校庭のさくらんぼ [2023年05月23日(Tue)]
木々にやわらかな葉がそよぎ出すころ、子どもたちがうれしそうにさくらんぼの話をしはじめる。 「ねえ、もう食べた?」 「食べた。めっちゃ赤いの。」 「いいな、うちのクラスまだ。」 校庭の桜の木にさくらんぼが実りはじめるのだ。 実を摘む番は低学年のクラスからめぐってくる。 その年の実りに合わせ一人数粒ずつ。 この季節がやってくると、1〜12年までみんな心待ちに桜の木をのぞきこむ。そして、実が色づくごとに子どもたちの顔もほころんでくる。 この桜はいったいいつ植えられたのだろう。 はじめは小さな苗で実もならなかっただろう。 かつてだれかが、いつか子どもたちが実を摘める苗を、と選んで植えてくれたのだろうか。 今年はとりわけたくさん実ったらしい。 実り、分け合い、笑顔を増やす。 この学校もそんな風に豊かに実り続けて欲しい。 U. |