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地域のみなさんへ感謝を込めて [2023年12月22日(Fri)]

学校から歩いて15分ほどのところに、酒屋神社という古い神社があります。

森に包まれたこの神社は居心地の良い広さの境内があり、訪れる人の憩いの場となっています。

いつしか本校の子どもたちも放課後や休みの折に鎮守の森に集っては遊ばせていただくようになりました。

今年も終わりが近づき、地域のみなさんへの感謝を込めて、学校から神社にお酒を納める時期がやってきました。このお酒は例年、元旦零時頃に初詣にいらした方々に神社から振舞われます。

冬休みが明ければ、新年初の登校日には全校で初詣に出かけてから七草粥を食べるのが恒例になっています。

このようにして、子どもたちが地域とのつながりの中で日々健やかに育たせていただけることに、心より感謝いたしております。

本年もありがとうございました。

 M.T.

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             *写真は令和5年元旦のものです

※京田辺シュタイナー学校公認ブログをリニューアルいたしました。2024年1月からの最新のブログはこちらのページをご覧ください。
Posted by 京田辺シュタイナー at 22:05 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
お家を作ろう [2023年11月27日(Mon)]
「たっだいま〜!!」
3年生の娘が元気いっぱい学校から帰ってきました。いつもなら、ぎゅ〜っと飛びついてくるのに、シーンとしています。玄関に見に行くと、床にへばり付いて一生懸命何かを見ています。尋ねると、「床の木、どっちが上でどっちが下か見てるねん!」と。

3年生は生活科で、家を作る授業があります。大工さんである「親方」と、校庭の一角に小さなお家を建てるのです。2学期は家作りに励む日が続き、その日はどうやら、木目の特徴をとらえることで、どちらがお日さまに向かって伸びた上か、根に近い下か、が分かると教えてもらった様です。フローリングの板の木目をみて、どちらが上か下かを1枚1枚、確認していたのでした。

他にも、土壁は暑さや寒さから守ってくれる働きがある事や、柱を立てる為にもぐらの道具を使って穴を掘った事など、経験を重ねる度に、大人の私も「へぇ!そうなんだねぇ!」と聞き入ってしまうお話が沢山出てきます。

ある日、「お家作りのお願いごと」を書くという宿題があり、娘は紙に自分の想いを丁寧に書いていました。クラス皆の想いを箱に詰めて、大黒柱の隣の地面に埋めるのだとか。

箱を埋めた日も、「たっだいま〜!!」と元気に帰宅し、この日は飛びついてきて、とても良い笑顔で話してくれました。「お願いごと、今日大黒柱の所に埋めてん!でもな、埋めた途端に、お願いごと何て書いたか……忘れちゃってん〜!!」私と娘で大笑い。担任の先生にすぐに話したら、優しく笑って「11年生になったら、皆で一緒に掘って、思い出そうね」と言ってくれたそうです。

想い箱が掘り返されるその日まで、子ども達一人ひとりの願いが生き続けるお家。完成を楽しみにしています。

KY


Posted by 京田辺シュタイナー at 22:07 | 授業 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
秋祭りで初出店 [2023年11月16日(Thu)]
久しぶりに人数制限がなくなった今年の秋祭り。7年生の息子のクラスは初めての出店を経験しました。どんな店にするかの話し合いを1学期に始めたそうなのですが、様々な意見が出てなかなか決まらず、難航したようです。何個か候補があったようですが、息子はお化け屋敷をしたいと言って、クラスの話し合いに向けて家で準備をしていました。もしお化け屋敷をするとしたら、教室のレイアウトはどうするかという図を描いたり、人がたくさん並んだ時にどの様にしたら待ち時間を少しでも短くできるか考えたりと、知恵を絞ってクラスのみんなにお化け屋敷をアピールしていたようです。最終的に、お化け屋敷と雑貨の店にする、ということに決まり、お化け屋敷グループと雑貨グループに分かれて(時には一緒に話し合いながら)夏休みから準備を始めていきました。

2学期になりいよいよ秋祭りが近づいてくると、準備をする作業量も増えてきました。部活が終わり帰宅して晩御飯を食べてから必要な物を黙々と作ったり、休みの日にも友達と電話で「ここはどうすればいいかな?」など相談していたりと、大変そうではあるものの、初めての出店に対する意気込みも感じられ、楽しそうだなと思いながら見ていました。

秋祭り当日、息子は「看板の絵を(自分も)描いたから見て!」と言って張り切って出かけていきました。お店の様子を見に行ってみると、たくさんのお客さまが並んで、お店に入るのを楽しみに待ってくれていました。7年生クラスの子どもたちは、お客さまに対する声かけや説明をする時などに緊張している様子も見られましたが、みんなで力を合わせて頑張って準備してきたのだな、ということが伝わってきて微笑ましく感じました。
クラスのみんなで協力して一から作り上げた初めてのお店。お客さまに喜んでもらえたことがとても嬉しかったらしく、帰ってきた息子の顔は満足感でいっぱいでした。n
Posted by 京田辺シュタイナー at 21:14 | 行事 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
手から手へ [2023年10月27日(Fri)]
高等部に通っている娘は、夏休み中に学校に出かけてクレヨンを作っていました。短くなったり折れたりしたクレヨンを、汚れを取り除きながら削り、溶かして型に流すと、リサイクルクレヨンのできあがり。娘は秋祭りに向けて出店の準備をしていたのです。
その他にも、サイズアウトした服やおもちゃ、食器などリユース可能な物品を集めていました。これらは秋祭りだけでなく、年に数回展示会場を設けて必要な人に手渡します。手渡す際にお客さんが決めた額の代金をいただいて、集まったお金は支援を必要とする海外の学校などに送ります。

娘が参加しているこの活動には、Hand to Handという名前があり、数年前に高等部の生徒たちが立ち上げ、生徒間で引き継がれているものです。
高等部に入った娘は、リサイクルやリユースによって廃棄を減らすことができるし、集まったお金は善いことに使えると、この活動を知ってすぐメンバーになりました。
昨年は、集まったお金を送っているケニアのマゴソスクールから、運営に携わっている方をお迎えして交流会が行われ、生徒たちは話を聴きました。それから娘はより積極的にこの活動に参加するようになったように思います。

先日行われた秋祭りでは、より多くの人に見に来てもらえるように、看板やガーランドを作ったり、壁面にマゴソスクールの写真を貼ってどんな活動をしているのか伝えたり、親子連れにも見に来てもらえるように落書きコーナーを作ったり、と前日も暗くなるまで準備していました。
果たしてお客さんは来てくれるのか?当日、気になって会場を覗きに行ってみると、ちょうど小さいお子さんを連れた方が「落書きコーナーがあるよ」と言いながら、部屋に入って行かれるところでした。店内は賑わっていて、子どもさんが落書きをしている間に保護者の方がゆっくり品物を見られると、好評だったようです。

こちらの子どもたちと海の向こうの子どもたち、会うことはないかもしれないけれど、どんな暮らしをしているのかな?会ってみたい、行ってみたい、と思いながらつながっているのがいいなぁと思います。秋祭り前夜に撮った写真には、Hand to Handの文字を描き終えたばかりの看板が写っています。この活動にピッタリないい名前!当日はこの看板も掲げられ、晴れやかにお客さんを迎えていました。h

Hand to Hand2Hand to Hand1
Posted by 京田辺シュタイナー at 20:46 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
和太鼓と娘 [2023年10月02日(Mon)]
昨秋、娘たちのクラスは和太鼓に取り組みました。
思春期の入り口に立ち、これまでとは少しずつ変わってきている我が子に、こちらもこれまでと同じように接してはいられなくなってきた…というタイミングでの、和太鼓。

夏休みに入ってすぐに始まった練習は、思っていたよりもずっとハードなようす。普段から根気や努力というものとは縁遠いところにいるナマケモノ属性の我が娘…。果たして最後までやり切ることができるのだろうかと、心配がよぎりました。

練習から帰ってくると「ただいま〜疲れたぁ〜…。」と、玄関先に倒れ込み、しばらくしてから勢いよく立ち上がると「今日はこんなん習った!」と、教わったことを実演混じりに話すようになりました。

しかし、本番のオープンデイが近づくにつれ、もう楽しみながらやってみせる余裕はなくなり、疲労で口がきけないほどクタクタになって帰ってきたかと思えば、そのまま一言も発さず、手垢で色の変わってしまった撥を握り、一心に打ち込みの練習をするようになりました。その真剣な眼差しと、凄まじい集中力に、見ているこちらも思わず息をのんでしまうほど…。

そんな日々を経て迎えた発表当日では、魂を震わせるような、天にも届く和太鼓の音色を響かせた6年生。みんなで一緒にやり遂げた後の子どもたちの顔には、達成感と、静かな深い感動があり、そのひとりひとりの姿にまた胸を打たれました。

翌月、法輪寺へ十三参りに行った際、好きな漢字・心に留めておきたい漢字を一文字選んで書くように言われた娘は、しばらく考えた末、『生』という字を書きました。どうしてその字を選んだのか訊くと、娘は「神様と世界が私という存在を必要としていたから、ここに生まれてきたんだってことが、みんなと太鼓をやって分かったから。」と、言いました。

さまざまなことに迷い、悩み、葛藤を抱えて過ごすようになっていた娘の、「感謝の気持ちで心がいっぱい…。私、幸せ!」という言葉と笑顔に、あぁ、この子は大丈夫だ。と、命の輝きとたくましさを感じさせられた、秋の一日となりました。
A.T

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※2023年度秋祭りの詳細はこちらをご覧ください。
是非、子どもたちの打つ和太鼓の響きを、体感しにいらしてください。

※和太鼓については次の記事もあります。
和太鼓 〜わが家のエピソード〜
太鼓の響き
Posted by 京田辺シュタイナー at 22:56 | 行事 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
お父さんの活動について [2023年09月26日(Tue)]
京田辺シュタイナー学校では、教員と保護者が運営の他、様々な形で関わることにより学校を創り上げています。その中でお父さんの関わりについて少し紹介します。

本校には「父の会」という自主活動が存在します。元々は、他のシュタイナー学校から編入してきたあるお父さんが、京田辺のお父さんの学年を超えたつながりをもっと深めたい、と親睦会をしたことがきっかけでした。子ども同士が同じ学年であれば、なんとなく接点があるけれど、他の学年の様子を知ることができなかったり、お互いの状況を知らないために、どのようにして学校に関われるのかわからなかったりするので、学年を超える交流をすることに意味があると感じたのです。

その後、忘年会・新年会や、学校行事や運営会議の後などに、不定期ですが「父の会」を行い楽しくお酒を酌み交わしています。学校の活動について熱く語り合うこともあれば、今後の学校のあり方についてのアイデアが出て来ることもあり、貴重な場となっています。

飲み会に誘ってもらい参加したことが嬉しくて、それがきっかけで学校への関わりをはじめることができたお父さんもいますし、和気あいあいと楽しみながらやっています。新しく来られる方も大歓迎です。編入学されましたら、父の会にご参加ください。 
M.M

Posted by 京田辺シュタイナー at 21:36 | 運営 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
石ころ [2023年09月19日(Tue)]
長い夏休みに「石の標本を作る」という課題に取り組んだ6年生。
京田辺シュタイナー学校では6年生で「鉱物学」を通して地球の歴史である地殻やプレート、岩石など大地の成り立ちを学びます。

息子も夏休みに入ってすぐに行った研修旅行から石探しをスタートしました。研修旅行先である徳島県、吉野川で拾ったものや、息子の父の実家である伊勢湾の海岸で拾ったもの、京都の鞍馬寺付近の河川で拾ったもの。8月半ばには15個以上集めることができました。

大小の石ころたちを机に並べて図鑑とにらめっこしながら石の名前の目処をつけ、取った場所を再確認していきます。
「これは、石英……変成岩……これは、何の石かなあ……」図鑑を片手に頭を抱えます。

研修旅行の後、石に詳しい方に直接「この石の名前を教えてください」と教えを乞うた息子。
その方は
「教えることは簡単。だけど、あなたが自分の力で調べてその石の名前を知ることが大切なんだよ。必ず図鑑に載っているから。」と諭してくださり、息子も納得。その後図書館へ向かったのでした。わからないなりにも、少しずつ事典や図鑑を使って「調べてみる」ということの練習にもなったようです。

標本箱となる箱を作るべくホームセンターへ行き、なんとか箱を完成させ、一つ一つ、石の場所を固定させ、「名前、採取した日、場所」を書き込み…… ようやく彼の手作り標本箱が完成しました。
石の標本.jpg

息子にはほんの少しばかり石のコレクションがあります。その中には自分で採集したものは一つもありませんが、大切にしているものばかりです。クリスタル、モリオン、シトリン、ラピスラズリ、アガート……
地球の誕生から今日までの物語が紡がれている鉱物たち。彼の元々のコレクションの横に、新たに出会い自分の手で採取した石の標本が加わりました。
石の写真.jpg

6年生それぞれが自ら選んだ大小様々な石たち。姿、色、形の違うそれぞれが標本箱の中で美しく蘇り、地球エネルギーの叡智としてこれからも子どもたちをサポートしてくれるのではないでしょうか。

M.W.



Posted by 京田辺シュタイナー at 23:33 | 授業 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
夏休みの学童保育 [2023年08月27日(Sun)]
わが家は夫婦とも仕事に出ているため、息子は、夏休みの間の平日は学校併設の学童保育「ひだまり」に行きます。おにぎりタイム(午前中の軽食タイム)用のおにぎり、昼用のお弁当、水筒を持って行き、朝から夕方まで保育者に見守られながらたっぷりと遊んできます。

1年生だった昨年は、慣れないせいか「行きたくない」と言うこともときどきありました。2年生の今年は様子が変わり、朝から体も軽く学童へ向かいます。

ある日、夕方の迎えで校門まで来ると、グラウンドの遠くから息子が走ってきて私の前を素通り。砂場の方へ直行していきます。学童の先生に聞けば、今日は一部の子どもたちが大規模な「かんがい工事」をしていたとのこと。「かんがい工事」の現場へ行くと、なるほど、5、6人の子どもたちが砂を掘って巨大な溝を作り、水を流し込んでいます。息子はまだまだ掘るつもりのようで砂に手をつっこんでいます。

「さて、帰るよ」「そろそろ片づけようか」と私も先生も声をかけるのですが、まったく聞こえていない様子。よくよく見れば、上下とも朝着ていた服とは違います。泥んこになったので着替えたところだった、というのですが、このままでは着替えた意味がなくなりそう。3回目の声かけでようやく片づけに取りかかりました。

このような感じで、毎日何かしら思いついた遊びを、学年を問わずいろいろな友達と一緒にしてきます。帰り道で、その日一番楽しかっただろうことを話してくれることがあります。

「今日はトカゲ牧場を作ってん。ママはニホントカゲ好き?」
「みんなで昆虫博物館をやったで。ぼく案内係で、いっぺんに入れる人数を少なくして、混まないようにした」
「土俵を作って相撲をした」

などなど。トカゲ牧場も昆虫博物館もどのようなものなのかは、息子の話からはついに分からなかったのですが……面白かったのでしょう。水着を持っていって水遊びをする日もあれば、部屋のなかで好きな電車の絵をたくさん描いてきたという日もあります。子どもたちは思い思いの遊びをして過ごし、おにぎりタイム・お弁当・おやつのときは一緒に準備をして食べ、片づけや掃除をします。

特別なことをするわけでもなく、日常を繰り返す夏休み。でも毎日が、夢中になれる遊びと、少しずつの成長で満ちているようです。昨年よりたくましくなった子の姿を見て、親は早くも2学期が楽しみになってきました。

S

(夏休みの過ごし方については次の記事もあります)
初めての夏休み
夏休みの宿題
シュタイナー学校の夏休み
11年生の夏休み
夏休み、テレビ無くって大丈夫?
夏休みの学童保育
今年の夏休みは
〜夏休み・デイキャンプ〜
8年生の夏休み
Posted by 京田辺シュタイナー at 13:16 | 生活 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
12年生になりました [2023年07月24日(Mon)]
息子の1年生の頃を思い返しました。
シュタイナー教育に出会った頃、“子育ては、なんの種かわからないが、大切に育てることに似ている”というような話を聞いたことが、記憶の片隅にあります。
「たくさん水を与えすぎても萎れてしまうし、放っておいても枯れてしまう。どんな花が咲くかは、咲いてみないとわからない」という内容だったと思います。
本当に、息子が小さかった頃は、種から芽が成長してどんなふうに伸び、彼がどんな高校生になるのかなど、全く未知で、想像もできませんでした。
そして、この学校に通うようになってから、12年生(高校3年生)の真っすぐで素直でまぶしいような姿を見かけるたびに、息子もあんなふうになれるのだろうか…?と、心配ばかりしていたような気がします。
はじめての子育てに、行き当たりばったりで模索し、自分の枠にはめて、つい失敗しないよう手を出し過ぎたり、現代社会との折り合いをつけるのに苦労したり、私もたくさん学び考え、多くの出会いに救われて、やっとここまで来ることができました。
息子、とうとう12年生です。

昨年11年生では、たくさんの実習や体験をすることができました。福祉体験実習、労働体験実習、広島県大崎上島での社会実習、淡路島での全国シュタイナー学校高等部交流会など、どれも貴重な学びとなり、クラスの仲間との結束を深め、大変意義のある充実した日々でした。やりきった満足感のある楽しい想い出となっているようですが、その中でも息子は、労働体験実習として東大阪市にある町工場で実習させていただいた経験に、とても大きな影響を受けたようでした。
出会った皆さまに親切にしていただき、その一員として3日間勤務し、現場の空気を肌で感じ一緒に過ごした時間は、かけがえのない力になりました。はじめて見るような大きな機械や装置、ドロドロの油で研磨される部品、外国人実習生と一緒に作業させていただいたこと。社長が話してくださった、東大阪が下支えしている日本の高度な技術のことや、誇りを持って働くということ。
そして、実際に目の前にある部品が飛行機の外装に使われたり、宇宙開発のひとつにつながったりするということに、深く感動し、人の手や工夫がこうして実社会で本当に役に立っていることを目の当たりにしました。

そして、自分がこれから取り組む卒業プロジェクトのテーマをもの作りに関することに決め、幼少期からの大好きなことに挑戦をしようとしています。(大人には夢物語や無謀に見えるものですが)

これから、息子と12年生クラスの皆は、卒業に向けてのカリキュラムや、卒業後の進路について、真剣に取り組むことでしょう。私は、なんの心配もせず、心から信じて、明るい顔で(大丈夫!できるよ!)と、彼らにエールを送り続けたいと思います。
振り返って子育ての反省をすれば、栄養を与え過ぎていたことも、放任し過ぎた時もありました。けれども、立派に育ったなぁ!と、いまの息子を見ています。
この学校で信頼できる仲間に出会え、愛情たっぷりで熱心な先生方に支えられ、誰とも比べられることなく伸び伸びと自分の力を試しているように見えます。
どんな花が咲くのか、親が心配して勝手に限界を設定したりレールにのせたりすることなく、楽しみに楽しみに信じたいです。成長に、これからの未来に、ありがとう!

J

*労働体験実習、福祉体験実習は、過去ブログでも紹介しています。
「労働体験実習 〜体験実習@〜」
「福祉体験実習 〜体験実習A〜」
Posted by 京田辺シュタイナー at 23:48 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
スポフェス [2023年07月10日(Mon)]
京田辺シュタイナー学校には、スポーツフェスティバル(通称スポフェス)というものがあります。4年前、編入して学校にようやく慣れてきた頃、初めてこの行事に参加しました。運動会のようなものですが、BGMもなくのんびりとした雰囲気。高等部の生徒たちが、笑いを交えながら上手に進行をしたり、その後ろで走り回って競技の準備をしたり、低学年の子どもの手を引いて誘導したりしている中、先生たちはテントの下で見守っているだけに見えたので、不思議に思って後で訊いてみました。すると、スポフェスは企画から準備、会場設営、当日の進行に至る全てを、高等部の生徒が担う高等部主催の会だというのです。子どもだけでそんなことできるの?そんなことさせてもらえるの?!と驚きつつ、おもしろい学校に来たなぁとワクワクしたのを思い出します。

あれから時はすぎて、全校でのスポフェス開催は4年ぶり。娘は10年生となり、スポフェスを主催する側となりました。9〜11年生が縦割りのグループに分かれて、それぞれ1〜8年生の競技を企画します。娘は8年生の競技を担当するグループになりました。企画会議の様子や競技を試行したときのエピソードを聞くのは、家族にとっても楽しいものでした。ソーラン節も踊ることになりました。生伴奏と歌声に合わせて踊るということで、楽器担当になった娘は、開催日が迫ってくると「ソーラン節ヤバイねん。楽器が一番ヤバイかも。」と、毎日欠かさず練習していました。

じゃんけん列車、赤とんぼ鬼ごっこ、海の怪獣、追っかけ玉入れ、しっぽ取り、四面ドッジボール、リレー、綱引き、障害物走など、話を聞いているだけでも楽しいゲームや競技。みんな開催をとても楽しみにしていましたが、残念ながら雨天により中止となり、スポフェスは朝のリズムの時間*を使っての分割開催となりました。保護者が競技を見ることはできませんでしたが、オープニングとしてのソーラン節だけは、保護者も含めて披露がありました。太鼓や管楽器、鍵盤ハーモニカなどの生伴奏と威勢のよい歌声。はっぴを翻しながら力強く踊る生徒たち。観ているだけで晴々とした気持ちになりました。

このブログを書いている間に知ったことですが、そもそもスポフェスは生徒の発案で始まった行事なのだそう。そして、生徒たちはスポフェスを開催するかしないか、毎年互いの意思を確認し合うところから話を始めるそうです。そういうわけで、来年の開催も高等部の決定次第。初・中等部の子どもたちにとっても、親のわたしたちにとっても、「おたのしみに」なのです。      
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*遊びのような運動を通じて体を動かす時間。育ちに合わせて心と体に必要な動きが取り入れられる。
スポフェスの様子
https://www.instagram.com/p/CuDGZYoS1C1/
Posted by 京田辺シュタイナー at 22:56 | 行事 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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