脱申請主義
[2021年01月15日(Fri)]
福祉や社会保障のサービスを受けるには
まずは、役所へ出向き、
煩雑で面倒な書類を 揃えて、
自分で 申請することが 原則です。
「 健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」
を 得るには、これらの
具体的な手続きをしなければ
始まりません。
サービスの種類や利用する事業所や施設を
行政が決めていた時代から、
自分や家族の生活を
自分で決める権利が 重視される今も
自分から「 申請 」をしない限り、
何も 始まりません。
そして、
自分や家族に必要な支援を
知ることや
利用できる事業所や施設などの情報を
調べることが
できるひとと
できないひとがいて、
多くの書類や手続きへの対応が
必要な時にすぐにできるか、
手続きの支援をしてくれるひとが
いるかどうか、に関しては
全国一律で公平性を保っているとは
言えない日本です。
このような中で、
ある自治体がはじめる
日本で初めての
仕組みが 発表されています。
千葉県千葉市が
今月28日から はじめる
『あなたが使える制度お知らせサービス』です。
支援が必要なひとほど余裕がなく
支援制度が調べられない、
ネットにアクセスできないという状況を
解決できないか と、
千葉市は
その手法について 研究。
費用面、システム面、制度面など
さまざまな課題をクリアし、
一昨年 実証実験を行い、好評を得て、
行政向けに LINE が
安価で利用可能になったこともあり、
本格実施となったそうです。
具体的な利用方法は、
千葉市公式LINEアカウントに友だち追加し、
千葉市公式LINE上のメニューから
このサービスを選択し、
必要事項を入力しておけば、
市が保有する 住民情報を活用して、
各制度の 受給対象者となる可能性のあるひとに
市からお知らせする、という仕組みです。
申請主義を脱する施策のはじまり
である と同時に、
千葉市に出来て
他の自治体に出来ない大きな理由はない
と 想像しました。
早速、わたしの居住地でも
市長へ直接届く(と言われている)窓口へ
投稿しようと思います。
声を上げて
言葉で伝えることからはじめないと
何も 始まらない、
地道なことではあるけれど。
世界が一変するような状況下であっても、
一人ひとりの声が
“ 変わる ” “ 変える ” 原動力へなることに
ちがいはありません。
【地域のことの最新記事】