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新年のごあいさつ [2023年01月14日(Sat)]
あけましておめでとうございます。
今年の京田辺は、比較的穏やかなお正月となりました。
みなさまの住んでいる地域はいかがでしたでしょうか。

京田辺シュタイナー学校では、各学期前に保護者があつまり、校内清掃をしています。
冬休みも終わりを迎える先日、3学期前の清掃がありました。子どもたちのいない校内はしーんと静まり返っていました。
寝ている校舎を起こすように、教員や保護者同士の新年のあいさつや笑い声が響いていました。校内の隅々まで箒で掃き、水拭きして、スッキリとした校舎は、子どもたちを迎える準備万全、といった感じです。
3学期の始まりとともに、氏神さまへのお詣り、七草粥、百人一首大会といった恒例の行事が続き、一年がスタートします。毎年毎年繰り返される行事は、子どもたちに季節感とともに安心感を与えることと思います。

2023年もみなさまにとってよき一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
今年も京田辺シュタイナー学校をどうぞよろしくお願いします。

Q
鏡餅(2).jpg

Posted by 京田辺シュタイナー at 20:22 | その他 | この記事のURL
高等学校卒業程度認定試験 [2022年09月12日(Mon)]
NPO法人立の京田辺シュタイナー学校では、12年間の課程を修了し卒業しても、「高等学校卒業資格」を取得することができません。そのため、生徒たちは11年生(高校2年生)の8月に高等学校卒業程度認定試験(以下、高認)を受けることになっています。

娘も11年生になり、高認の準備が始まり、試験科目の専科の時間はほとんどが高認対策の授業となりました。今まで受けてきた授業形態とは全く違うことに驚き、そして、初めての外部試験にプレッシャーを感じる日々が始まりました。クラス全体もプレッシャーから重たい雰囲気になっていたようです。

入学してからの10年間のシュタイナー教育の中で、じっくり物事を味わい学んできた娘にとっては、過去問題をひたすら解き、公式・年表を暗記する勉強法に、当初は戸惑っていました。背景や意味などを含め自分たちで発見しながら学びを進めてきた娘には、多くのことを短期間で暗記する勉強にどう取り組んでよいかわからないようでした。暗記中心の勉強法が染み付いている私はつい「点数を取ることが目的だから、意味や背景をじっくり考えるのではなく、効率的に勉強しなさい」などとアドバイスしてしまいました。

先生方は高認に向けて7月の夏休みは毎日補習授業、高認対策用のプリントを作成してくださり、過去問で合格点を取れなかった生徒には特別な課題を用意したり、わからないところはメールで質問に答えてくれたり、と生徒たちを全面的に支えてくれていました。
そのような日々を過ごす中で、娘はだんだんと気持ちを切り替えて、試験対策の勉強法を習得していきました。7月の補習期間も家に帰ってきては、先生からアドバイスをもらった「過去問10回分を3回ずつ解く」を目標に勉強していました。

いよいよ試験当日。クラスの友人たちと連れ立って試験会場に向かい、丸2日間で8科目の試験を受けました。高認という大きなチャレンジを終えた娘はすっきり満足して帰ってきました。高認を受けるための学びは普段のシュタイナー教育の方法とは違いますが、今まで学んだことを体系的に整理したり、その後の生活でも覚えたことが世界とつながっていると気づいたりしている姿をみて、努力したことは確実に娘の糧になっているなと、感じた夏休みでした。
M.M.


•高等学校卒業程度認定試験に関しては、こちらの「卒業に関して」をご覧ください。
•本校の学びの特色については、こちらをご覧ください。
•専科については、こちらをご覧ください。
•過去のブログ「11年生の夏休み」「高卒認定試験受けます!」も合わせてご覧ください。

Posted by 京田辺シュタイナー at 18:35 | その他 | この記事のURL
お誕生日会のエピソード [2022年01月25日(Tue)]
 京田辺シュタイナー学校では、1人1人の子どものお誕生日(またはそれに1番近い日)にお誕生日会を行います。そこでは、先生がお誕生日の子どもについてのエピソードを語ってくれます。エピソードのテーマは毎年変わり、保護者がテーマに沿った文章を準備し、それをもとに担任の先生が編集、再構成して子どもたちに語ってくれるのです。
 
 例えば現在5年生の子どもが1年生の時のテーマは、「妊娠期、0歳、1歳〜6歳の1年毎の短い思い出話」というものでした。5年生では、古代史や植物学、日本地理、様々な専科授業など新たな学びが始まり、子どもたちの世界がどんどん広がっていく年、ということで「その子が生まれ育った地域について〜土地や自然の様子、人々の暮らし、その土地に関わったその子のエピソード〜」というテーマでした。

 1月生まれの子どものエピソードを書くために、住んでいる地域のことを調べようと図書館に行き、昔の様子が書かれた本を読んでみました。そして、久々に学生に戻った気分で、調べたことや子どもとの体験を、四苦八苦しながら文章にまとめました。調べ物をしたり、文章をまとめるのは大変でしたが、地域の歴史や昔の様子を知れたことで、自分が住んでいる場所により愛着を感じることができたなぁ、と思いました。また、子ども達が生まれた場所は様々なので、違う地域のお話やそこで過ごしたエピソードを聞けるのは、子ども達にとっても貴重な体験だな、と感じます。

 お誕生日会のエピソードを書くのは毎年大変ではありますが、何気なく過ごしている子どもとの日々を、改めて振り返る機会になっているのはありがたいことだと思いました。
                                            N
 
 
Posted by 京田辺シュタイナー at 10:04 | その他 | この記事のURL
お父さんとのじかん [2021年01月26日(Tue)]
夫の仕事の関係で、去年の秋から、我が家はお父さんのいない生活を送っています。
今までにも何度か夫が単身赴任となることがありました。そんな時には、できるだけ、日々の生活で娘がお父さんのことを身近に感じられるようにささやかな工夫を織り交ぜて過ごしていました。

娘が小さい時には、お父さんは、家に帰って来た時には、本と格闘して折った折り紙を様々な場所にこっそり隠していきました。お父さんがいない日々、お父さんから電話が掛かってくると、娘は、受話器に飛びついては、隠し場所のヒントを聞き出していたものです。だんだんと腕を上げていく折り紙に感心したり、見つけられないままになっていた折り紙が、時折、思わぬ場所からひょっこり顔を出して来ては、笑ったり・・・。娘だけでなく私も楽しませてもらいました。
また、もう少し大きくなると、娘の方からは、お父さんに工作や絵を渡したり、交換日記をしたりしていました。

そんなあどけない日々とは打って変わって、目下、娘は思春期まっさかり。お父さんとの関係も人並みに、フクザツです。不安とともに迎えた新生活でしたが、気が付くと、時折、部活のことを楽しそうにお父さんに電話で報告している娘を目にするようになりました。また、ある時、お父さんが出張先から絵葉書をくれたことから、二人で時折手紙のやりとりもしています。
先日、私の仕事や用事で、週末のほとんどをお父さんと娘で過ごすことがありました。今まではそういう時には、二人でどこかに遠足に行っていましたが、コロナのこともあり、近くの公園に行く以外は家で過ごすだけとなりました。なんとなく物足りない大人をよそに、お父さんを見送った後、娘は喜々とした様子で手紙を書き始めました。
「バトミントンとトランプ楽しかったね。また、遊ぼうね。」

成長と共に、変わっていくお父さんと娘の時間。時折、助け船をだしながらも、温かく見守っていきたいなと思います。
C.T

子どもとの過ごし方についての講座はこちらをご覧ください。
Posted by 京田辺シュタイナー at 21:35 | その他 | この記事のURL
新年のご挨拶 [2021年01月19日(Tue)]
 新年明けましておめでとうございます。

昨年は新型コロナウィルスの影響で、学校が休校になったり、行事や講座やイベントなどが中止となり、例年通りにはいかない事が多い年でした。

今年はどのような年になっていくのか、先行きはまだ分かりませんが、少しずつでも自分達が出来る事を見つけていくしかないのだろうな、と思います。
暗闇のように見える中にも、光は存在しています。
今年も、本校に心を寄せてくださる皆様方と共に、歩んでいけたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。→https://ktsg.jp

                       n.m.
Posted by 京田辺シュタイナー at 20:18 | その他 | この記事のURL
シュタイナー学校の「現在」を伝える [2020年06月28日(Sun)]
京田辺シュタイナー学校では年3回、学校報『プラネッツ』を発行しています。編集を担当している学校報WGは学内に20ほどあるワーキンググループ(WG)のひとつで、特集内容や執筆者の決定、原稿依頼、校正、デザイン、印刷手配等一連の作業を保護者が分担して行います。
特集テーマは最近では「誌上学校見学会」「シュタイナー教育100周年」等があり、教員・保護者・学外のゆかりのある方々が執筆します。その他、教員による「クラスだより」、卒業演劇・卒業プロジェクトや研修旅行などの報告、卒業生による近況報告、保護者の「こえ」欄など、内容は多岐にわたります。

「クラスだより」は、各学年の担任・担当教員がクラスの様子を伝えるものです。本校では基本的に参観を行わないので、学年会(保護者会)や学級通信とともに、授業の内容や生徒と教員の関わりあい、子どもたちの成長の様子を知ることができる楽しみな機会です。ほのぼのとしていたり、少し辛口だったり、笑えたりホロリとしたりするエピソードがコンパクトな字数で伝えられ、プラネッツの中でも人気のコーナーなのではと思います。

新型コロナウイルスの感染拡大により3月初めから臨時休校となり、そのまま年度をまたいでしまった4月下旬のある日のこと、いつものようにWGのメーリングリスト上を次号の相談などが行き交う中、「こんな状態が続いたら『クラスだより』はどうしようか」という声がありました。実際その頃は「クラスだより」どころか、コロナは、休校は、いつまで続くのか、子どもの遊びは、親の仕事は、家庭学習は、等々、先の見えないことばかりで、皆が途方に暮れていたと思います。
そんな中、あるメンバーの「コロナの時期にどのように過ごしたかの記録になる」「このコロナの中でどのように子どもたちとつながり、過ごしたか、奮闘する様子をお伝えできたら」という言葉は、内向きがちだった皆の心に「編集魂」を甦らせ、予定通りの発行に向けて背中を押してくれました。
教員も、各年齢の子どもたちにふさわしい形での自宅学習や交流の方法を模索し、新しい試みに苦労しながらも確かな手応えを得た様子を書き残してくれました。そこには、離れていても寄り添い合う心、地に足をつけた逞しさ、明るい希望が表れていました。

5月下旬から徐々に登校が始まり、6月半ばからは通常授業に戻りました。まだまだ緊張は続きますし、楽しみにしていた行事が中止・延期になるのは、日々成長している子どもたちにとっては辛い経験です。けれど何年か経った時に、この「コロナ禍」にこそ、子ども、親、そして教員もが大きく成長・変容する種が蒔かれていたのだと実感するのではないか、そうなって欲しい、と思います。

そして、7月1日に発行される『プラネッツ』97号が、その大事な記録となりますように。

Y.T.
Posted by 京田辺シュタイナー at 06:16 | その他 | この記事のURL
オンライン学年会 [2020年05月18日(Mon)]
新型コロナウィルスの影響が社会のいたるところに現れています。
京田辺シュタイナー学校でも、休校が続いているのはもちろん、この間に予定されていた行事や会議が中止・延期になっています。教員と保護者がクラス単位で教室に集まって、日ごろの授業やクラスの様子、また家庭での様子などを話し合う「学年会」も、娘のクラスではすでに2回中止になりました。

そんな中、クラス担当の先生からお知らせがありました。
「12年生の学年会をオンラインで行います」

さあ大変!
オンライン会議。最近よく聞くけど、何をどうしたらいいの?!
そう思ったのは私だけではなかったようで、学年会本番前に、まず練習をすることになりました。
先にいろいろと勉強して会議の環境を整えてくれた保護者が模擬学年会を主催し、そこに、私のようにオンライン会議初心者の保護者が参加します。日時を変えて2回、1回30分程度、どちらでも都合のいい方にどうぞ、とのこと。
その当日は・・・。
「声が聞こえない!」「ビデオが写らない!」
「そもそも参加できない!(これは私)」
すったもんだの30分。
私の場合、1回目はなぜか会議に参加できず、あえなく断念。インターネットなどで理由を調べて、2回目は無事参加することができました。

さて、本番の学年会。
先生も保護者も慣れないながら、何とか1時間半の学年会を終えることができました。
このオンライン学年会自体、オンライン授業の可能性を考えての「お試し」でもありました。

久しぶりに見る顔に、なんだかうれしくなるのも、いつもとは違う感覚でした。
親でさえこうなのだから、ましてや子どもたちは、クラスメイトに会いたいだろうな。

新型コロナウィルスの一日も早い収束を願ってやみません。

n*h

Posted by 京田辺シュタイナー at 09:58 | その他 | この記事のURL
春の校庭 [2020年05月08日(Fri)]
4月の下旬、用事があって、休校中の学校へ行きました。
校門を開けて久しぶりに中に入ると、校庭は春の花でいっぱいでした。

京田辺シュタイナー学校には、学校の植栽の手入れや管理を担う保護者のグループがあります。
「卒業生や入学生が、たくさんの花に囲まれて門出の日を迎えられるように」と、毎年秋の終わりに全校の保護者に呼び掛けて球根の植え込みや花壇の植え替えを行うのも、このグループです。そうして植えた花が、今年も満開の時期を迎えていたのでした。

ちょうど、メンバーのひとりが黙々と花壇の水やりや草取りをしていました。
いつもは決まった曜日にメンバーが集まって行っている作業。今は新型コロナウィルスの感染拡大を考慮して、各自で時間を見つけて別々に作業に来ているとのことでした。

平日の午後。
本来なら生徒たちは授業中で、きっと学校はたくさんの声や物音であふれていたはず。
来年はどうか、この色とりどりの花の中でみんながいつも通りの新学期を迎えられますように。今、この困難な状況に直面しているすべての子どもたちに、そのような春が訪れますようにと心から願っています。

みなさま、どうぞお気をつけてお過ごしください。

n*h
家と花.jpg


Posted by 京田辺シュタイナー at 23:24 | その他 | この記事のURL
京田辺シュタイナー学校は20周年を迎えます [2020年01月13日(Mon)]
明けましておめでとうございます。
本年も皆さまが心穏やかにすごせる良き一年となりますよう、お祈り申し上げます。

昨年はシュタイナー教育が100周年を迎え、世界中で100周年記念イベントが開催されました。
シュタイナー教育発祥の地ドイツでは、本校の高等部生徒が和太鼓を披露した100周年記念式典が開かれました。
国内においては、「2019年夏 企画展in渋谷 世界がかわる学び〜シュタイナー教育100周年〜」(※ブログ記事はこちら)、「シュタイナー教育100周年記念イベントin京都」を開催しました。
また来月、2月4日〜9日までは「シュタイナー教育100周年記念 世界がかわる学び –写真パネル展in京都−」を京田辺市立中央図書館ギャラリーかんなびにて開催予定です。

そして、2020年度は京田辺シュタイナー学校が創立20周年を迎えます。NPO法人立として学校を作り、現在まで続いていることに、これまで様々な形で学校にかかわって下さったすべてのみなさまに、感謝の念を感じずにはいられません。

本年もどうぞよろしくお願いします。

:y…k:
Posted by 京田辺シュタイナー at 22:15 | その他 | この記事のURL
始業式 [2018年01月14日(Sun)]
新しい年を迎え日常の生活に戻りつつありますが、みなさまはどのような新年を迎えられたのでしょうか?本年がみなさまにとって素敵な一年となりますようお祈り申し上げます。そして今年もどうぞよろしくお願いします。

京田辺シュタイナー学校も各学期の始まりに始業式を行います。1年生から12年生までがホールに集まり、教員からのお話を聞きます。本校には校長という立場の教員はいないため、いろいろな教員が交代で話をします。その話も私が小、中学生時代に聞いていたものとは全くちがうようで、いろんな国の童話だったり、昔話だったりと、子どもたちはいつも楽しみにしています。
「今回はどの先生の話やろな?」
「どんな話するんやろ?」
と学校に行くのが待ち遠しい様子です。
今年は、5年生の担任の話でした。干支にちなんでか、犬の出てくる話だったようです。我が家の息子たちによると、犬とネコのコンビが狼とイノシシのコンビと勝負をして犬とネコが勝った、と話してくれましたが、話の内容はだいぶ省かれているような気もします。それでも素語りの話を毎回聞いている彼らにとっては、今回のお話にもじっくり浸れたであろうことは感じ取れました。

新年を迎えた3学期の始業式にはいつもとは違う楽しみがあります。ホールに集まった後に、近くの酒屋神社に初詣に出かけます。神社から戻ると教室で七草がゆを作り、クラスごとに食べます。そういうわけで例年1月7日の人日の節句が初登校というのが京田辺シュタイナー学校の年初めですが、今年は日曜日と重なったため、1月9日が初登校日となりました。

各クラスで七草がゆをいただきながら、わいわいと冬休みの出来事などを話している子どもたちの様子が思い浮かびます。冬休みのあいだ、ひっそりとしていた校舎も息を吹き返したように暖かくなっていることでしょう。

:y…k:
Posted by 京田辺シュタイナー at 15:44 | その他 | この記事のURL
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