共生
[2016年02月21日(Sun)]
福祉を語るうえで
よく出てくる言葉のひとつに
「 共生 」があります。
わたしは以前から
この「共生」という言葉を耳にする度に
これは どういう意図で使われているのかと考え、
場合によっては
とても違和感を持つことがあります。
辞書で「 共生 」を引いてみると
【異なった種類の生物が密接な関係で一緒に生活する現象】
と ありました。
異なった種類の生物。
同じものではなく、
異なったものを一緒にすることが「 共生 」。
では、異なったものとは
「 何と何 」「 誰と誰 」なのでしょうか。
そもそも「 共生 」という言葉を使う時点で、
障がいのあるひと と
障がいのないひと などを
「 分けること 」を社会が容認しているから
「 共生 」という言葉が
出てくるのではないか と思うのです。
同じ「 ひと 」たちのことを
「 共生 」と言うことで、逆に
社会で 地域で
ふつうに暮らすことを
困難なものにしている と思うのです。
「 共生 」は
分ける社会ありき での表現であり、
すべてのひとをフラットに尊重しているなら
出てこない言葉ではないか と。
「 共生? 共に生きるなんて 言われなくても、
社会で地域で ふつうに暮らしていますよ 」。
現在も、こう言えるひとはいますが、
より多くのひとが
こう言える社会になるには、
何が 欠けているのでしょうか。
何が 必要なのでしょうか。
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