせる、珠数、京陶人形、京瓦、京菓子、
金属工芸品、京真田紐、京漬物、京象嵌、京足袋、
京料理、京刃物、京つげぐし、京こま、
神祇装束調度品、京葛籠、京たたみ、京銘竹、
京丸うちわ、京七宝、色紙短冊和本帖、京弓 ――
以上、京都の伝統産業74品目。
障がいのあるひとが
得手を活かして仕事に就ける
伝統産業は、もっとある と思います。
業界 と
働きたいと思っている障がいのあるひと を
「 結ぶ 」。
『 伝福連携 』を 語るには
これらをどう結びつけるかが鍵だ ということに
気付いているひとも 多いと思うのですが。
「 中間支援 」の強化と、その役割の見直しを。
業界と 働きたい障がいのあるひとの間に
「 結ぶ、つなげる 」役割をもつ
中間支援団体が 関わることにより、
『 伝福連携 』は
より 前進し、加速する と思います。
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