コミュニティー・ソーシャル・ワーカー(CSW)
[2014年07月13日(Sun)]
今年に入って とくに
よく耳にするようになった
コミュニティー・ソーシャル・ワーカー
(Community Social Worker)、
略して CSW。
もとは イギリスで提案された、
コミュニティーに焦点をあてた
社会福祉活動・業務
(コミュニティ・ソーシャル・ワーク)を、
地域を 基盤とする
活動やサービスなどを 調整して
支援を必要とするひとに 結びつけることや
新たなサービスの開発や公的制度との関係を
その他の関係機関などと 連携して
調整を行うひと のことです。
日本では、2004年に 大阪府がはじめて導入。
府の補助により、
大阪府内の自治体には
中学校区に一人ずつをめどに 配置しています。
大阪府内でも、とくに
CSW活動のけん引役を担う
豊中市では、
市の社会福祉協議会に
事業が委託されています。
“ ひとりぽっちを つくらない ”
孤独死、ゴミ屋敷、ひきこもりなど
さまざまなことを抱えて まちで暮らすひとに
声をかけることからはじめ、
一人ひとりに必要な支援を地道に継続する
CSWの仕事を知るひとは
まだ少ないと思います。
“ 制度の狭間で苦しむひとを 支える ”
地域の住民力を活かし、
行政と住民をつなぐ役割も担っています。
近所のひとが
互いに いい距離感を保ちながら
互いを見守る キッカケづくりに
CSWが ひと役をかっています。
CSWが 大阪府のように
もし 全国で
中学校区ごとに 設置されたなら、
日々 目を覆いたくなるようなニュースが
減るのではないでしょうか。
そこで 提案したいのです。
このCSWの設置について、
社会福祉法人 が
もっと 積極的にかかわるべきだ と。
今春、厚生労働省が
既存の社会福祉法人に対し、
優遇税制に見合う
貢献をしない法人が多いと指摘し、
「社会福祉法人に 社会貢献を義務化する」
と 発表したことを
ご存じのひとも多いと思います。
そこで思うのです。
日頃から 社会福祉協議会の役割について、
十分な取り組みが成されていない
という声が 多々ある中、
このCSW設置 に関して、
全国にある
“ 社会福祉法人 社会福祉協議会 ” が
たずさわるべきではないか と。
“ 地域をつなぐ、ひとをつなぐ ”
全国の自治体が
社会福祉協議会を 指名して
まちの社会福祉協議会に
社会貢献を 担ってもらう。
CSWが より活躍することで
延いては
地域で暮らす すべてのひとが
生きやすい社会になる と思います。
*CSW は、
ほぼ同じ役割を担う専門職を
「 地域福祉コーディネーター 」と
呼んでいる自治体もあります。
社会福祉法人 全国社会福祉協議会によると、
CSW、あるいは地域福祉コーディネーターを
配置している自治体 は、
大阪府内の市町村 のほかに、
秋田県三種町、
東京都豊島区、練馬区、西東京市などが
あるそうですが、
その数は まだまだ少ない現状があります。
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