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物理学の学び [2023年06月26日(Mon)]
「てこの原理を使ったものを持って行かなあかんねんけど、何があるかなぁ?」ある日、帰宅した7年生の息子に聞かれました。私は、咄嗟に答えられなかったのですが、息子は「例はペンチやったから同じものじゃない方がいいし、はさみを持って行こうかな」と自分で持って行くものを決めていました。

次の日「はさみはてこの原理を使ったものやったの?」と聞いてみたところ「そうやで。ここが支点で、ここが力点、ここが作用点」と教えてくれました。また、爪切りを持ってきて「爪切りはてこの原理を2つ組み合わせたものやねんて。どこが支点かとか難しいけど、全部自分で分かったんやで!」と得意げに教えてくれました。

物理学の中の力学では、古代から人類が建造物を建てる過程で獲得してきた知恵をたどりながら「重い物を楽に(軽い力で)運ぶには、また小さな力を大きな力にするにはどうすれば良いか」ということを学んでいきます。ころを使って1人で3人の人を運んだり、タイヤが回らない状態と回る状態で車を引っ張ってみてその違いを知ったりという実験もしたようです。

自分の学生時代には「物理学は難しい」という印象しかなかったのですが、このような学び方なら、物理学がもっと身近に感じられるように思いました。
また「自分で分かった!」という喜びを伴うことで、より知識が自分のものとして身についていくのではないかな、と感じました。 

                            n*m
Posted by 京田辺シュタイナー at 11:38 | 授業 | この記事のURL
3年生の5月の味 [2023年06月12日(Mon)]
この春、3年生に進級した娘は、たまらなく大きくなった気分でいます。
それは、学校で生活科の授業が始まり、園芸をしたり調理をしたりといった経験をしたことで、お母さんと同じことがたくさん出来るようになったからです。
下校後、夕方の台所に親子で立つ時間も増えました。
「お豆腐切るのは任せてね」「お味噌は私が上手に溶かせるよ」
生活科が始まるために仕立てたエプロンと三角巾もフル稼働です。

5月の連休は、遠方から遊びに来てくれた同い年の従姉妹と一緒に、野草摘みとその調理で盛り上がりました。

まずは娘が描いたメモを頼りに、春の味.jpgたんぽぽ、スギナ、カラスノエンドウ、よもぎ、を探しにお散歩です。五月晴れの中、田んぼのあぜ道を歩くのは気持ちよくて、「あっちにあるよ!」「あ!こっちにも」と、どんどん足が進みます。

摘んだ野草はザルに並べて綺麗に仕分けられ、洗って衣をつけて、フライパンの中へ…

たんぽぽ、スギナ、カラスノエンドウは天ぷらに。
よもぎはあんこを包んだよもぎ餅になりました。
たくさん食べて、集まった親戚達にご馳走もして、2人とも大満足。

連休中、たっぷり共に過ごした従姉妹が帰る時はとても寂しい瞬間です。普段は遠くて会えないし、通っている学校も違うけど、そんな2人が新たに見つけた “同じ好きなもの”を確認して、さよなら出来ました。

「たんぽぽ美味しかったね」
「うん、また作ろうね」
YK


春の味よもぎ.jpg


Posted by 京田辺シュタイナー at 22:58 | 授業 | この記事のURL