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きょうの福祉

「障がい者というコトバを
    使わなくて済む社会になればいいなぁ」
 障がいのあるひとが、
 地域で役割を担い、ふつうに生きる。。。
 この願いに向かう kyokyo の日々をつづります。



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塀の中の現実 [2012年03月27日(Tue)]
 
今日は「社説:司法と障害者」(毎日新聞:3月25日付け)の
記事を読んでの ひとりごとです。


目に飛び込んできた
「 刑務所の中は 高齢者と 障害者だらけだ 」という言葉。

秘書給与詐欺事件で 自ら受刑した元衆院議員、
山本譲司さんの著書「 獄窓記 」に その様子が書かれています。
実際に 法務省の統計でも、知的障がいがあると思われる受刑者は
全体の2割を 超えているそうです。

孤立や貧困から 万引きなどを繰り返し、何度も 受刑するひと。
「雨露がしのげて食べるものにも困らない刑務所の中の方が安心」
というひとも。
事実、犯罪を犯したひとも もちろんいるのですが、
障がいにつけ込まれて 間違った自白調書が作成され、
冤罪(えんざい)事件となった例も 過去にいくつもある と。

「獄窓記」では著者の山本さんが 獄中であった「事実」を
赤裸々に書かれた部分が あります。
一般に知る機会が ほとんどない、障がいのある受刑者の存在や、
彼らの置かれている 環境の実態は 初めて知ることばかりです。

山本さん自らが 障がいのある受刑者の補佐役をした経験から、
さまざまな障がいのある受刑者たちとの やりとりの描写は
各方面に 波紋を呼びました。

「 ただ驚くだけにとどめず、刑務所内の現実を 伝える 」
山本さんのもとには、障がいのあるひとを家族に持つひとや、
障がい者施設で働いているひと、保護司や 刑務官など
いろんなひとから、この現実を知らせてくれた事に対する
感謝の手紙が来たそうです。

そして「これにとどめるのではなく、この問題を
今後 どうするのかを期待している」という文章で締められている
手紙が多かったそうです。


現在の制度では、仮に 障がいのある受刑者が出所した場合、
何のケアもなく ポンと放り出されてしまうのが現実 です。

出所してから どうすればいいのか、
社会復帰に向けた どういう訓練をすればいいのか などが、
わかる機会は少ないのが 現状です。

障がいのある受刑者の 出所後のシェルターを作りたい と
山本さんは 結んでいました。




これを読んで 思い浮かべたのが、以前 hot potに掲載された
「NPO法人 ENDEAVOR JAPAN(エンデバージャパン)」さん。

ここは 障がいのあるひとが働く就労支援事業所ですが、同時に、
非行歴や ひきこもり経験のある方を
積極的に受け入れておられます。

少年院を出ても受け入れ先がなく 再犯に走る など、
「 やり直す場所と機会が不足している 今の社会に、
再チャレンジできる場を 」との思いから、
2006年12月、この場が生まれました。



福祉の枠組みを越えた このような場所が、
必要とされているのに
行政が 出来ない やらない このような取り組みが、
社会的に もっと認知されることを 望みます。

そして行政、政治の中枢を担うひとたちが、
塀の中の現実を「知る努力」を、
もっともっと 重ねてほしいと思います。



よく考えてみれば、
これは 障がいのあるひとのことだけではありません。

「ひと」全てに言えること ではないでしょうか。




NPO法人 ENDEAVOR JAPAN(エンデバージャパン)
京都府向日市上植野町久我田1-4
TEL: 075(921)7750

*京都市市民活動総合センターの機関紙「 hot pot 」
掲載ページは 下記からご覧になれます。
hot pot 2010秋号





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