つなぐ
[2016年05月07日(Sat)]
今日は、こちらの記事を読んでの
ひとりごとです。
「 障がい者と生徒つなぐパン 浜松西高で販売開始 」
( 2016年4月10日付け:静岡新聞 )
静岡県浜松市内にある
2つの福祉事業所でつくる
パンの販売を、
静岡県立浜松西高校ではじめた とありました。
NPO法人 ミントの家さん と
社会福祉法人 順愛会きらりさん が、
週2日ずつを 分担して
同校で 昼休みに販売されています。
初日は、ミントの家さん。
チョコバナナパンや シフォンケーキなど
50円 〜150円 の14種類のパンを
約220個を 販売し、
「 たくさん種類があって 味が気になる。
いろいろ試してみたい 」と
高校生に 好評だったそうです。
今回、高校側より
校内でのパン購買業者が 撤退することから
福祉事業所と企業をつなぐ活動を行う
NPO法人 オールしずおかベストコミュニティさんへ
連絡があったことから
このような取り組みが 生まれたそうです。
福祉事業所が
高校で 商品を販売するのは
県内では これが初めてで、
高校側は「 生徒の 福祉への関心が高まれば 」と
これからに 期待しているそうです。
このように
「 福祉事業所が学校で 生徒向けに製品販売をする 」
ことは、全国的にも めずらしいことだと思います。
でも よく考えてみれば、
「 明確な原材料を使って、
目に見えるつくり手がつくったパンを
学校へ直送し、販売する 」という
これらを得意とする 福祉事業所は、
全国にも たくさんあると思います。
「 給食のない学校で パンを販売する 」。
全国の どこでもありえそうなことですね。
それを「 福祉事業所の仕事につなげる 」。
考えただけで
ワクワクしてきました。
この 浜松西高校の事例が
全国へ 拡がるかどうかは、
福祉事業所をつなぐ
「 中間支援組織 」が その役割を
十分に果たせるかどうか にかかっていると思います。
でも、全国にある
福祉事業所と企業などをつなぐ
既存の 中間支援組織を見たとき、
行政関係以外の 一般から
「 声がかかる中間支援組織 」は
果たして どれだけあるでしょうか。
日頃から、中間支援組織が
福祉事業所の得手と 可能な生産能力を把握し、
「 このようなことができます、
このようなことをしています 」と リアルタイムに発信し、
あちこちへ 足を運んでいないと
このような事例は
生まれないのではないでしょうか。
「つなぐ」仕事。
福祉事業所の場合、とくに
つないでもらわないと販路が拓かれないことが
ほとんどです。
「つなぐ」仕事に 期待します。
生き馬の目を抜く企業に勝るとも劣らない
情報収集、情報発信があったうえで
「つなぐ」仕事は 成り立ちます。
待ちの姿勢で、「つなぐ」仕事は 成り立ちません。
*NPO法人 オールしずおかベストコミュニティ
静岡県静岡市葵区呉服町2-1-5
5風来館(ごふくかん)4階
http://all-shizuoka.or.jp
→障がいのある人・その家族・それを支援する職員、
企業や地域といった関係者全員を幸せにする
ユニバーサル社会を実現することを目的として、
2010年に設立されました。
*NPO法人 ミントの家
静岡県浜松市東区半田町343-
http://www4.tokai.or.jp/mint/index.html
*社会福祉法人 順愛会 きらり
静岡県浜松市西区雄踏町字布見9589
http://www.kiraripan.com/
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