前例がない
[2016年02月01日(Mon)]
先日、福祉事業所のエライサンと話していて
耳にした言葉があります。
「 前例がないので 」
だから何なのですか?と
突っ込む度胸がないわたしは
「・・・」と 押し黙ってしまいました。
福祉に限らず、
さまざまな業界でも あることかもしれませんが、
「 前例がない 」と言うことは
恥ずかしいことじゃないかなって思うのです。
前例がない=慎重、は ちがいます。
前例がないからできない と言えば そこで終わり。
その先は、何もないのです。
慎重に慎重を重ねる。
慎重を期すことから 新しい物事ははじまり、
その積み重ねから
すべてのことが始まる と思うのです。
そして、この慎重を期すことも、
決断の早い他の事業者に
比しては劣る要素があるのかなと。
石橋を叩いて 渡る。
これは リスク管理においては、
大切なことかもしれません。
しかし、
事ある事に 石橋を叩いていては
決断を遅らす、鈍らすことになりかねません。
常日頃から
「新しいことを始めることは 必ずしもリスクではない 」
と 意識することで、
「 前例がないので できません 」
という言葉は、消えるように思うのです。
福祉業界に限らず、
自分が身を置く業界の「カラー」は、あって当然です。
でも、その中にどっぷり浸かりすぎて
守りに入らないでほしいのです。
時代に相応しないこと、気になることに
見て見ぬフリをしないでほしいのです。
とくに、ひとと対することが中心の 障がい福祉では。
「 前例がない 」という呪縛を解くのは、誰でもない。
そこに携わるひと、一人ひとりです。
わたしも、そして あなたも。
【日々わたくしの最新記事】





