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きょうの福祉

「障がい者というコトバを
    使わなくて済む社会になればいいなぁ」
 障がいのあるひとが、
 地域で役割を担い、ふつうに生きる。。。
 この願いに向かう kyokyo の日々をつづります。



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命の選択 2 [2012年09月06日(Thu)]

先月29日、新聞やテレビであった、
「 妊婦の血液で、
胎児がダウン症かどうかが ほぼ確実にわかる
新型の出生前診断を、
国立成育医療研究センター(東京)など5施設で、
9月から 導入する」という報道。

新型の出生前検査が 日本でも導入されることになり、
そのことを さまざまなメディア、
さまざまなひとたちが、
思い思いの意見を 発信されている様子を
少し静観していました。
と同時に、自身の想いを 反芻するかのように、
心の中で 確かめていました。


今年1月のブログ「 命の選択 」でも書いたように、
昨年10月、アメリカのバイオ企業 「 シーケノム 」が始めた、
妊婦の血液を分析して 胎児の染色体異常を調べる方法である
新型の出生前検査 が、
日本でも 解禁されました。

この 新型の出生前検査は、
羊水検査時に伴うような 流産の危険がなく、
妊婦の血液にわずかに含まれる 胎児のDNAを調べることにより
診断できることが 特徴です。

ひとの 23対(46本)ある 染色体のうち、
21番染色体が 通常より1本多い ダウン症は、
99%以上の精度でわかる ほか、
重い障害を伴う 別の2種類の染色体の数の異常も わかります。

羊水検査に比べ 5週以上早い、
妊娠初期(10週前後)に行うことができる とあります。

安易な検査や 人工妊娠中絶の増加につながるのではないかとの
懸念はもちろんのこと、
何より 気になるのが、
この検査が「ダウン症」と 特定の障がいを対象にする点です。

そして、妊娠初期に この検査をして、
胎児に異常が見つかったときのことを 正確に想定できているひとは、
果たして どれくらいいるのでしょうか。

まず、人工妊娠中絶について定めた 母体保護法には、
その条件に「胎児の異常」は 認めていません。
それを 正しく 社会は認識していません。
法的規制のないままで、
無秩序に広がる 現状を止めるためには、
何が 必要なのでしょうか。


ところで みなさん、ここで 排除されようとしている
「 ダウン症の子どもやおとな 」を、
日常生活で 実際に見たことがありますか。

日本ダウン症協会は、ホームページや 新聞取材に対して、
「 新型検査の導入が、
ダウン症の子どもや家族を 否定する社会につながることは
絶対に あってはならない。
ダウン症の特徴や症状を 伝えたところで、
本当に 知ったことにはならない。
育っていく姿を、ありのままに 知ってほしい 」と。


「 ダウン症の子たちの 育っていく、ありのままの姿 」


イギリスでは、ダウン症の出生前検査が 始まった
1989年、約700人のダウン症児が誕生していたそうですが、
それが2000年には、約500人に 減少。
その結果から 堕胎が増えたことを示唆していました。

しかし 2006年には 約700人と、
検査開始前に戻っていることが 明らかになっています。

ここに 至るには、
国を挙げて ダウン症の子どもが生まれても育てやすい
社会をつくってきたことにある と、
言われています。

そのひとつ として、
「 ダウン症の子どもが 障がいのない子どもたちと 一緒に
学校に 通うことが普通 」だという
「 分けない教育 」を実践したと、ありました。



もし お腹にいる子に異常があるとわかっても、
その子が生まれても 安心して育てられる世の中であれば、
何をためらうのでしょうか。

ダウン症にかかわらず、障がいのある子を育てることが、
大きな困難を伴わずにできる社会 になることが、
強いては この問題の解決につながると思います。


最後に、この新型の出生前検査・診断のプログラム は、
世界各国の ダウン症協会やダウン症連盟から 反対声明が出され、
欧州人権裁判所への提訴が なされ、
正式に 事実調査が始まっています。

このままだと、そこに日本も 名を連ねることになりそうです。
そうなる前に、まず できること。

教育後進国である 日本の、障がいのある子を
「分けずに みな同じ小学校・中学校に通わせることを 確立する」
ことだと、重ねて 思います。



*財団法人 日本ダウン症協会
http://jdss.or.jp/





タグ:命の選択
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