触れて、読む
[2020年12月02日(Wed)]
来年のカレンダーは何にしようか と
思う時期になりました。
毎年使う お気に入りのものを
リピートしようかと思っていたとき、
『 バリアフリーカレンダー2021 』という
カレンダーを 知りました。
『 バリアフリーカレンダー2021 』は、
視覚に障がいのあるひとと晴眼のひとが
一緒に使えるカレンダーで、
浮き出された立体的な文字に
みて、ふれる、だけでなく、
飾る、空間に
自然と溶け込む
シンプルなデザインが特長。
生活に自然と溶け込む
シンプルな雰囲気でありながら
バリアフリーにも配慮した
カレンダーとして評価されて、
“第29回日本文具大賞2020 デザイン部門優秀賞”
を 受賞されたカレンダーです。
表面には、
点字が読めない全盲や弱視のひとも
浮き出た文字・数字に触れることで認識できる
「タクタイル文字」が特殊加工されています。
点字 というと “ 白 ” のイメージですが、
オレンジとグレーを組み合わせた
やさしい配色と美しいコントラストの
カラータイプのカレンダーもあります。
印刷のない
真っ白な紙に浮き出し加工を施した
白地タイプのカレンダー。
一見、何も無いように見えますが、
“あかり”による光の影によって
数字が映し出され、
影の形の微妙な変化が 幻想的で素敵です。
どちらも、
飾る空間に自然と溶け込む融和性を持ち、
そして、
必要なときに存在感を放つカレンダーです。
カレンダーの各ページ下部には、
曜日と祝日名が
点字だけで表記されていますが、これは
点字を使用されるひとからの要望をもとに
取り入れられたそうです。
そして、点字の存在は 知っていても
これまで 触れる機会のなかったひとには、
特別付録の「点字のしくみ」を見ながら
点字を読むこともできます。
使うたびに心地良さを感じ、全てのひとに寄り添う。
デザインの力と 箔押の技術から生まれた
バリアフリーカレンダーの存在を、
タクタイル文字や点字を、
より多くのひとに 知ってほしいです。
*有限会社 真美堂手塚箔押所
東京都新宿区天神町66番地
http://sinbido.co.jp/
書籍やカードなど主に紙製品へ
箔を使って付加価値をつける
箔押を行う企業で、
長年の技術を活かした点字印刷や
視覚に障がいのあるひとに使いやすい商品の
企画もされています。
*『バリアフリーカレンダー2021』
外形寸法はW250mm×H350mm(金具含まず)
表紙含め13枚綴り、リング綴じ
( 価格 3,200円+税 )
売上げの一部は、
公益財団法人 アイメイト協会へ
寄付されます。
※取扱店舗
桜雲会
東京都新宿区高田馬場4-11-14-102
http://ounkai.jp/
カキモリ
東京都台東区三筋1-6-2
https://kakimori.com/
紀伊國屋書店 新宿本店
東京都新宿区新宿3-17-7
https://store.kinokuniya.co.jp/store/shinjuku-main-store/
日本点字図書館(オンライン販売有)
東京都新宿区高田馬場1-23-4
http://yougu.nittento.or.jp/
MINA-TO(スパイラル)
東京都港区南青山5-6-23
https://www.spiral.co.jp/shoplist/minato
ヨドバシカメラ(オンライン販売有)
https://www.yodobashi.com/
→ 取扱店舗は、真美堂手塚箔押所さんの
ウェブサイトで、
随時 追加更新されています。
【障がいのことの最新記事】