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きょうの福祉

「障がい者というコトバを
    使わなくて済む社会になればいいなぁ」
 障がいのあるひとが、
 地域で役割を担い、ふつうに生きる。。。
 この願いに向かう kyokyo の日々をつづります。



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可視化 [2012年07月26日(Thu)]

今年3月に書いた「 塀の中の現実 」
ここでふれた「司法と 障がいのあるひと」について、
その後も わたしは注視しています。

厚生労働省の文書偽造事件で 無罪となった
厚生労働省元局長で現内閣府政策統括官の 村木厚子さん。

ご自身に支払われた 国家賠償金をもとに
この度『 共生社会を創る愛の基金 』を設立されました。
設立を記念するシンポジウムが 今月8日東京で開かれ、
今日は そのレジュメを読んでの ひとりごとです。



「知的な障がいがあるとか、いろいろなハンディがある人にとって、
取り調べとか裁判というのは すごく大変なことです」と村木さん。

取り調べのあり方や 社会復帰支援について
「 取り調べの現場に 期待するもの 」と題して、
ジャーナリストの 江川紹子さん、
痴漢冤罪事件の作品を手掛けた 映画監督の周防正行さん
との座談会や、海外の取り組みの発表が ありました。

この基金は 村木さんの希望で、
福祉の支援がないために犯罪を繰り返してしまう
いわゆる「 累犯障がい者 」と呼ばれるひとたちの
社会復帰を支える活動に使われる ほか、
障がいのあるひとが えん罪に巻き込まれることを防ぐために、
取り調べの際 専門家が立ち会う制度を実現させる
活動などに 使われます。


逮捕・起訴されると有罪率99.8%という国内の刑事裁判。
それを支えてきた 自白調書。
捜査官の影響を受けやすい 知的な障がいがあるひとの場合、
調書は 容易に作られかねません。

「知的レベルが低い人に合わせた 一問一答の調書だと
何が書かれているか 裁判官には分からない。
だから 検察官が 分かりやすくまとめるのです」
周防さんは 検察関係者にこう教えられたことがあるそうです。
そして、「 分からない やりとりをまとめ、
分かりやすい調書 にすることにより、
その実態を 隠してきた」と 批判しています。

そのような 自白調書があり、起訴内容に争いがなければ、
裁判官も 調書に沿った判決 を書きがちになる
との 指摘もあります。
一人称の物語形式でつづられた 調書に頼る裁判は、
裁判員裁判が導入されるまで 日常的でした。
 

では、冤罪を防ぐ取り調べとは、どんなものなのでしょう。
これについて 村木さんは
「 録音・録画などの可視化で、
後から検証できる 仕組みを 担保する。
真実を聞き出す 技術も大事 」と 強調しています。

現在 検察は、裁判員裁判の対象事件を手始めに 可視化を試行。
ただ 多くは 調書に署名する場面を撮るなど、
一部の可視化に とどまり、
全過程を録音・録画したのは 2割ほどだそうです。
そのうち、知的障がい者については 約半数にすぎないと。
 
「後から プロセスを確認できてこそ、可視化」と言えます。
そうでないものは、はっきり言って、可視化と言えませんよね。

検察内部では 可視化を評価する声が すでにあります。
そして、コミュニケーションが取りにくい 障がいのあるひとには
取り調べに立会人を付けるなど 試行しているケースの紹介や、
従来のやり方を見直して、
録画録音をうまく使うことを追及してほしい
との意見もありました。

この1年ほどで 急速に議論が進んでいるように 見えますが、
まだまだ模索が続くことは 明らかです。 

江川さんは 最後にこう述べられています。
「 知的障がい者は 突破口。
精神障がい者や 子ども、外国人など、
意思表示が苦手な人にも 広げないといけない」と。
 

 
では 外国において、
累犯障がい者・高齢者に どう向き合っているのでしょう。
これについての報告も ありました。 

海外との 大きな違いは、
「 刑事司法に 更生 という 共有の目標がないのが 原因 」と。
 

福祉国家といわれる ノルウェーでは、
高齢の受刑者・犯罪者が少なく、
その背景には 最低保障年金と「逃げない福祉」があると説明。

「高齢者は年金で経済的に困らない。
その上、医療から図書館まで
受刑者も 一市民として 同じサービスが受けられる。
福祉が 犯罪者を嫌がらない 」と述べ、
罪を犯した人を 包み込む社会のありように 言及しています。
 

一方、日本と同じ 少子高齢社会でありながら
60歳以上の受刑者は 数%という イタリア。

「 刑罰の目的は 更生 」と憲法に明記されています。
刑が確定しても そのまま執行せず、
更生のための罰を あらためて考える仕組みがあるそうです。
刑の確定後、矯正処分監督裁判所が 受刑者の申請を受け、
ソーシャルワーカーの調査をもとに、
最適なあり方を 再検討。
そして、障がい者や高齢者には 保護観察や自宅拘禁などの
代替刑 が科されることが一般的だ とありました。


そして もう一つ、
過去にあった冤罪事件を機に 1984年より始まっている、
知的な障がいがあるなど 意思表示が十分でない人の取り調べに
第三者の立会人をつける イギリス の例です。

少年や 知的・精神障がい者が逮捕されると、
捜査機関は 家族らに通知し、
立会人の出頭を 要請しなければならないことを
法律で規定しています。

そして この立会人は、容疑者に 権利を理解させ、
話しやすい環境をつくる 手助けをするために、
養成・研修されたひとである というのです。
立会人 といっても、
そのひとが 立会人にふさわしいかどうか、
これは 重要なことですね。
 


社会全体を変える ノルウェー、
刑事司法の中で対処する イタリア、
立会人制度を強化する イギリス。 


まずは、弱い人の権利保護のためにも、
冤罪を防ぐためにも、
立会人 をつけることが有効であり、
可視化 と合わせて 取り入れることが
急務だと思いました。

注目を浴びる ひとたちがこうして、
社会がかかえる問題について
自らの経験を活かして提案し、迅速に動く姿を、
ひとりでも多くのひとに 伝えたいです。

「 わたしには 関係ないわ 」
今回のことは、そういうひとにこそ届けたいです。



*「 共生社会を創る愛の基金 」
事務局・社会福祉法人 南高愛隣会( 長崎県 雲仙市 )
http://www.airinkai.or.jp/index.html



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