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本との出会い [2022年02月22日(Tue)]
ある日の学校からの帰り道。
「先生が、今日から家で本を読んでいいって言ってた!」と2年生の娘。そう話す彼女の眼はキラキラして、待ちに待ったこの日を迎えた喜びを噛みしめているようでした。

娘のクラスでは、家で本を読むのはクラスで読本の学びをしてからということになっています。
帰宅後、私は彼女が遊んでいる隙に急いで本を探します。
「字は大きめで、本人が自由にイメージできるように挿絵は少なめで、あとファンタジーな要素も欲しいよなー」と贅沢を言いながら本棚をひっくり返すものの、そんな都合の良い本はないか、、、と半ば諦めかけたそのとき、「モモちゃんとプー」といういかにも小さい人向きの文庫本を発見!字は大きめで挿絵は少し、数ページ読んだその内容は、“押し入れにねずみの王様が住みついていて…”、なんだか分からないけどファンタジー!

翌朝、その本を彼女に渡すととっても大事そうに両手で受け取ってくれました。その日は電車で出かけたのですが、移動中も寸暇を惜しんで本を開き、帰りの電車で「もう読み終わった!すごく面白かった!」と言う彼女。えー!もう読んだの!?とびっくり仰天の私。
幸いこの本はシリーズのうちの1冊だったので、後日急いで図書館に走り、彼女が開き戸に大事にしまっていた本の隣に借りてきた本をそっと並べておきました。翌朝、開き戸をあけた彼女からは「わぁ!!」と大歓声。「新しい本ありがとう!!」と飛んで跳ねてのお祭り騒ぎでした。それは、サンタさんからサプライズプレゼントをもらったときのような喜びようで、見ている私まで幸せな気持ちになりました。

彼女と本との出会いがこれほど大きな喜びとなったことに、そしてそのように導いて下さった先生に心から感謝しています。彼女に芽生えた「本、大好き!」の思いが育ち続け、どうか彼女の人生を支えてくれますように。

折しも、今日は節分の日。京田辺シュタイナー学校には恐い?楽しい?鬼が登場し、子どもたちは豆をまいて1年の邪鬼を払い、新しい年を健康に過ごせるように祈りました。
世界が困難にあるこのただ中にあっても、子どもたちの心身の健やかな成長を願い、我々大人にできることを考えたいと思います。

A
Posted by 京田辺シュタイナー at 14:44 | 生活 | この記事のURL
身体は日々つくられる [2022年02月10日(Thu)]
6年生の娘が小さかった頃、鬼ごっこが好きでした。追いかけてと言われて、追いつけるうちはいいけれど、だんだん逃げ足が速くなってくると捕まえる前にヘトヘトになって、音を上げるのはいつもわたしになりました。そういえば、鬼ごっこしようって言わなくなったなぁ。

体育の授業でも、娘曰く、「鬼ごっこみたいなゲーム」をよくするとのこと。色つき鬼やこおり鬼はわたしもよくやったけれど、セブンストーンズ、海の怪物なんていう、ハイカラな名前の鬼ごっこもあるそうです。低学年の子たちが、高学年の子に鬼ごっこの相手をしてもらって駆け回っているのは、この学校のよくある風景で、編入してきた頃、娘が毎日うれしそうに話していたので、わたしも自分で見た気になっていたくらいです。

体育以外でも、やってみたいと思うような遊びの要素いっぱいの授業があってうらやましいかぎり。5年生では「サーカス」といって、ジャグリングを練習していたし、6年生では「ジム」といって、ボールと分厚いマットを組み合わせて運動をしているらしく、子どもたちは楽しく身体を動かしているようです。高学年では、水泳を含めていろいろなスポーツにも親しんでいます。

我が家は3年前に編入してきたのですが、来る前に気になっていたことを思い出します。初めて学校を訪れたとき、温かみのある木造の校舎の建つ中庭には、季節ごとに咲くと思われる花が植えられ、3年時の授業で子どもたちが建てたかわいらしい家が並んでいて、居心地がよさそうだと感じました。けれども、一周200mのコースがある運動場を見慣れていたわたしは、けして広くはないグラウンドを見て、子どもたちは十分運動できるのだろうかと、ちょっと心配になったのです。プールもないし、体育の授業もそれまで通っていた学校とは趣が異なるようだし、身体づくりや体力づくりはどうしているのか、通っている人に話を聞いてみたいと思いました。

あれから3年。学校では、公共の施設も使いながら、今あるスペースで子どもたちが十分運動できるように、使用する時間帯をやりくりしたり、授業の内容を工夫したりしていることがわかりました。これまで我が子を見ていて、運動が足りないと感じたことはありません。身体もしっかりしてきたし、体力もついてきたと感じています。

それから、編入前に思っていた身体づくりのイメージとは違いますが、手先が細やかに動かせるようになったのは、この学校へ来てよかったと思う変化のひとつです。編入したばかりの頃、周りの子が美しく色塗りをしたり、丁寧にリズムよく編物をしたりするのを見て、娘は驚いていました。うちの子の場合、特に手仕事は時間がかかり、何度もやり直すなど苦労していました。振り返ってみればそういう時期があったのですが、今ではずいぶん思うように手が動くようになって、本人も自信がついた様子です。家庭に電化製品がなかった時代の人が、家事を毎日こなしているうちに、自然と身体ができたというのはよく言われることですが、それと同じように、娘もこの学校の授業や日課に取り組むうちに、いつの間にか身体が変わってきたのではないかと思っています。

近頃、帰ってくるなりヒーターの前に倒れ込んで伸びている娘。この季節恒例のマラソンに加えて、6年生は部活動が始まりました。目を閉じて一日の余韻を味わっているような表情。疲れた〜と言いながらも、ちょっとうれしそう。そんなとき親のわたしも、我が子の一日分の成長を思ってうれしくなるのでした。                 h
Posted by 京田辺シュタイナー at 14:47 | 授業 | この記事のURL