子ども食堂
[2016年08月18日(Thu)]
昨年あたりから
よく見聞きするようになった「子ども食堂」。
皆さんの住むまちには ありますか。
わたしの住むまちには、今年に入って出来ました。
地域の青少年が集まる公共施設内に 間借りをし、
地域の大人や 大学生が
ボランティアで 運営しています。
初めて「子ども食堂」の存在を知った頃は、
「 さまざまな家庭の事情で 家族と食事ができない
子どもの居場所 」という受け取り方が
多かったように記憶します。
今や 全国に拡大し
ブームのような取り上げ方などから、
今ある 子ども食堂のなかに「 何か ちがう 」と
少し疑問を持つひとも いるのではないでしょうか。
「子ども食堂」は、
調理と食事のできるスペースが一時的に借りられて、
運営に携わる大人がいれば、始められます。
しかし、定期的に 継続的に オープンするには
担い手や 場所、資金が 問題となってきます。
そこで、
必要な子どもたちが 子ども食堂を利用してくれるために、
大人は さまざまな知恵を絞ります。
こうすればいいのでは、ああすればいいのではないかと。
子どもたちのためを思って スタートした場ですが、
今や「 誰のための場所になっているのか 」と
思ってしまう場が、目に付くように なってきました。
「子ども食堂」が 「大人食堂」に なっていませんか。
同じ 食事を提供する ならと
栄養バランスを しっかりと考えたり、
地元産の野菜を 食べてほしいし
食事のマナーも 民付けてほしい、
それに、
子どもたちだけでは 寂しいから
地域の人たちと一緒に
みんなで食事をする楽しさを しってほしい など
大人たちは 無意識のうちに
子どもたちへ
「理想を押しつける」場面が 増えているように思うのです。
あまりに 大人が関与し過ぎることによって
本来の目的である
「子どもの貧困」対策の逆効果を招いている
という報告も あるそうです。
もしかして
今ある「子ども食堂」の中には、
「大人の理想のもとで オープンし、
大人の都合で 月に開催される頻度が決まり、
その場で出来ることも
大人の都合で 決められている。
加えて、大人の思いから
その場で子どもたちは
良い子でいないといけない」。
そんな「子ども食堂化」した場が
増えているのではないか、と。
子どもたちが
本当に 行きたい、居たい と思え
子どもたちの やりたいことに 目や耳を向け、
言葉以外にも発している メッセージを
捉えられる場が
「子ども食堂」であってほしい。
自分たちのいる「地域」で「必要とされている場」は何か。
地域の 子どもが
「何を必要としてるのか、何を求めているのか」を
地域の 大人たちが
「話し合う、考える」ことが、何よりも 大切です。
そこから、
子どもたちのために
大人たちが 楽しく出来ることは何かを 考える。
大人たちだけでなく、
子どもたちと一緒に 決めてください。
子どもたちと一緒に。
子どもたちに 寄り添えてはじめて
「子ども食堂」は
子どもたちの安心できる場 になります。
食事は ひとつの手段だ と思うのです。
そこから、その子に必要な支援へと
つなげることこそが「子ども食堂」の意義だと思います。
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