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九州経済圏における交通及び観光の振興と近代化を図るための事業を行い、もって地域経済の均衡ある発展に寄与し、あわせて民生の安定に資することを目的として、調査研究事業、施設整備事業、その他広報啓発等事業を柱に活動しています。

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令和6年度懸賞論文受賞者を決定(報告)[2025年04月11日(Fri)]
令和6年度懸賞論文受賞者を決定(報告)


 懸賞論文募集は、九州圏における交通・観光事業の発展及び地域社会の活性化に寄与することを目的に、平成25年度から開始し令和6年度で12回目となります。例年同様、大学や関係機関のご支援、ご協力を頂き、九州内外の大学・大学院から9編応募をいただきました。
 応募のありました論文、令和7年1月17日に開催しました「懸賞論文審査委員会」において審査を行った結果、以下の通り優秀賞3編、奨励賞1編が決定されました。
(本年度は最優秀賞該当者はありませんでした)

【優秀賞(3編)】
 受賞者:津田櫂臣
 大学名:日本文理大学経営経済学部経営経済学科
 テーマ:日田彦山線BRTの増客と地域振興
     〜ひこぼしラインが沿線地域の星となるためには〜

 受賞者:案浦 快
 大学名:九州産業大学地域共創学部地域づくり学科
 テーマ:第三セクター鉄道に未来はあるのか 〜肥薩おれんじ鉄道を事例に〜

 受賞者:木本涼平
 大学名:九州産業大学地域共創学部観光学科
 テーマ:日田彦山線BRTひこぼしライン(地方BRT)の持続可能性について
     〜東峰村の専用道に着目して〜

【奨励賞(1編)】
 受賞者:多田愛美
 大学名:久留米大学商学部商学科
 テーマ:持続可能な生活支援交通について考える〜久留米市にEVを〜

 優秀賞の3編について、「日田彦山線BRTの増客と地域振興〜ひこぼしラインが沿線地域の星となるためには〜」は、BRTの利用実態の分析がよくなされています。また、分析と提言の双方がしっかりとつながった、BRTそのものの誘客効果等に着目した利用客の増加案として大変優れた内容で、学生らしい意欲的な提案がなされている点も評価できます。提案の実現可能性や期待される効果について関係者ヒアリングを行うなど、客観的な説明を加え提案内容に説得力を持たせられれば、さらに貴重な振興策の提案になると思います。
 また、「第三セクター鉄道に未来はあるのか〜肥薩おれんじ鉄道を事例に〜」は、第三セクター鉄道の事例として、肥薩おれんじ鉄道の現状、取組、課題について他の第三セクター鉄道との比較を含め大変良い分析がされており、主張がわかりやすく現状の厳しさが理解できます。また、論文の構成と分析が明確で高く評価できます。観光資源の活用等についてより具体的な提案があればさらに良くなると思います。
 「日田彦山線BRTひこぼしライン(地方BRT)の持続可能性について〜東峰村の専用道に着目して〜」は、執筆者がよく勉強されており、自ら地域住民にアンケートも実施するなど研究への意気込みが伝わり評価できます。また、BRT化の中で地域住民利用の増加のための具体的な提案が十分なされています。日常利用だけでなく観光利用の促進についても考察するほか、BRTの特性をより深く分析した上で、住民ニーズ、コストなどを整理し、どんな対策が望ましいのか、あるいはすでに開業したBRTをどう活用・改善すべきかを論じれば、さらに素晴らしい提案論文になったと思います。
このような意見が委員会において出されました。

 これらの優秀賞は、当センター「九州うんゆジャーナル夏号Vol.128」に論文要旨を掲載することにしております。また、優秀賞の論文全文および奨励賞の論文要旨は当ホームページ「懸賞論文」よりご覧いただけます。
なお、受賞者に対して、令和7年2月17日(月)、当センター青柳俊彦会長より表彰状と副賞(優秀賞各5万円)が授与されました。

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Posted by 九州運輸振興センター at 16:16 | 懸賞論文 | この記事のURL