遊び
[2021年04月16日(Fri)]
“ 遊び ” は、
一人ひとりの子によってちがいます。
それは、障がいのある子にとっても同じです。
身体に障がいのある子と
知的や発達に障がいのある子にも
“ 遊び ” はちがい、
遊び方にも ちがいがあります。
昨年12月、
拙ブログ “みんな” を付けなくてもいい街へ で、
東京都内に「みんなのひろば」という公園が
その年の3月にオープンした経緯を 紹介しました。
「みんなのひろば」がオープンして1年が経った先日、
同じこの公園について書かれた記事を 目にしました。
「 障害のある子が遊べる公園
広がるインクルーシブ公園 」
( 2021年4月7日付け:読売新聞 )
「 障がいがある子どもも安心して遊べる
インクルーシブな公園が増えている。
親と一緒に滑ることができる滑り台や、
車いすに乗ったまま遊べる砂場などが設置されている。
障がいのある子どもとない子どもが
交流する場所としての役割も大きい 」と始まり、
遊具メーカーが車いすのまま触って遊べるパネルを
本格的に開発している、と
身体的な配慮がされた遊具を紹介されていました。
最後まで、
知的や発達に障がいのある子については、
ひと言も触れられていませんでした。
ああ、またか、という思いで
がっかりしました。
インクルーシブって、何なのでしょうか。
直訳すると
包み込むような、包摂的な。
インクルーシブ教育 のことを
ともに生きる教育 と言われることがありますが、
何と何がともになるのか、と
思ったことがあります。
目の前にある“ 課題 ”を
“ みんなの課題 ”として解決すれば、
インクルーシブなどと言わなくても済むのに。
そう考えたとき、これは
インクルーシブな公園ではなく、
イクスクルーシブな公園に見えてきました。
イクスクルーシブは
直訳すると、
排除的な、排他的な、
一部のひとを外へ追い出す。
多様性を尊重する
時代の流れはありますが、
どのような障がいがある子にとっても
尊厳を損なわれることなく
一緒に遊べる場が
インクルーシブな公園と呼ばれるのであって。
「みんなのひろば」は
“ だれ” のためのひろば なのでしょうか。
「 公園 」という
子が遊べる安全な場が
まちのあちこちにあれば、
遊びの輪は 自然に 生まれます。
子は 遊びの天才です、
障がいのあるなしにかかわらず。
A公園には ○○遊びをしたい子が集まり、
B公園には △△遊びをしたい子が集まり。
元来、遊びを介した場において
障がいのあるなしは
それほど関係がないものです。
大人の勝手な想像だけが先走りして、
大人が知らないだけで。
大人がやるべきことは、
これら A、B、そして DやE公園を
見守り、安全面でサポートする。
“ インクルーシブな公園 ”を
“ イクスクルーシブ ”にしているのは、大人です。
自分が子どもだったころの経験を
思い出してみてください。
何が楽しくて、何がウザかってですか。
そこに、障がいは 関係ありましたか。
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