講演会「樹木って面白い!色々ある樹木の使い道!」 [2015年01月31日(Sat)]
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1月31日(土)、講演会「樹木って面白い!色々ある樹木の使い道!」を花川北コミュニティセンターで行いました。講師は地方独立行政法人 北海道立総合研究機構 林業試験場・緑化樹センター研究主幹の脇田陽一さん、参加したのは石狩振興局森林室2名、会員18名、一般参加者20名でした。
関会長の開会挨拶の後、後援の森林室課長・橋本さまからもご挨拶を頂き、講演に入りました。 林業試験場・緑化樹センターでは、価値の高い樹木の選抜や増殖技術の開発を手掛けている。 木材以外の樹木の新たな価値として、希少価値と商品価値に注目。 希少価値のある樹木としては、天然記念物や地域の名木、絶滅が危惧される樹木など。 商品価値のあるものとしては チシマザクラの色変わり種、ナナカマドの実の色変わり種、ハマナスの新種、花粉症対策シラカンバなど。 また、樹木が材料として使われている商品として 紙、セロテープ、ジャム・ジュース、マーガリン、キシリトール、ヨーグルト、ジンジャーエール、サイダーなど、様々な物がある。 その後、本日のメインテーマである香りの研究のお話がありました。 昨今は、香り商品がブームであるが 道内に自生していて香りに特徴がある樹木として、チシマザクラ、ヤチヤナギ、カツラ、ハマナス、オオバクロモジ、チョウセンゴミシ等がある。 また、道内には自生しないが生育が北海道に適して香りに特徴のあるものとして、ラベンダー、ニセアカシア、クロスグリ、セイヨウビャクシン、ライラック、カラマツ等がある。 ◇特にヤチヤナギについて ・ヤナギではなくヤマモモ科 ・地域によっては絶滅危惧種(北海道には自生地が多い) ・組織培養による増殖技術の開発で自生地を荒らさず効率的かつ永続的に材料を得ることが可能になった ・株全体に清々しい香りがある ・香りにはリラックス効果があるとされる ・香りを活かした商品の開発 抗酸化性、美白性等機能性を活かした化粧品の開発・販売 ・ヨーロッパでは古くからビールやリキュール、料理の香づけとして利用 ・ヤチヤナギを用いたチーズの開発 ヤチヤナギの外にもスギ、トドマツ(入浴剤)、ヒノキアスナロ(芳香・消臭剤など)を使った製品を開発中。 お話は以上でしたが、樹木には多様な利用法があること、ヤチヤナギの香り効果などについてたくさん学ぶことができました。 講演の後は、チョウセンゴミシ、チシマザクラ、エゾヤマザクラ、ヤチヤナギ、クロスグリ、ハマナス、ラベンダー、ヒノキアスナラ、トドマツ、アカエゾマツの10種類の抽出液から好きな香りを選んでブレンドしたオリジナル香水作りを体験して貰いました。 参加者のみなさんは、オリジナル香水が出来上がると、それを手にふりかけたりして楽しんでいました。 こうして、講演会・体験会は無事終了。みなさん、ニコニコ顔で帰って行かれました。 |


