特別支援学校を 福祉避難所に
[2012年12月11日(Tue)]
東日本大震災から1年9カ月が過ぎようとしている今日。
今一度「忘れない」自戒を込めて、
「水戸市と4特別支援学校、災害時福祉避難所で覚書」
(2012年11月7日付け:茨城新聞) の
記事を読んでの ひとりごとです。
茨城県水戸市が、市内にある
県立特別支援学校4校を「福祉避難所」とする覚書を
締結したとありました。
「 各特別支援学校の設備や 専門的な知識を生かし、
障がいのある生徒や家族が 安心して避難できる場所を
提供する」。
水戸市では、昨年の 震災時、
特別支援学校の在校生と家族が
つらい立場にあったことなどを踏まえ、
さまざまな障害に専門的に対応できる
特別支援学校の活用を 評価し、
設置に至った とありました。
さらに 避難時は、教諭らが 対応に当たるほか、
市職員も派遣して 広く受け入れるとの
マニュアルも完成しているそうです。
今年2月、「特別支援学校が福祉避難所に 」では、
大分県が 今回の水戸市のように
特別支援学校を福祉避難所に指定しています。
そして、高知県高知市でも 1校ですが、
特別支援学校を福祉避難所に指定しています。
高齢のひとや 障がいのあるひと、
妊産婦や 乳幼児、病弱のひと など、
避難生活で 特別な配慮を必要とする人が対象の
「 福祉避難所 」。
もともと、特別支援学校には、
車椅子で利用できるトイレが 各階にあり、
建物の入り口には 緩やかなスロープを設置しています。
車椅子での利用も 即可能です。
障がいのあるひと にかかわらず、高齢のひとなど
地域の要援護者にも 利用してもらえます。
全国に向けて、再度 提案したい。
福祉避難所 として、
今ある 特別支援学校を指定する ことを。
少なくとも、特別支援学校に通う児童・生徒は、
日常を過ごしている学校に避難する ことによって、
混乱が少なくて 済みます。
いつも一緒のクラスメート、そして 家族も、
周りに気兼ねなく 避難生活を送れます。
わたしの住む 京都市では、
特別支援学校が福祉避難所に指定こそされていませんが、
今年1月 「福祉避難所 」で記したように、
全小学校区に1カ所ずつ 福祉避難所を設置しています。
でも、これは 仮の処置だと思っています。
やはり 京都市も、
特別支援学校を福祉避難所に指定してほしいです。
もし 指定がむずかしいのなら、
何が指定できない原因なのかを 提示してほしいです。
皆さんの住むまちで、
福祉避難所が どこにあるか、
今一度 確認してみてください。
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