シンポジウム『自転車で楽しく・かっこよく岡山を走ろう』に参加してきました(後編)☆ [2010年01月22日(Fri)]
後編はパネルディスカッションの報告です。 長いけど、前編読んでもらえるとわかりやすいかな? |
■パネルディスカッション
「自転車で楽しく・かっこよく岡山を走るには」
@まずは、自己紹介と自転車との馴れ初め
小泉ニロさんと疋田さんは講演の中で話されたので、
環境省中国四国地方環境事務所の水信さん、
岡山駅前商店街で自転車屋「cycle shop Freedom」さんの恒次さん
と私
「高校時代、自転車通学をしていて、頭がよく整理されて、勉強ができるようになり、大学に行って、環境省に入って、岡山に来て、奥さんになる人に出会って…。自転車に乗っていなかったら、今の奥さんとも出会わなかったのでは?」
と奥さんとの馴れ初めを話された方もいましたが…。
頭がよくなるっていうのは私も同感です。
あと、自転車がコミュニケーションツールになり、友達ができた、恋人ができた、結婚したっていう事例も多いようで…。そういえば私も…。
この手は何だ!?
私は、倉敷・総社 温暖化対策協議会の交通システムグループに属し、自転車の利用促進をしていく立場であったこと、そのころ、結婚してぶくぶく太っていたことから、片道30分の自動車通勤を自転車に変えたという馴れ初めを紹介。奥さんとの馴れ初めは時間がなかったため省略。
A自転車に乗っていて、楽しいこと、いいこと
私は、自転車通勤を始めて、車とあんまり移動時間が変わらないことがわかり、
「自転車は使える」と思うようになり、いろんな場面で自転車移動をしていることを紹介した上で、自転車に乗っていていいこととして、
・車と違って、荷物もつめないし、大回りもできないので、普段の生活を効率よくしようと意識することで、仕事の能率も上がり、若干頭がよくなったような気がすること
・自転車に乗ること自体が楽しくなって、自転車のない生活に違和感を覚え、逆にストレスを感じるぐらい…。多分、ストレスも減ったんではないかと思うこと
・よく眠れるようになって、規則正しい生活を送れるようになり、体調もよくなったこと
などなどを紹介。
それに、自転車ツーキニストの大先輩疋田さん、小泉ニロさんも「そうそうそう」と話に入ってきてくださったので、このあたりはとても盛り上がりましたね。
疋田さん談「自転車に乗っている時間はインプットでもアウトプットの時間でもない。その時間が必要。」
んー深い。何となくわかります。
体にも心にも頭にもいい自転車。続いて、この自転車を快適に乗るには…。
B自転車に快適に乗るには…
●パンクが困るよね〜
比較的クロスバイクは安全に乗ることができるのですが、
どんな自転車でもタイヤに空気をパンパンに入れておけば、
パンクしくにいそうです。
目安は、「ママチャリなら5気圧、ロードレーサーなら9.8気圧」(疋田さん談)だそうです。
気圧計のついている空気入れがいりますね。
●自転車専用レーンとか自転車道があるといいね〜
「国交省もがんばってつくっているが、放っておくと河川敷に作ったりするので、注意が必要。」、
「もっとまちの中につくらないといけないよね」、
「都市内の移動に自転車を活用しないといけないよね。」
「もっと専用レーンや自転車道があれば事故も減っていいのだけど、お金がかかるよね。」
という話になりましたが、
疋田さんからお金をかけずに解決する方法があると…。
会場は興味津々…。
それをすると…
C岡山でも自転車最先端都市になれる!?それは「左側通行の徹底!!」
ここから疋田さんの熱演、約10分。
まず、日本だけ、自転車が歩道を通行しており、しかも左右でたらめ。
では、なぜ右側通行がいけないのか。理由は以下のとおり。
・交差点で車から見えにくくなり危険。「出会い頭」の事故が多くなる。
・正面衝突は、追突事故よりもスピードが速くなりよけられない。
・衝突エネルギーは、スピードの2乗。そのためシリアスな事故になる。
左側通行の徹底に、全国に先駆けて岡山で取り組めば…
歴史に名前を残すことができる!?
Dルールの徹底を…
左側通行の徹底はしないとね〜という話から、
中高校生のマナー悪いな〜という話になり、
「乗り方講習いるよね?」、「大人には免許の書き換えのときとかに教えないと…」という意見が出されました。
特に、「自転車は手軽に乗れるので、凶器と思っていないのは?」という問題提起がなされました。
歩行者と自転車の事故がここ10年で7倍になる中で、高校生と高齢者の事故が多いことが紹介され、高齢者にとっては致命傷になること、後遺症が残る可能性もあるので、そのあたりを伝えていく必要があるという話になりました。
E自転車の利用を促進するには、ファッションって大事よね〜。
ここで、コーディネーターの森田さんから私に普段の通勤のスタイルを聞かれました。
このシンポジウムの趣旨にも「かっこよく」ということもあるので、少し空気を読んでみて、
「普段は仕事してますからこんな感じですが、最近、服を選ぶとき、これ自転車に合うかなとか、メルメットやグローブをしていても違和感がないかなとか、自転車をイメージするようになりましたね。トータルコーディネートってやつですね。」
とか発言したところ、「そうそうそう。そうなるよね〜。」とここでも話が盛り上がりました。
ニロさんが、最近は、穴の少ないかぶりやすいメルメットがあったり、おしゃれなアイテムもたくさんでていることも紹介されていましたね。
話が盛り上がり、気をよくした私は、
「昔、一緒にお仕事をしている大学生にその自転車かっこいいですねって言われたことがあり、うれしかったのですが、それに乗っている私のファッションもかっこいい、さらには自転車を生活に取り入れるというライフスタイルとか生き方とかもかっこいいって思ってもらいたいというのも正直ありますね。私も大学のころは車がかっこよかったですし、地方では今でもそうかもしれませんから。」
って話をしました。疋田さんからは、「自転車をかっこいいと思っている若者は増えてきている。でもその人たちのマナーは…」って話がありました。
Fスポーツバイクの壁を越えられない…。どうしたら?
森田さんからの問いかけ。
特に女性によくある意見ですね。
恒次さんから、クロスバイクなら意外に簡単に乗れるし、一見怖そうにみえる人もいるけど、自転車屋さんでは親切に自転車の選び方・乗り方を教えてくれるので、ぜひのぞいてみてほしいという話がありましたね。
これは納得です。確かにホームセンターとかにも自転車は売っていますし、ネット通販でも合える時代です。そのため、ひょっとしたら正しい選び方・乗り方を知らないまま、自転車に乗っている人もいるかもしれませんね。
「そういう意味では、今後ますます自転車屋さんが果たす役割は大きくなる」
そんな話をしてましたね。
Gまとめ
1時間ちょっとあったパネルディスカッションもあっという間に過ぎ、最後、パネリストから一言ずつまとめがあって終了。
ニロさん、疋田さん、水信さん、恒次さん、そして私。
「何で最後なん?」って相当なプレッシャーでしたね。
疋田さんからは、「無理をしないことが大事。雨の日は乗らないほうがいい。でも、どうしても乗らないといけない場合もある。その場合には、野球帽をかぶったり、バイザーつきのメルメットをかぶることで視界を確保したほうがいい。」という実用的なアドバイスがありました。
何かいいことを言わないとと思った私は、最後に3点
@自転車は左側通行の徹底など車によく見える努力はしなくてはいけないが、車も自転車をよく見る必要がある。明らかに車に見てもらえないときもある。そういうドライバーの意識・マナーも重要。また、よく車に待たされるが、本来は車が待つべき。もっと、まちの中で自転車がリスペクト(尊敬)される社会にしていかないといけない。
A自転車の可能性は大きい。特に、「観光」に生かしたい。倉敷・総社は公共交通が脆弱だという負の側面があるが、観光資源は多い。このエリアで自転車を活用したダイナミックな観光を推進していきたい。
B30年間無趣味で運動不足だった私に、自転車はいろんなものを与えてくれた。その自転車の利用促進を図り、自転車がリスペクトされる社会をつくることは私の使命だと思う。
…何かいいこといえたような、言えなかったような
その後、森田さんがうまくまとめられて、シンポジウムは無事終了。
いやあしかし内容の濃いシンポでした。
自転車って奥が深いなあ。
また、好きになりました。
なにわだ
「自転車で楽しく・かっこよく岡山を走るには」
@まずは、自己紹介と自転車との馴れ初め
小泉ニロさんと疋田さんは講演の中で話されたので、
環境省中国四国地方環境事務所の水信さん、
岡山駅前商店街で自転車屋「cycle shop Freedom」さんの恒次さん
と私
「高校時代、自転車通学をしていて、頭がよく整理されて、勉強ができるようになり、大学に行って、環境省に入って、岡山に来て、奥さんになる人に出会って…。自転車に乗っていなかったら、今の奥さんとも出会わなかったのでは?」
と奥さんとの馴れ初めを話された方もいましたが…。
頭がよくなるっていうのは私も同感です。
あと、自転車がコミュニケーションツールになり、友達ができた、恋人ができた、結婚したっていう事例も多いようで…。そういえば私も…。
この手は何だ!?
私は、倉敷・総社 温暖化対策協議会の交通システムグループに属し、自転車の利用促進をしていく立場であったこと、そのころ、結婚してぶくぶく太っていたことから、片道30分の自動車通勤を自転車に変えたという馴れ初めを紹介。奥さんとの馴れ初めは時間がなかったため省略。
A自転車に乗っていて、楽しいこと、いいこと
私は、自転車通勤を始めて、車とあんまり移動時間が変わらないことがわかり、
「自転車は使える」と思うようになり、いろんな場面で自転車移動をしていることを紹介した上で、自転車に乗っていていいこととして、
・車と違って、荷物もつめないし、大回りもできないので、普段の生活を効率よくしようと意識することで、仕事の能率も上がり、若干頭がよくなったような気がすること
・自転車に乗ること自体が楽しくなって、自転車のない生活に違和感を覚え、逆にストレスを感じるぐらい…。多分、ストレスも減ったんではないかと思うこと
・よく眠れるようになって、規則正しい生活を送れるようになり、体調もよくなったこと
などなどを紹介。
それに、自転車ツーキニストの大先輩疋田さん、小泉ニロさんも「そうそうそう」と話に入ってきてくださったので、このあたりはとても盛り上がりましたね。
疋田さん談「自転車に乗っている時間はインプットでもアウトプットの時間でもない。その時間が必要。」
んー深い。何となくわかります。
体にも心にも頭にもいい自転車。続いて、この自転車を快適に乗るには…。
B自転車に快適に乗るには…
●パンクが困るよね〜
比較的クロスバイクは安全に乗ることができるのですが、
どんな自転車でもタイヤに空気をパンパンに入れておけば、
パンクしくにいそうです。
目安は、「ママチャリなら5気圧、ロードレーサーなら9.8気圧」(疋田さん談)だそうです。
気圧計のついている空気入れがいりますね。
●自転車専用レーンとか自転車道があるといいね〜
「国交省もがんばってつくっているが、放っておくと河川敷に作ったりするので、注意が必要。」、
「もっとまちの中につくらないといけないよね」、
「都市内の移動に自転車を活用しないといけないよね。」
「もっと専用レーンや自転車道があれば事故も減っていいのだけど、お金がかかるよね。」
という話になりましたが、
疋田さんからお金をかけずに解決する方法があると…。
会場は興味津々…。
それをすると…
C岡山でも自転車最先端都市になれる!?それは「左側通行の徹底!!」
ここから疋田さんの熱演、約10分。
まず、日本だけ、自転車が歩道を通行しており、しかも左右でたらめ。
では、なぜ右側通行がいけないのか。理由は以下のとおり。
・交差点で車から見えにくくなり危険。「出会い頭」の事故が多くなる。
・正面衝突は、追突事故よりもスピードが速くなりよけられない。
・衝突エネルギーは、スピードの2乗。そのためシリアスな事故になる。
左側通行の徹底に、全国に先駆けて岡山で取り組めば…
歴史に名前を残すことができる!?
Dルールの徹底を…
左側通行の徹底はしないとね〜という話から、
中高校生のマナー悪いな〜という話になり、
「乗り方講習いるよね?」、「大人には免許の書き換えのときとかに教えないと…」という意見が出されました。
特に、「自転車は手軽に乗れるので、凶器と思っていないのは?」という問題提起がなされました。
歩行者と自転車の事故がここ10年で7倍になる中で、高校生と高齢者の事故が多いことが紹介され、高齢者にとっては致命傷になること、後遺症が残る可能性もあるので、そのあたりを伝えていく必要があるという話になりました。
E自転車の利用を促進するには、ファッションって大事よね〜。
ここで、コーディネーターの森田さんから私に普段の通勤のスタイルを聞かれました。
このシンポジウムの趣旨にも「かっこよく」ということもあるので、少し空気を読んでみて、
「普段は仕事してますからこんな感じですが、最近、服を選ぶとき、これ自転車に合うかなとか、メルメットやグローブをしていても違和感がないかなとか、自転車をイメージするようになりましたね。トータルコーディネートってやつですね。」
とか発言したところ、「そうそうそう。そうなるよね〜。」とここでも話が盛り上がりました。
ニロさんが、最近は、穴の少ないかぶりやすいメルメットがあったり、おしゃれなアイテムもたくさんでていることも紹介されていましたね。
話が盛り上がり、気をよくした私は、
「昔、一緒にお仕事をしている大学生にその自転車かっこいいですねって言われたことがあり、うれしかったのですが、それに乗っている私のファッションもかっこいい、さらには自転車を生活に取り入れるというライフスタイルとか生き方とかもかっこいいって思ってもらいたいというのも正直ありますね。私も大学のころは車がかっこよかったですし、地方では今でもそうかもしれませんから。」
って話をしました。疋田さんからは、「自転車をかっこいいと思っている若者は増えてきている。でもその人たちのマナーは…」って話がありました。
Fスポーツバイクの壁を越えられない…。どうしたら?
森田さんからの問いかけ。
特に女性によくある意見ですね。
恒次さんから、クロスバイクなら意外に簡単に乗れるし、一見怖そうにみえる人もいるけど、自転車屋さんでは親切に自転車の選び方・乗り方を教えてくれるので、ぜひのぞいてみてほしいという話がありましたね。
これは納得です。確かにホームセンターとかにも自転車は売っていますし、ネット通販でも合える時代です。そのため、ひょっとしたら正しい選び方・乗り方を知らないまま、自転車に乗っている人もいるかもしれませんね。
「そういう意味では、今後ますます自転車屋さんが果たす役割は大きくなる」
そんな話をしてましたね。
Gまとめ
1時間ちょっとあったパネルディスカッションもあっという間に過ぎ、最後、パネリストから一言ずつまとめがあって終了。
ニロさん、疋田さん、水信さん、恒次さん、そして私。
「何で最後なん?」って相当なプレッシャーでしたね。
疋田さんからは、「無理をしないことが大事。雨の日は乗らないほうがいい。でも、どうしても乗らないといけない場合もある。その場合には、野球帽をかぶったり、バイザーつきのメルメットをかぶることで視界を確保したほうがいい。」という実用的なアドバイスがありました。
何かいいことを言わないとと思った私は、最後に3点
@自転車は左側通行の徹底など車によく見える努力はしなくてはいけないが、車も自転車をよく見る必要がある。明らかに車に見てもらえないときもある。そういうドライバーの意識・マナーも重要。また、よく車に待たされるが、本来は車が待つべき。もっと、まちの中で自転車がリスペクト(尊敬)される社会にしていかないといけない。
A自転車の可能性は大きい。特に、「観光」に生かしたい。倉敷・総社は公共交通が脆弱だという負の側面があるが、観光資源は多い。このエリアで自転車を活用したダイナミックな観光を推進していきたい。
B30年間無趣味で運動不足だった私に、自転車はいろんなものを与えてくれた。その自転車の利用促進を図り、自転車がリスペクトされる社会をつくることは私の使命だと思う。
…何かいいこといえたような、言えなかったような
その後、森田さんがうまくまとめられて、シンポジウムは無事終了。
いやあしかし内容の濃いシンポでした。
自転車って奥が深いなあ。
また、好きになりました。
なにわだ
Posted by
こばやしともこ
at 16:50
コメントどうもありがとうございます。
シンポに参加されていない方もわかるようにと必死に書いてよかったです。
確かに今回のシンポで得た知見や経験は、いろんなところで使えますね。
とりあえずは、2月14日(日)の「STOP温暖化くらしき2010」ですよね〜。詳しくはhttp://www.city.kurashiki.okayama.jp/dd.aspx?itemid=30571