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九州経済圏における交通及び観光の振興と近代化を図るための事業を行い、もって地域経済の均衡ある発展に寄与し、あわせて民生の安定に資することを目的として、調査研究事業、施設整備事業、その他広報啓発等事業を柱に活動しています。

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令和4年度「バリアフリー講習会in宮崎港」開催のご報告[2022年12月13日(Tue)]
        宮崎カーフェリーで乗組員などを対象にバリアフリー講習会を開催

 (公財)九州運輸振興センターでは、日本財団の支援と助成を受け、九州運輸局との共催により12月2日(金) 「バリアフリー講習会in宮崎港」を開催しました。 
 バリアフリー講習会は、宮崎県内の旅客船の乗組員や陸上員を対象としたもので、昨年に続き2回目となり、宮崎港フェリーターミナルと今年10月に新船として投入された「フェリーろっこう」を利用しての開催となりました。

 宮崎県内では今年4月と10月に宮崎〜神戸航路に新船が投入されるなど、海上航路のハード面での整備が進んでおり、来県者の増加が見込まれています。このため、高齢者、障害者等と直接接する機会が多い旅客船乗組員など24名が参加、高齢者や障害者等の困難を自らの問題として認識し、今後の対応に活かすことを目的に講習会に臨みました。

 講習は、座学と実技で実施され、座学ではエコモ財団高橋徹氏から、バリアフリー制度の説明と高齢者・障害者への接遇・介助に当たっての心構えなどの講義が行われました。
 また、障害者の日常等を知ってもらうために、高橋氏とNPO法人障害者自立応援センターYAH!DOみやざきの永山昌彦理事との直接対話方式により、公共交通機関の利用を始め日常の生活などを紹介して頂き、如何に障害者が活動するにあたり困難が多いかなど、生の声を聞くことができました。

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 実技では、一般社団法人宮崎県介護福祉士会の指導のもと、車いすのブレーキ操作など使い方の説明を受けた後、2つのグループに分かれ、車いすでのフェリーターミナル窓口受付体験、ターミナルから船舶への通路、エレベーター、タラップを使った移動、さらにフェリー内での移動や船内各部屋の施設を利用する際の障害を体験しました。
 また、NPO法人YAH!DOみやざきの障害のあるメンバーの協力を得て、実際に電動車いすを使い車からの乗り降りなどの体験を行いました。

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 参加者からは「声かけが大切だということがわかった」「車椅子の方の目線がわかったのでよかった」「この体験を今後の仕事に生かしていきたい」などの感想が上がり、参加者にとって貴重な機会となりました。

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Posted by 九州運輸振興センター at 15:40 | バリアフリー | この記事のURL

令和3年度「バリアフリー講習会in宮崎港」開催のご報告[2021年11月17日(Wed)]
        宮崎県内で初の船舶乗組員を対象にバリアフリー講習会を開催

 (公財)九州運輸振興センターでは、日本財団の支援と助成を受け、九州運輸局との共催により11月16日(火) 「バリアフリー講習会in宮崎港」を開催しました。 
 当センター主催による旅客船業界を対象にしたバリアフリー講習会は、宮崎県では初めてとなり、宮崎港フェリーターミナル及び旅客フェリー「みやざきエキスプレス」を利用しての開催となりました。

 来年4月には宮崎〜神戸航路に新船が投入されるなど、ハード面での整備が徐々に進んでいく中、今後、来県者の増加が見込まれるため、高齢者、障がい者等と直接、接する機会が多い旅客船乗組員などを対象に、自らの問題として認識し、今後の対応に活かすことを目的に体の不自由な方や高齢者への接し方や注意点などを学びました。

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 講習は、実技と座学で実施され、座学ではエコモ財団高橋徹氏から、バリアフリー制度の説明と高齢者・障がい者への接遇・介助に当たっての心構えなどの講義が行われました。
 また、障がい者の日常等を知ってもらうために、高橋氏と「NPO法人障害者自立応援センターYHA!DOみやざき」の永山昌彦理事との直接対話方式により、公共交通機関の利用をはじめ、日常の行動などを紹介して頂き、いかに障害のあることが生活をする上で大変であるかなど、生の声を聞くことができました。

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 実技では、車いすを使用し、一般社団法人宮崎県介護福祉士会の指導のもと、フェリーターミナルの受付窓口での体験、ターミナルから船舶への通路、エレベーター、タラップを使った移動、フェリー内での移動や船内各部屋の施設を利用する際の障害を体験しました。
 また、電動車椅子を使った障がい者の方の協力を得て、実際にターミナルや船内での移動の際の障害の確認も行いました。

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 当日は、新型コロナへの感染防止のため参加人数を20名に制限しての開催でありましたが、最後の質疑では、実際に体験した際の対応への質問や、どう改善していったらいいか等の相談などがあり、講師から、それぞれのケースでの対応の難しさが説明されました。最後に参加者から「これまでしっかり対応していると思っていたが、まだ足りない点がわかった」「この体験を今後の対応の際に生かしたい」などの感想もあり、参加者にとって貴重な機会となりました。

Posted by 九州運輸振興センター at 18:21 | バリアフリー | この記事のURL

令和元年度バリアフリー講習会in大分港の開催について[2019年09月06日(Fri)]
旅客船乗組員等を対象としたバリアフリー講習会を開催
―ラグビーワールドカップ開催前に大分港で−

 (公財)九州運輸振興センターでは、日本財団の支援と助成を受け、9月4日(水)、大分市 大分港フェリーターミナルにおいて、九州運輸局との共催による「バリアフリー講習会in大分港」を開催しました。

 大分港での開催は、昨年に引き続き2回目となりましたが、9月から開催されるラグビーワールドカップの試合会場となる大分県には、旅客船・フェリーを使って多くの観戦者が訪れることが予想されることから、直接、旅客と接する機会が多い旅客船乗組員などを対象に、体の不自由な方や高齢者の接し方・注意点などを学びました。

 講習は、実技と座学に分け実施しました。実技では、車いす・高齢者疑似キッドなどの器具を使用し、(一社)大分県介護福祉士会の指導により行われ、車椅子体験ではフェリー内での移動や船内各部屋の施設を利用する際の障害の体験や介助体験、高齢者疑似体験では待合所の椅子等の障害物がある中での通行、階段、エレベーターの利用、また、受付窓口での乗船名簿への記載など、高齢者や体の不自由な方と同様な立場での疑似体験をして頂きました。

車椅子の操作体験 (1024x768) (800x600).jpg

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 座学では、(公財)交通エコロジー・モビリティ財団の橋徹氏から、バリアフリー法等バリアフリー制度の説明と旅客船におけるバリアフリーの基準や高齢者・障害者への接遇・介助に当たっての心構えなどの講義が行われるとともに、障害者の日常等を知ってもらう為に、高橋氏とNPO法人自立支援センターおおいたの後藤秀和理事長との直接対話方式により、公共交通機関の利用を始め日常の行動などを紹介して頂き如何に障害者の行動が大変であるかなど、生の声を聞いて頂きました。

障害者体験を語る後藤理事長 (800x600).jpg

 当日は、10社から36名の参加者がありましたが、参加者から「体験して初めて高齢者などの体を動かすことの難しさを実感した。この体験を今後の対応の際に生かしたい。」「健常者では考えられないことが障害となることがわかった。気配りが大切であることを感じた。」などの感想も聞かれ、本教室に参加された皆様の今後の業務に大変役に立つものであったと確信しました。

 当センターでは、今後も九州運輸振局等と連携したバリアフリー教室を九州各地で継続的に実施することにより、旅客船における一層のソフト面のバリアフリーの進展に寄与したいと考えています。

Posted by 九州運輸振興センター at 16:13 | バリアフリー | この記事のURL

平成30年度バリアフリー講習会in大分港 開催報告[2018年11月29日(Thu)]
旅客船乗組員等を対象としたバリアフリー講習会を開催

―鹿児島港・博多港に続き大分港でも−


 (公財)九州運輸振興センターでは、日本財団の支援と助成を受け、11月22日(木) 、大分市 大分港フェリーターミナルにおいて、九州運輸局との共催による「バリアフリー講習会in大分港」を開催しました。
 当センター主催による旅客船業界を対象にしたバリアフリー講習会等は、これまでの鹿児島港、博多港に続き、本年は大分港で初めての開催となりました。

 本年は、大分県旅客船協会、(一社)大分県介護福祉士会、エコロジー・モビリティ財団(エコモ財団)等の協力を得て、直接、旅客と接触の機会の多い旅客船乗組員などを対象に、実施しました。
 講習は、実技と座学に分け実施しましたが、実技では、(一社)大分県介護福祉士会の指導により、車いす・高齢者疑似キッドなどの器具を使用し、車椅子体験ではフェリーや船内各部屋の施設を利用する際の障害の体験、高齢者疑似体験では待合所の椅子等の障害物がある中での通行、階段、エレベーターの利用、また、受付窓口での乗船名簿への記載など、高齢者や障害者と同様な立場での疑似体験をして頂きました。

高齢者疑似体験.JPG

車椅子体験.JPG

 座学ではエコモ財団高橋徹氏から、バリアフリー法等バリアフリー制度の説明と旅客船におけるバリアフリーの基準や高齢者・障害者への接遇・介助に当たっての心構えなどの講義が行われるとともに、障害者の日常等を知ってもらう為に、高橋氏とNPO法人自立支援センターおおいた 後藤秀和理事長との直接対話方式により、公共交通機関の利用を始め日常の行動などを紹介して頂き如何に障害者の行動が大変であるかなど、生の声で聞いて頂きました。

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 当日は、9社から37名の参加者がありましたが、参加者が実技体験の後に指導者の方と熱心に意見交換する姿や「今回の教室を通じて疑似体験を行ったことで障害者がどのような気持ちなのか、どのようにしたら安心してもらえるかなどがわかり、とても良い大変貴重な体験になった。」との感想なども聞かれ、本教室に参加された皆様の今後の業務に大変役に立つものであったと確信しました。
 当センターでは、今後も九州運輸振局等と連携したバリアフリー講習会を九州各地で継続的に実施することにより、旅客船における一層のソフト面のバリアフリーの進展に寄与したいと考えています。

Posted by 九州運輸振興センター at 12:00 | バリアフリー | この記事のURL

平成29年度バリアフリー講習会in博多の開催報告[2017年11月24日(Fri)]
旅客船乗組員等のみを対象としたバリアフリー教室

−昨年に引き続き博多港で開催−


(公財)九州運輸振興センターでは、日本財団の支援と助成を受け、11月16日(木) 、福岡市博多埠頭フェリーターミナルにおいて、九州運輸局との共催による「バリアフリー講習会in博多」を開催しました。
 当センターでは、旅客船業界を対象にしたバリアフリー講習会等を平成26年度から実施しており、当初の鹿児島港開催に続いて昨年度からは博多港で開催しています。
 本年度は、福岡旅客船協会、(公社)福岡県介護福祉士会、(公財)エコロジー・モビリティ財団(エコモ財団)等の協力を得て、直接、旅客と接触の機会の多い旅客船乗組員などを対象に実施しました。
 
 講習は、座学と実技に分け、実施しましたが、座学ではエコモ財団の高橋徹氏からバリアフリーの必要性、バリアフリー法等バリアフリー制度の説明と旅客船におけるバリアフリーの基準や高齢者・障害者への接遇・介助に当たっての心構えなどの講義が行われるとともに、障害者の日常等を知ってもらう為に、高橋氏と障害者の生活と権利を守る福岡県連絡協議会石松周会長との直接対話方式により、公共交通機関の利用を始め日常の行動などを紹介して頂き如何に障害者の行動が大変であるかなど、生の声を聞いて頂きました。

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 実習は、(公社)福岡県介護福祉士会による、車いす体験・高齢者疑似体験のため器具を使用した、待合所の椅子等の障害物がある中での通行、階段、エレベーターの利用、また、受付窓口での乗船名簿への記載など、高齢者や障害者と同様な立場での疑似体験をして頂きました。
 当日は34名の参加者がありましたが、参加者からは「疑似体験をしたことで高齢者などにどのような気持ちで、どのように接したら安心してもらえるかなどがわかり、とても良い体験になった。さらに違った体験の研修をすることにより、様々な対応ができるようになりたい。」、「実際の船舶ではさらに狭い箇所での対応などもあることから、船舶を使った体験など実際の対応を習得したいので、次回はそうした機会を作っていただきたい。」など、今後の様々な場面での対応に役立てたいとの熱心な声が多く聞かれました。

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 当センターでは、今後も九州運輸振局等と連携したバリアフリー教室を九州各地で継続的に実施することにより、旅客船における一層のソフト面のバリアフリーの進展に寄与したいと考えています。

Posted by 九州運輸振興センター at 15:39 | バリアフリー | この記事のURL

バリアフリー講習会in博多港の実施について[2016年11月30日(Wed)]
旅客船乗組員等のみを対象としたバリアフリー教室

〜鹿児島に続き博多でも開催〜


 (公財)九州運輸振興センターでは、日本財団の支援と助成を受け、11月17日(木) 、福岡市博多埠頭フェリーターミナルにおいて、九州運輸局との共催による「バリアフリー講習会in博多港」を開催しました。
 
 旅客船業界を対象にしたバリアフリー講習会等は、一昨年、当センターが鹿児島港において初めて開催し、昨年も連続して鹿児島港で開催しました。
 本年は、会場を博多港に変え、福岡地区旅客船協会、(公社)福岡県介護福祉士会、(公財)エコロジー・モビリティ財団(通称エコモ財団)等の協力を得て、直接、旅客と接触の機会の多い旅客船乗組員などを対象に実施しました。
 
 講習は座学と実技に分けて実施しましたが、座学ではエコモ財団の高橋徹氏からバリアフリーの必要性、バリアフリー法等バリアフリー制度の説明と旅客船におけるバリアフリーの基準や高齢者・障害者への接遇・介助に当たっての心構えなどの講義が行われるとともに、障害者の日常等を知ってもらう為に、高橋氏と障害者の生活と権利を守る福岡県連絡協議会の石松周会長との直接対話方式により、公共交通機関の利用を始め日常の行動などを紹介して頂き、いかに障害者の行動が大変であるかなど、生の声で聞いて頂きました。

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 実習は(公社)福岡県介護福祉士会による、車いす体験、高齢者疑似体験のため器具を使用して、待合所の椅子等の障害物がある中での通行、階段、エレベーターの利用、また、受付窓口での乗船名簿への記載など、高齢者や障害者と同様な立場での疑似体験をして頂きました。

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 当日は44名の参加者がありましたが、参加者からは「高齢者や障害者の大変さが身に染みてわかりました。高齢者や障害者に対する考えを改めて自分自身考えていかないといけないと思いました。自分自身をまずバリアフリーにしていきたい。」、「今回の教室を通じて今後のバリアフリーに対する意識を高く持つことができた。さらに、疑似体験を行ったことで障害者がどのような気持ちなのかやどのようにしたら安心してもらえるかなどがわかり、とても良い大変貴重な体験になった。」など本教室に参加したことが今後の業務に大変役に立つものであったとの趣旨の声が多く聞かれました。

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 当センターでは、今後も九州運輸局等と連携したバリアフリー教室を九州各地で継続的に実施することにより、旅客船における一層のソフト面のバリアフリーの進展に寄与したいと考えています。

Posted by 九州運輸振興センター at 19:03 | バリアフリー | この記事のURL

鹿児島港発着フェリーのバリアフリー展を開催[2015年08月26日(Wed)]
鹿児島港発着フェリーのバリアフリーパネル展を開催

〜取り組んでいます船のバリアフリー化〜


 (公財)九州運輸振興センターでは、8月10日〜21日までの間、鹿児島市の桜島フェリーターミナル内で、鹿児島港を発着するフェリーのバリアフリー設備等を紹介したパネル展を開催いたしました。
 同展は、日本財団の支援と助成を受け、国土交通省九州運輸局鹿児島運輸支局並びに(公財)交通エコロジー・モビリティ財団(略称:エコモ財団)との連携により、昨年に引き続き開かれたもので、各フェリー船社の最新のバリアフリー設備などを紹介したパネル8点とエコモ財団のパネル2点を展示しました。

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 鹿児島県では、本土と離島や奄美地域とを結ぶフェリー定期航路や錦江湾連絡航路は「海の国道」として重要な海上公共交通機関となっていますが、近年、利用者の高齢化等に対応した船舶のバリアフリー設備の整備や航路関係者等のバリアフリーに対する意識の向上など強く求められていることから、その一環として、昨年から各フェリー船社のバリアフリーへの取り組み状況等について広く紹介するとともに、関係者等へのバリアフリーについての啓発活動を図っています。
 
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 なお、パネル展に引き続き、11月7日(土)には、鹿児島市内においてフェリー乗組員等関係者を対象としたバリアフリー教室を開催することとしています。

Posted by 九州運輸振興センター at 10:43 | バリアフリー | この記事のURL

バリアフリー教室in鹿児島の開催報告[2014年11月20日(Thu)]
九州で初! 旅客船乗組員等のみを対象としたバリアフリー教室を開催


 (公財)九州運輸振興センターは、日本財団のアドバイスと支援を受け、平成26年11月15日(土) 、鹿児島市の鹿児島新港旅客フェリーターミナルにおいて、九州運輸局、鹿児島市との三者共催による「バリアフリー教室 in 鹿児島」を開催しました。
 
 近年、身体に障害のある者や高齢者者が、日常生活や社会生活がスムーズにできるような社会を目指すバリアフリーへの取り組みが、九州を始め全国各地で行われています。
 このような中、鹿児島県内の交通機関等においてもその取り組みは積極的に行われていますが、これまでバリアフリー教室などのソフト面での取り組みは、鉄道、バス、タクシーなど陸上交通に関わるものが多く、旅客船に関するものは少ない状況にありました。

 また、鹿児島県は、離島、半島などが多く、県民にとってこれらの地域に就航する旅客船は極めて重要な交通手段の一つであり、鹿児島県民を始めとして高齢者等の交通弱者を含む多くの人が利用しています。加えて、今後、離島を始め高齢化の進展が急速に進むことも見込まれています。
 このため、鹿児島県においては、今後もなお一層の旅客船に関するバリアフリー推進活動を進めていくことが求められています。その柱の一つにソフト面のバリアフリー、いわゆる心のバリアフリーの推進があり、事業者を始め関係者が積極的に取り組む必要があります。
 本教室は、このようなことを踏まえ、直接、旅客と接触の機会の多い旅客船乗組員などを対象に、バリアフリーに関する基本的な知識・技能などを習得するための研修として実施し、旅客船におけるより一層のバリアフリーの推進を図るとともにこれら乗組員等が実際の業務に活かしてもらうことを目的に開催したものです。

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 教室は、午前を座学とし、九州運輸局消費者行政・情報課宮嵜住男課長から、バリアフリー法の解説と、(公財)交通エコロジー・モビリティ財団の岩佐徳太郎部長から接遇・介助の必要性と意義などについて講義が行われ、午後は、実習として、鹿児島県社会福祉協議会により、車いす体験・高齢者疑似体験・介助体験が行われました。
 なお、今回の教室は、研修効果をより高めるために座学と実技を同時に実施するとともに、会場をターミナル、ボーデングブリッジ、フェリーを実際に使用し、通常の業務に近い状態で実施しました。また、九州においては旅客船乗組員等のみを対象のバリアフリー教室は、今回が初めてであり、かつ、多くの関係者が連携、協力して実施した内容の濃い教室となりました。

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 参加者からは、「非常に勉強になった。今回参加していない乗組員などの関係者には是非とも受けてもらいたい」、「これまで車椅子を押すことがあったが、自分が実際に体験したら思った以上にスピード感があり怖い思いをしたので、このこのような経験を活かし、今後はその人の立場・気持ちを理解して対応することを心がけたい」などの声が聞かれました。
 また、特別に参加して頂いた障害者の生活と権利を守る会の所崎治代会長からは「初めて船関係の教室に参加させて頂いた。これまで船に乗って旅行することなかったが、参加者の熱心な取組を見て船の旅行をしたくなった。」などの感想を頂きました。

Posted by 九州運輸振興センター at 18:54 | バリアフリー | この記事のURL

船舶のバリアフリー施設を紹介するパネル展を実施[2014年09月02日(Tue)]
カーフェリーのバリアフリー設備を紹介!

〜桜島フェリーターミナルでパネル展を開催〜


 (公財)九州運輸振興センターは、日本財団の支援と助成を受け、また、九州運輸局鹿児島運輸支局と連携し、鹿児島市桜島フェリーターミナルで鹿児島県内のフェリー船内に設備されているバリアフリー設備等を紹介し、船舶のバリアフリーの啓発活動を行いました。
 
 近年、交通機関におけるバリアフリー施設の整備や交通輸送に携わる関係者のバリアフリーに対する意識は、交通バリアフリー法の制定などにより大きく改善、改革が図られていますが、まだまだ十分とは言い難い状況にあり、行政や交通事業者等の関係者は市民の身近にあるバスや電車などの公共交通機関を使用したバリアフリー教室やパネル展を開催するなどにより、関係者等への啓発増進が図られています。
 しかしながら、船舶においては、バス・タクシー等の交通機関に比べて、このような研修やパネル展が開催されることが少ない状況にあり、船舶に関するバリアフリーについてなお一層活発な啓発活動を実施することが求められており、当センターでは、行政や業界団体と連携し、その啓発活動を実施することに致しました。
 その一環として、今回、九州では初めてとなる「船舶のバリアフリー施設を紹介するパネル展」を実施したものです。

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 パネル展は、8月19日(火)から8月29日(金)までの11日間、桜島フェリーターミナルにおいて、同フェリーや鹿児島〜沖縄航路に就航するフェリーの最新のバリアフリー設備など8点と(公財)交通エコロジー・モビリティ財団のパネル2点を展示しました。
 展示場所の桜島フェリーターミナルは、年間500万人以上が利用するわが国最大の乗降客数を誇り、また、夏場には納涼観光船で多くの市民が集まるターミナルであり、多くの方にパネルを見て頂き、旅客船のバリアフリーへの取り組みなどの理解を深めて頂くことができました。

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 なお、本年11月15日(土)には、旅客船運航者の視点からバリアフリーへの理解増進を図るため、鹿児島新港新ターミナルにおいて、離島航路に就航するフェリーの乗組員や運航担当者を対象にバリアフリー教室(座学、実技)を開催することにしています。

Posted by 九州運輸振興センター at 14:13 | バリアフリー | この記事のURL