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くきCAPは、子どもへの暴力防止のための人権教育プログラム「CAP(キャップ)プログラム」を埼玉県で実施している団体です。日々の活動や、スタッフが参加した研修の報告などを綴っていきます。
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地域向けのCAPおとなワークショップを行ってきました[2021年10月28日(Thu)]
羽生市の民生委員・主任児童委員の方を中心に地域向けのCAPおとなワークショップを行ってきました。感染対策でどうしても私たちとの距離が遠くなってしまうため、シニアの方にも伝わりやすいようにと、初めてスライド(パワーポイント)を使用して行いました。

「『暴力を防止するため』おとなが『できること』少しでも子ども達の役に立てられればと思い、子ども達が安心して成長していくためにもっともっと勉強していきたい」という声をいただきました。
日頃から、子どもたちに寄り添っているみなさんひとりひとりが、「もっと子ども達のために」と、CAPと真摯に向き合ってくださっていました。

「被害にあった子どもには、『いやと言うことができる』『逃げることができる』『相談することができる』という選択肢があるという部分が目からうろこでした。」という声も。
私も、はじめてCAPに出会ったときに、同じ感想でした。本当に、「目からうろこ」のように涙もあふれました。おとなも、子どものためにできることの情報や知識が欲しいですよね。困っている子どもに、どう伝えてあげたらいいのかな?おとなになって、ずっと悩んでいたことに、明かりが見えた瞬間でした。CAPは、おとなも「心の力」が灯ります。

アンケートには、
●子どもの虐待の増加、自殺の増加、本当に心が傷みます。子どものSOSを受け取れるようなおとなになりたいと思います。
●DVと児童虐待は、多数発生している昨今ですが、私にはニュース等で知るだけの事でしたが、本日の講演を拝聴し、身近に存在するということを認識いたしました。

地域に、子どものSOSを受け取れるおとなが増えたら・・・
地域に、暴力は身近に存在しているという気づきができるおとなが増えたら・・・
その地域の子どもの笑顔は、きっと、もっとキラキラ輝きますよね。

そのためには、くきCAPの私たちもできることを続けていきたいと思いました。
(くきCAP:M・W)
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Posted by 渡邉 at 15:21 | CAPワークショップ | この記事のURL
CAPおとな向け講座に参加された皆さんの声[2020年03月16日(Mon)]
2019年度に埼玉県久喜市の協力でおこなったCAPミニ講座とCAPおとなワークショップに参加された方々の感想を一部、ご紹介します。CAPに興味を持っていただくきっかけや、CAPプログラム企画の参考にもしていただけると嬉しいです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


・初めて参加させていただきました。とてもわかりやすく、子どもの視点に立って講習を受けることができました。仕事の中で育児相談を受けたり、子どもと関わる機会がありますので、参考にさせていただき、活用していきたいと思います。
・心穏やかに子どもと接することの難しさを、日々感じています。子どもの権利を奪わないよう、子育てしていけたらと思っています。
・私は自信がないので、なにができるかわかりませんが、自分なりにしっかり生きてきたので、これからももしその様な状況にあったらきっと生かしたいです。
・自分の子どもも学校等でこのプログラムを定期的に受けられるとよいなあと思いました。「人権意識」子どもだけでなく、おとなもしっかり持って、自分も他者も大切にできる社会環境が拡がってほしいです。
・子どもは権利を奪われていることが多いと思う。親だから先生だから権利を奪っていいわけでない。全てのおとなたち、そして子どもたちが知っておくべきことだと思った。
・ぜひ子どもに受けさせたいと思いました。やめて!と言えないことをせめないでいい!!そう思います。安心、自信、自由、大切に育てていこうと思います。
・とても分かりやすかった。権利と言葉でいうと少し難しいが、安心・自信・自由という言葉を使うことでとても分かりやすいものになった。相談の意図、意味していることが分かった。
・子どもにも権利があること、その内容を子どもがわかる言葉で伝えられる術を教えてもらい、早速帰宅したら子どもに伝えたい。暴力の説明もシンプルに誰もが納得しやすいもので、すんなり心に響いた。きっと子どもにもわかりやすいと思う。
・これから小学校・中学校…と色々な壁にぶつかると思いますが、どんな時も自分を大切にしてほしいと思いました。自分自身も、少し力を抜いて、子どもとちゃんと向き合って大切にしていきたいです。
・自分の言動を考えなおすことが多く、反省しました。視野のせまさや、子どもに話しかけられたとき、どう答えてあげたらいいか考えてから、心も一緒に向きあってあげたいと思った。
・逃げなきゃだめだよという言い方がよくないということが身にしみました。
・いやな事があれば「いや」と言うんだよ、と毎日のように言っていましたが、「いや」という事ができるよ、言ってもいいんだよ、と今日から言い替えたいと思います。
・小学校に入学する前にお話が聞けて、少し心の準備もできました。
・とてもためになりました。家庭でも、安心してすごせる様に、子どもとのかかわりを見直すきっかけが出来ました。
・子どもにも「けんり」がある。わかってはいるが親だから日々説教じみた声かけも多かったと思う。声かけのしかた、こちらの気持ちのもちよう、たくさん勉強になりました。
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Posted by 増田 at 15:52 | CAPワークショップ | この記事のURL
子どもへの暴力を防ぐためにできることを学ぶ秋のCAP講座[2019年09月05日(Thu)]
9月になりましたので、10月におこなう公開講座についてお知らせします。
今年度は、埼玉県久喜市の2つの事業に申し込んで、色々な形の公開講座をおこなっています。
1つ目のCAPミニ講座は8月20日に終了し、子ども関連の施設の方や放課後の子どもたちのサポートをしている方などが参加してくださいました。アンケートに書いていただいた感想を一部紹介します。

・子どもに人権意識を伝えることの重要性を学んだ。気持ちを聴くことは、同感ではなく、共感することであると学んだ。
・子どもと関わるのに改めて良い機会となった。
・安心・自信・自由という権利がしっかりと守れないといけないと思いました。また、話を聞くときは、十四の心、そして、目と耳と心で聴くことが大切と分かり、活用できるようにしていきたいです。
・物の見方、感じ方の方向が一本でないということに気づかされました。

10月の講座も、CAP子どもプログラムを体験していだきながら、子どもへの暴力を防ぐためにできること、子どもから相談された時の聴き方のコツなどをお話します。

保護者の方だけでなく、子どもの居場所や子ども食堂、スポーツクラブや習い事、地域の見守りなどで子どもに関わる皆さまにもぜひ知っていただきたい内容です。ぜひお誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。

「CAPミニ講座A」
<日時>10月3日(木) 10:00〜11:00
<会場>久喜市栗橋コミュニティセンターくぷるホール
<内容>就学前プログラム体験(誘拐・知らない人からの暴力についての人形劇)など

「CAPミニ講座B」
<日時>10月7日(月) 10:00〜11:00 
<会場>久喜市鷲宮総合支所407・408会議室
<内容>小学生プログラム体験(いじめについての劇)など

「CAPミニ講座C」
<日時>10月9日(水) 10:00〜11:00 
<会場>久喜市清久コミュニティセンター・西公民館ホール
<内容>中学生プログラム体験(いじめについての劇)など

【お申し込み方法】
お名前(ふりがな)、ご連絡先を明記の上、電話、メール、または、くきCAPホームページからお申し込みください。
TEL:090-8104-7038(増田) メール:kuki_cap@yahoo.co.jp
HP: https://kukicap.jimdo.co
*3歳未満のお子様は、おとな向け講座に同席可能

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Posted by 増田 at 14:46 | CAPワークショップ | この記事のURL
「筑坂作ろう子どもの居場所シンポジウム」に行ってきました(その2)[2019年08月18日(Sun)]
その2が随分遅くなりましたが、7月22日(月)に筑波大学附属坂戸高等学校で行われた「〜地域の人・高校生と共に子どもの居場所を考える〜 筑坂作ろう子どもの居場所シンポジウム」の後半の様子と感想です。

イベント後半は、ワールドカフェという形式で、参加しているたくさんの方たちと「子どもたちのどんな居場所を作りたいか」について、意見交換をしました。

私は、今回、初めて、筑波大学附属坂戸高等学校の特色やコースなどを知ったので、高校生のときに、「子ども食堂」「子どもの居場所」だけでなく、「虐待」「性暴力」「被災地支援」などのテーマに主体的に取り組む様子がすてきだなあと関心しながら、それぞれのグループを回りました。

くきCAPのように活動の中で、家庭が不安定だったり、何か困難をかかえた子どもたちと接していると、どうしてもそういった子達が安心して行ける居場所、理解している居場所が必要!と強く思ってしまうのですが、いろいろな形の居場所があることの大切さは、このイベントで少し理解ができた気がします。

それでも、やはり子ども食堂や居場所運営の皆さんにも、子どもへの暴力防止について知っていただきたいという気持ちがあるので、いろいろな場へ参加して、情報の交換ができればよいなと思っています。
Posted by 増田 at 00:18 | 日々の活動 | この記事のURL
「筑坂作ろう子どもの居場所シンポジウム」に行ってきました(その1)[2019年07月25日(Thu)]
7月22日(月)に筑波大学附属坂戸高等学校で行われた「〜地域の人・高校生と共に子どもの居場所を考える〜 筑坂作ろう子どもの居場所シンポジウム」に参加してきました。

この企画の主催は現役高校3年生。そして、参加者の半数も高校生という、今まであまり参加したことのない形のイベントでした。

イベント前半は、埼玉県福祉部少子化対策局長付企画幹 内田さんから『社会全体で子どもを育てる 子どもの居場所づくり』についてのお話があり、日本の貧困の見えにくさ、身近な問題としての捉えにくさについてや、貧困の連鎖や格差について、それから「社会的相続」という言葉も紹介されました。
「社会的相続」というのは、自立する力の伝達行為を指すそうです。「相続」というと、別の場面した浮かびませんでしたが、さまざまな理由で、親と時間や経験の共有ができなかったり、安心して学習や遊び、体験ができる環境でなかったりした子どもたちが、自立に必要な力を学ぶ機会を逃しているという現状を表すための言葉なのかな〜と理解しました。

そういった子どもたちの居場所になろうよ!というのが、子ども食堂です。今回いくつか紹介された調査統計の中で、いいなあと思ったのが、沖縄の居場所に通っている子どもへのアンケート結果です。
「自分に自信があるか?」という質問に対して「そう思う」と答えた子どもは、居場所に来る前は29.1パーセントだったのが、来ている現在は37.1パーセント。ひとつのアンケート結果ではありますが、子どもの居場所や子ども食堂がしっかりと子どもの視点に立っていれば、子どもたちは(CAPで伝えるところの)「安心、自信、自由の権利」を持って生きることができるし、そういう場所がたくさんあれば、何かあったときの逃げ場や支えになってくれるのだと思いました。

埼玉県は子どもの居場所が800ヶ所になるまで応援するという目標があるそうです。その数字は県内の小学校区数で、子どもが歩いていける距離に居場所があるのが理想という考えからでてきた数字です。実際、虐待を受けている子どもや、DV/虐待環境にある家庭の人が地域の居場所へ出向くには、まだまだハードルがいくつもあるかもしれません。それでも、単に居場所ができるだけでなく、それぞれの地域が優しく子どもたちやその家族を見守っていけれるようになれば、変わってくるものはあると思います。くきCAPとして、子ども食堂をひらくことはできないのですが、自分たちにできる「いろんな活動や人とのつながり作り」は続けていきたいなと思いました。(後半の様子はその2で書きます)
Posted by 増田 at 23:32 | 日々の活動 | この記事のURL
第16回男(ひと)と女(ひと)のつどいに参加しました[2019年07月18日(Thu)]
 もう1ヶ月近く経ってしまったのですが、6月22日(土)、久喜市中央公民館で行われた「第16回男(ひと)と女(ひと)のつどい」に、くきCAPも主催団体のメンバーとして参加しました。今回はホールの前のスペースで展示をしたのですが、午前中は総合受付の担当も私たちで、参加したメンバー3人で忙しく動き回って頑張りました。
 午後には、認定NPO法人ReBit(りびっと)さんによる記念講演「多様な性って何だろう?〜互いの違いを受け入れあえる社会を目指して〜」がありました。実は、こちらの司会もくきCAPが担当で、自分たちが講演するときより少し緊張しつつ、大切なお話をじっくり聞かせていただきました。

くきCAPメンバーYさんの講演を聞いての感想を紹介します。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 LGBTについて、これまで分かっていたつもりでしたが、今回の講座をきいて自分は理解していなかったのだなと気づかされました。
 セクシャリティについての説明も分かり易かったです。パンセクシャルは初めてききました。アライの意味、語源も今回知り、スッキリしました。ALLIANCE! かっこいいですね。
 また、LGBTという言葉が知られてからも、まだまだ当事者の方の生きづらさがある、社会保障などに関わる法律が整備されていない・・・という現実があるので、私も理解者として日常に少しずついかせたらと思います。
 講演してくださった方の言葉で印象に残っているのが、「LGBTの誰かを理解するのではなく、その人自身を理解してほしい」というものです。これは、LGBT、子ども、障害、地域等々の差別をなくす社会を目指すためには不可欠な言葉で、どの世界にも言えることだと思いました。大切な言葉でした。
 プレゼンテーションも素晴らしかったReBitさんでした。(Y)


■認定NPO法人ReBitさんのHP https://rebitlgbt.org/

■相談窓口情報(講演会資料 Rebit出張研修レジメより)
・よりそいホットライン(24時間無料電話相談、4番が性別や同性愛に関する相談)
 0120-279-338
・NPO法人LGBTの家族と友人をつなぐ会・東京(LGBT当事者の家族・友人による会)
 090-9876-2423
・NPO法人「SHIPにじいろキャビン」(横浜市内にあるLGBTの若者のためのフリースペース)
・NPO法人ピアフレンズ(男の子が好きな男の子のための友達作りイベント)
・にじーず(池袋で月1回開催する10代〜23歳くらいまでの友達づくりイベント)

■イベントの様子は久喜市HPにも掲載されています。
https://www.city.kuki.lg.jp/shisei/jinken_danjo/danjyo/hitotsudoi_kekka.html

*メンバーYさんの感想内の用語や表現、相談窓口情報の転載については、認定NPO法人ReBitさんの確認、許可を得ています。
Posted by 増田 at 22:28 | 日々の活動 | この記事のURL
2019年度第一弾のCAPおとなワークショップ 広報スタート![2019年05月24日(Fri)]
 昨年度末から、CAP以外の活動でご一緒している方々や、以前にお世話になった行政担当者の方々へ、「どこかでCAPプログラムを活用していただけませんか〜?」とゆる〜くお願いを続けていたのですが、ようやく、今年度、第一弾のおとなワークショップの開催のご案内ができることとなりました。

 これも、「実施できるかはわからないけれど〜」と言いながら、忙しい仕事の合間に、素早くつないでくださった方々のおかげです。本当にありがとうございます。過去にワークショップをさせていただいた方に、6,7年ぶりにお電話した際も、「この前はありがとうございました!あれからたくさん活用していま〜す!!」とまるで昨日お会いしたかのような明るい声でお話くださったときには、活動を続けてきてよかったなあとしみじみ感じました。
 せっかくの機会なので、チラシ配布でも、たくさんの方々の助けを得て、いままでCAPを聞いたことがないという方へも情報が届けられるよう、スタッフみんなで協力しながら、頑張っています。

 ぜひこの機会に、子どもへの暴力防止について、一緒に考えていただければ嬉しいです。

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Posted by 増田 at 00:42 | CAPワークショップ | この記事のURL
プライマリケア医のための子どもの心の診療セミナーに参加してきました[2019年03月31日(Sun)]
かけこみ研修報告の2つめは、3月17日に獨協大学で行われたセミナーです。

日本小児科学会、日本小児科医会、日本臨床心理士会の後援があり、専門医研修の単位にもなっているらしい研修でしたので、周りは医師か看護師、心理士の方々ばかりかと思いきや、NPOの活動で見知った顔もちらほら、教育関係者も意外と多かったようです。

日帰りで行ける範囲で、朝から夕方までみっちり各分野の有名な先生の話を聞ける機会はなかなかないので、この機会を逃さずに!と頑張って、話を聞いてきました。が、活動に活かすためには、もう1回資料を見直して、散らばったたくさんのとらえ方のヒントと言葉と情報の整理が必要そうです。

ここでは、タイトルと講師の方のお名前をあげる程度とさせていただきますが、その並びをみていただくだけでも、今、子どもたちにかかわる問題にはどんなものがあるのかを見直すことができるのではと思います。また、心のケアや発達で心配な子どもがいたときに、頼りになる医師が周りにいる心強さも感じていただけると嬉しいです。

「不登校からみた神経発達症」作田亮一さん(獨協医科大学埼玉医療センター子どものこころの診療センター)
「チックの子たちは不安がいっぱい」星野恭子さん(瀬川記念小児神経学クリニック)
「子ども虐待と脳科学-アタッチメント(愛着)の視点から-」友田明美さん(福井大学子どものこころの発達研究センター)
「アタッチメントが不安定な子どもの支援」星野崇啓さん(さいたま子どものこころクリニック)
「思春期神経発達症への支援を考える」宮本信也さん(白百合女子大学発達心理学科)
「学習障害の診断と治療」小林達也さん(国立成育医療研究センターこころの診療部)

Posted by 増田 at 21:39 | 研修 | この記事のURL
JaSPCAN主催 「アジアにおける子どもの暴力防止」についての講演・シンポジウム[2019年03月31日(Sun)]
あっという間に2018年度の最終日となってしまいましたが、かけこみで3月の研修参加報告を2つしたいと思います。

まずは、3月9日、一般社団法人日本子ども虐待防止学会(JaSPCAN)主催「アジアにおける子どもへの暴力防止」のタイトルで行われた講演とシンポジウムを聞きにいってきました。

ユニセフ東アジア及び太平洋地域事務所のChild Protection Specialist のGrace C.Agcaoiliさんは、ユニセフの取り組み、考え方や、アジアのほかの国々の様子、今、日本に求められていることなど、いろいろな調査結果と数値をあげていただきながら、また、具体例などを織り交ぜながら、話してくださいました。

JaSPCAN副理事長の磯谷弁護士からの日本の虐待防止の取り組みについての話では、日本の直近の動きや課題を再確認でき、後半のシンポジウムでは、今回、特に体罰について頭を整理する時間にもなった気がします。

CAPおとなワークショップでも、体罰の危険性や問題点についてお話をしますが、「体罰の定義は?」「この程度でも体罰ですか?」など質問されることもあり、今回の話といただいた様々な資料を基に、再度、伝えるための言葉とエビデンスを整理しておかねばと思いました。
Posted by 増田 at 20:55 | 研修 | この記事のURL
フィンランド ネウボラでの家族支援とLet's Talk About Children[2019年03月16日(Sat)]
今日参加をした講演会の報告です。
キーワードは「ネウボラ」と「Let's Talk About Children(LT)」。
「ネウボラ」は、1922年でフィンランドで始まった活動だそうです。
妊娠から就学前まで、かかりつけの保健師さんなどの専門職が、
母親、子ども、家族に継続して寄り添ってサポートしていく身近な地域の拠点、そこでの活動のことです。
フィンランドでは妊娠が分かったら、病院ではなく、まずネウボラへ行き、
妊婦検診も子どもの検診もそこで行われるそうです。
今日お話してくださった講師の1人、
フィンランドエスポー市の保健師ミンナ・エバスオヤさんは、
そのネウボラで、LTという支援を行い、保健師の研修もされている方です。
LTは、専門家が親御さんの子育てを尊重しながら、「指示」するのではなく、
親御さんに知識や必要な情報を伝えながら、
子どもをどのようにサポートしたり、問題を解決したりすることができるか
「対話」を行っていく支援の方法だそうです。
選ぶのは親御さんです。
LTの中で更に専門の支援が必要な場合は、
ほかの機関や専門職につないでいくのだとも教えてくださいました。
そして、繋がった先へ家族がいくのではなく、
ネウボラに別の専門職の人がやってくるのだそうです。
あくまでも身近な慣れた拠点で支援を受けられるという安心感は大きいだろうなと思いました。
対象は違いますが、LTが大切にしている考え方のいくつかは、
CAPが大切にしている考え方ととても似ているなあとも感じました。
何より、何かおこってからでなく、その前に関わっていくという「予防」の視点もそうです。

参加者の方からの発言を聞くと、なんと、日本式ネウボラはすでに始まっているそうで、
埼玉県だと和光市でも行われているのだとか。
これも今日初めて知りました。
勉強不足で、初めてづくしの講演会でしたが、参加してとてもよかったです。

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