編みもの [2020年12月16日(Wed)]
2年生の息子が、せっせと編みものをしています。 日暮れの早い季節、静かな夕べのひとときに、それはとてもしっくりと馴染み、優しい時間がながれます。 本校では2年生の「手仕事」という授業で、棒針編みをします。 何日もかけて、それぞれ自分の笛を入れる笛袋を編むのです。 1年生の時は、指編みでマフラーをつくりました。2年生になって、指ではなく、道具を使って編むことになった時には、誇らしい顔で教えてくれました。 そのうちに、編みかたをしっかりと手に覚えこませて、家でも編むようになりました。 息子は慣れた手つきで編み目をつくり、勢いよく編んでいきます。編み目が一段、一段とふえていき、わぁすごいすごい、と思っていたら、あら。ほどいています。目をとばしていたのです。ずいぶん小さくなっちゃった。再び編みはじめた。あら、またほどいてる。あ、また… せっかちな息子のこと。何度も編んではほどいてイライラしているかな…と、ようすを見ていたら 「編みものは、何度まちがえてもほどいたらやり直せるからいいなぁ〜」 とつぶやいています。 そうだね。 編みかたを知っていたら、何度でもつくれるものね。 ところで、何を編んでいるのかたずねたら 「おばあちゃんのマフラー、クリスマスプレゼントに」とのことでした。 私の母は、遠方の雪深い土地に住んでいます。 どんな暖房器具にも負けないくらいのあたたかい贈りものが、もうすぐ届く予定です。 a.t. |