相談支援 2
[2021年11月09日(Tue)]
障がいのある子(ひと)の家族が、
就労状況などから
生活がひっ迫し、
親どうしのネットワークから外れる。
それで孤立したままが続くと
いざ、障がいのある子(ひと)のことで
困ったことが起こると、
その時に利用している
相談支援のもとのソレ以外を知る術がないので
不十分であっても
無理の多いものであっても
そのサービスを 利用し続けるしかなくて。
相談支援のシステムは、
それらが浸透していない地域だと
身近にいる
ママ友などからの口コミで
習い事や学習塾を選ぶ感覚で
相談支援事業所に直接アクセスすることもあり
一部では
それが当然と思われていることもあります。
相談支援について、
親が
家族が
情報収集することがあたりまえという風潮が
障がいのある子(ひと)とその家族の
暮らしを
揺るがしています。
世の中のすべての制度は
自分で申請しないことには始まらない、
その制度を
知らないひとや家族は
知る術のないひとや家族は
途方に暮れるだけ で いいはずがない。
申請主義の社会の歪みが
ここにも 見え隠れしていて。
相談支援事業所の役割とは 何なのでしょうか。
障がいのある子(ひと)の思い、
その親や家族の思い、ニーズを
それぞれの特性をもつ事業所とマッチングして
相談事業所を選び、
必要なサービスを組んでいく。
でも、そうではなく
ただ、直接支援を受けている事業所の
系列する相談支援事業所だから とか、
ママ友など情報共有先からの口コミから
「ココがいいと聞いた事業所に通わせたい」から
支援計画をつくってもらうために
「ハイハイ作りますよ」と言う
都合のいい相談支援事業所を選ぶ とか。
相談支援の本質から
ほど遠い状況だとわかっていても
それに目をつぶり、
そこで作られた支援計画が
果たして望んでいたものなのかと
自問自答する親や家族が居たり。
相談支援事業所の役割とは 何なのでしょうか。
ここで、言えることがあります。
「 相談支援 」を
望まれる支援計画にするならば、
直接支援の事業所を持たない
相談支援事業だけの事業所が 行うべきです。
利用者の囲い込み
(運営するGHは利用者しか入居できない等)や
他の相談支援事業所を紹介しようとしない
直接支援の事業所は、
障がいのある子(ひと)と
その親や家族が望むことを
一番に考えていない事業所です。
さまざまな事業所の
さまざまな経験をもつひとたちが
ひざを突き合わせて考える
相談支援こそが、
障がいのある子(ひと)とその親や家族が
望む生活に近いものとなり、
そうできるシステムを整えることも
福祉の本質のひとつ ではないでしょうか。
そう、相談支援の仕事は、
他のポジションと兼任してできるほど
簡単なものではないはずです。
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