きょうだい会 2
[2016年07月23日(Sat)]
障がいのある兄弟姉妹と一緒に暮らす中で
生活の中で起こる困難や、
社会でぶつかるさまざまな壁などを、
ひとりで抱え込まずに
特別な前置きがなくても話せる
「 きょうだい会 」と 呼ばれる場があります。
4年前に書いた きょうだい会 では
全国各地に増えつつある
きょうだい会について、紹介しました。
その中のひとつ、京都きょうだい会さんでは
大人のきょうだいだけでなく、
思春期に悩みがあっても
話せる相手がいなくて困った経験のあるひとが
「自分と同じような思いを しなくていいように」と
中・高校生から20〜30歳代を対象にした
きょうだい会「 しろくま会 」も発足し、
継続的に 活動されています。
社会人になる前の年代が集まる「きょうだい会」の
存在の重要性を感じていたところ、先日
構内に「きょうだい会」を持つ大学が
あることを知りました。
愛知県にある 日本福祉大学の
「 日本福祉大学きょうだい会 」では、
2009年から
「きょうだい」だけが集まる会としてスタート。
月に1〜2回集まり、活動されています。
会では、みんなに聞いてみたいことや、
今 関心のあることなどを 自由に話し合い、
そこから、参加者が 過去を客観的に振り返ったり、
将来と向き合うことに つなげているそうです。
地域や家族構成、障がいの種別や程度により
きょうだい会メンバーの
一人ひとりの体験も異なりますが、
各々の現実を 知ってもらうとともに
きょうだい そして 家族への
支援の多様性や重要性を
社会へ提起する取り組みも されています。
昨年夏には、
日本福祉大学の教授、助教と きょうだい会が
『 障害のある人とそのきょうだいの物語 』
ー 青年期のホンネ ー (クリエイツかもがわ)
という本を 出版されました。
これまでの自分と これからの自分、
兄弟姉妹 そして 親への さまざまな思いなど、
「日本福祉大学きょうだい会」
14人の思いが 綴られています。
自分が生まれた時から
または 自分の生まれた後に、
同じ家に 同じ親の元で 暮らすなかで、
「きょうだい」たちは
何を思い、何を考えているのか。
読んでみたい本です。
そして、
日本福祉大学のように
大学ごとに、高校ごとに、
「 きょうだい会 」が あればいいな と思います。
「 きょうだい会 」が
「 サークル活動 」のように
ふつうにあればいいな と思います。
*日本福祉大学きょうだい会
facebookで活動を知ることができます
→ NFDきょうだい会
*全国各地に「 きょうだい会 」はあります。
一例ですが、紹介します。
京都きょうだい会
http://kyoto-kyodai.jimdo.com/
全国障がい者とともに歩む兄弟姉妹の会
http://www.normanet.ne.jp/~kyodai/
きょうだい支援の会
http://www.geocities.jp/ssgj_tokyo/
神戸きょうだい会
http://kurara-b.com/kyodai/
プチ大阪兄弟姉妹会
http://petitosk.blog.fc2.com/
タグ:きょうだい
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