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手から手へ [2023年10月27日(Fri)]
高等部に通っている娘は、夏休み中に学校に出かけてクレヨンを作っていました。短くなったり折れたりしたクレヨンを、汚れを取り除きながら削り、溶かして型に流すと、リサイクルクレヨンのできあがり。娘は秋祭りに向けて出店の準備をしていたのです。
その他にも、サイズアウトした服やおもちゃ、食器などリユース可能な物品を集めていました。これらは秋祭りだけでなく、年に数回展示会場を設けて必要な人に手渡します。手渡す際にお客さんが決めた額の代金をいただいて、集まったお金は支援を必要とする海外の学校などに送ります。

娘が参加しているこの活動には、Hand to Handという名前があり、数年前に高等部の生徒たちが立ち上げ、生徒間で引き継がれているものです。
高等部に入った娘は、リサイクルやリユースによって廃棄を減らすことができるし、集まったお金は善いことに使えると、この活動を知ってすぐメンバーになりました。
昨年は、集まったお金を送っているケニアのマゴソスクールから、運営に携わっている方をお迎えして交流会が行われ、生徒たちは話を聴きました。それから娘はより積極的にこの活動に参加するようになったように思います。

先日行われた秋祭りでは、より多くの人に見に来てもらえるように、看板やガーランドを作ったり、壁面にマゴソスクールの写真を貼ってどんな活動をしているのか伝えたり、親子連れにも見に来てもらえるように落書きコーナーを作ったり、と前日も暗くなるまで準備していました。
果たしてお客さんは来てくれるのか?当日、気になって会場を覗きに行ってみると、ちょうど小さいお子さんを連れた方が「落書きコーナーがあるよ」と言いながら、部屋に入って行かれるところでした。店内は賑わっていて、子どもさんが落書きをしている間に保護者の方がゆっくり品物を見られると、好評だったようです。

こちらの子どもたちと海の向こうの子どもたち、会うことはないかもしれないけれど、どんな暮らしをしているのかな?会ってみたい、行ってみたい、と思いながらつながっているのがいいなぁと思います。秋祭り前夜に撮った写真には、Hand to Handの文字を描き終えたばかりの看板が写っています。この活動にピッタリないい名前!当日はこの看板も掲げられ、晴れやかにお客さんを迎えていました。h

Hand to Hand2Hand to Hand1
Posted by 京田辺シュタイナー at 20:46 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
和太鼓と娘 [2023年10月02日(Mon)]
昨秋、娘たちのクラスは和太鼓に取り組みました。
思春期の入り口に立ち、これまでとは少しずつ変わってきている我が子に、こちらもこれまでと同じように接してはいられなくなってきた…というタイミングでの、和太鼓。

夏休みに入ってすぐに始まった練習は、思っていたよりもずっとハードなようす。普段から根気や努力というものとは縁遠いところにいるナマケモノ属性の我が娘…。果たして最後までやり切ることができるのだろうかと、心配がよぎりました。

練習から帰ってくると「ただいま〜疲れたぁ〜…。」と、玄関先に倒れ込み、しばらくしてから勢いよく立ち上がると「今日はこんなん習った!」と、教わったことを実演混じりに話すようになりました。

しかし、本番のオープンデイが近づくにつれ、もう楽しみながらやってみせる余裕はなくなり、疲労で口がきけないほどクタクタになって帰ってきたかと思えば、そのまま一言も発さず、手垢で色の変わってしまった撥を握り、一心に打ち込みの練習をするようになりました。その真剣な眼差しと、凄まじい集中力に、見ているこちらも思わず息をのんでしまうほど…。

そんな日々を経て迎えた発表当日では、魂を震わせるような、天にも届く和太鼓の音色を響かせた6年生。みんなで一緒にやり遂げた後の子どもたちの顔には、達成感と、静かな深い感動があり、そのひとりひとりの姿にまた胸を打たれました。

翌月、法輪寺へ十三参りに行った際、好きな漢字・心に留めておきたい漢字を一文字選んで書くように言われた娘は、しばらく考えた末、『生』という字を書きました。どうしてその字を選んだのか訊くと、娘は「神様と世界が私という存在を必要としていたから、ここに生まれてきたんだってことが、みんなと太鼓をやって分かったから。」と、言いました。

さまざまなことに迷い、悩み、葛藤を抱えて過ごすようになっていた娘の、「感謝の気持ちで心がいっぱい…。私、幸せ!」という言葉と笑顔に、あぁ、この子は大丈夫だ。と、命の輝きとたくましさを感じさせられた、秋の一日となりました。
A.T

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※2023年度秋祭りの詳細はこちらをご覧ください。
是非、子どもたちの打つ和太鼓の響きを、体感しにいらしてください。

※和太鼓については次の記事もあります。
和太鼓 〜わが家のエピソード〜
太鼓の響き
Posted by 京田辺シュタイナー at 22:56 | 行事 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)