第25回海事振興セミナー開催報告[2023年12月27日(Wed)]
第25回海事振興セミナー開催報告
令和5年11月10日(金)、福岡市において第25回海事振興セミナーを開催しましたので、その概要を報告致します。
〇 日 時 令和5年11月10日(金) 13:30 〜 15:30
〇 会 場 リファレンス駅東ビル2階T会場
〇 主 催 公益財団法人 九州運輸振興センター
〇 後 援 JR九州
〇講演
テーマ:内航海運業界のミライを考える」
講 師:一般社団法人内航ミライ研究会
代表理事 浦山 秀大 氏
専務理事 曾我部 公太 氏
テーマ:「一般社団法人海洋共育センターの活動について」
講 師:一般社団法人海洋共育センター
副理事長 村中 克範 氏
〇 参 加 者 69名
≪概要≫
内航海運は、国内貨物輸送の約4割、また、鉄鋼、石油製品、セメント等の産業基礎物資輸送の約8割を担い、我が国の国民生活や経済活動を支える基幹的輸送インフラとして重要な役割を果たしています。また、24年問題などトラック運転手不足等の中でモーダルシフトの受け皿としての役割も期待されている一方で、内航海運自体の地球環境問題への対応やDX活用等による運航の効率化・安全の追求も必要とされています。
本セミナーでは、まず、一般社団法人内航ミライ研究会から「内航海運業界のミライを考える」と題して、内航海運業界特有の課題解決に向け船舶業界ほか異業種・異分野の方々と一体となって研究・取り組みを進めているSIM事業(省エネ・CO2削減と労働負荷低減を両立する次世代型貨物船の開発等)などについて、紹介がありました。

続いて、一般社団法人海洋共育センターからは、「一般社団法人海洋共育センターの活動について」と題し、船員不足問題の解消に向け、民間完結型6級海技士短期養成課程の周知、それに連動した社船実習船の拡充など、共に学び育つことを目指し、多くの船社が連携して取り組みを進めているとの報告がありました。

昨今、海事産業分野においても労働環境の改善、簡素化、合理化、安全性の向上、環境負荷の低減などへの対応が求められている。電動化、自動化、遠隔化といったデジタル技術の活用により船舶での労働環境が今後どの様に変わっていくのか。また、将来にわたって海事産業分野を支えていく船員の確保、育成のためには、何をなすべきなのかなど、具体的な事例を交えながら説明いただきました。
今回ご講演いただいた内容は、内航海運の将来に向けた重要な取り組みであり、内航海運及び関連業界におけるまさに連携・協働の輪を如何に広げていくかがキーになると想定されます。内航船主や出身船員も多く、造船業の盛んな船どころの九州にとって大変貴重な内容であり、参加された皆様方にとっても、船員の働き方改革実現のほか地球環境問題への対応等、海事産業分野が抱える課題の解決に向けた取り組みの参考になったのではないかと考えています。
令和5年11月10日(金)、福岡市において第25回海事振興セミナーを開催しましたので、その概要を報告致します。
〇 日 時 令和5年11月10日(金) 13:30 〜 15:30
〇 会 場 リファレンス駅東ビル2階T会場
〇 主 催 公益財団法人 九州運輸振興センター
〇 後 援 JR九州
〇講演
テーマ:内航海運業界のミライを考える」
講 師:一般社団法人内航ミライ研究会
代表理事 浦山 秀大 氏
専務理事 曾我部 公太 氏
テーマ:「一般社団法人海洋共育センターの活動について」
講 師:一般社団法人海洋共育センター
副理事長 村中 克範 氏
〇 参 加 者 69名
≪概要≫
内航海運は、国内貨物輸送の約4割、また、鉄鋼、石油製品、セメント等の産業基礎物資輸送の約8割を担い、我が国の国民生活や経済活動を支える基幹的輸送インフラとして重要な役割を果たしています。また、24年問題などトラック運転手不足等の中でモーダルシフトの受け皿としての役割も期待されている一方で、内航海運自体の地球環境問題への対応やDX活用等による運航の効率化・安全の追求も必要とされています。
本セミナーでは、まず、一般社団法人内航ミライ研究会から「内航海運業界のミライを考える」と題して、内航海運業界特有の課題解決に向け船舶業界ほか異業種・異分野の方々と一体となって研究・取り組みを進めているSIM事業(省エネ・CO2削減と労働負荷低減を両立する次世代型貨物船の開発等)などについて、紹介がありました。
続いて、一般社団法人海洋共育センターからは、「一般社団法人海洋共育センターの活動について」と題し、船員不足問題の解消に向け、民間完結型6級海技士短期養成課程の周知、それに連動した社船実習船の拡充など、共に学び育つことを目指し、多くの船社が連携して取り組みを進めているとの報告がありました。
昨今、海事産業分野においても労働環境の改善、簡素化、合理化、安全性の向上、環境負荷の低減などへの対応が求められている。電動化、自動化、遠隔化といったデジタル技術の活用により船舶での労働環境が今後どの様に変わっていくのか。また、将来にわたって海事産業分野を支えていく船員の確保、育成のためには、何をなすべきなのかなど、具体的な事例を交えながら説明いただきました。
今回ご講演いただいた内容は、内航海運の将来に向けた重要な取り組みであり、内航海運及び関連業界におけるまさに連携・協働の輪を如何に広げていくかがキーになると想定されます。内航船主や出身船員も多く、造船業の盛んな船どころの九州にとって大変貴重な内容であり、参加された皆様方にとっても、船員の働き方改革実現のほか地球環境問題への対応等、海事産業分野が抱える課題の解決に向けた取り組みの参考になったのではないかと考えています。




