そわそわしていたのを覚えています。
それが、とてつもなく長く、切ない1日が始まろうとしていた前兆とは
そのときには気づくこともできなかったのです・・・
私は普段、ケイタイの音が鳴らないようバイブに設定しています。
だから、電話やメールに気づかないことが多く、
もっぱらかけ直すことになるのですが、
その日はマナーにし忘れていたようで、
机の上のケイタイから、家族からとわかる着信メロディーが鳴りました。
画面を見ると「母」の文字。
電話から聞こえた母の声は涙で震えていました。
その瞬間、私は、父に何か起こってしまったことがわかりました。
なぜなら、その電話の数ヶ月前から、ベットから落ちたり、
自分の居場所がわからなくなるという記憶障害が起こっていたりと
様子がおかしくなり、地元の病院では検査しきれないという理由で
慶応大学病院へ検査入院していたからで、
そのときの病名は確か『てんかん』といわれていたと思います。
『おとうさんが倒れちゃった』
『いまどこ?』
『A病院、ICUに入ってる』
『すぐ行くから!』
その後、弟たちにも連絡をいれ、
病院へ向かいました。
私のいた場所からではその病院まで
ゆうに2時間はかかることもわかっていたので
先に到着するであろう弟と連絡をとりつつも
母一人で倒れた父を車に乗せ病院へ運んだ様子、
最後に実家へ行った日の帰り、
いつもはリビングから出てきて送ったりしない父が
私を見送りに玄関口まで出てきて
『また来いよ!』と明るく挨拶を交わした顔などが
オーバーラップし、不覚にも電車の中で涙が溢れてきました
『死ぬなよ!』と念じつつ・・・
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