令和2年度バリアフリー対応型タラップ(甑島商船向け)の引渡しについて[2020年12月03日(Thu)]
甑島・鹿島港で使用するバリアフリー対応型タラップを無償提供
〜鹿島港のフェリーへの乗下船がさらに安全に〜
(公財)九州運輸振興センターは、鹿児島県薩摩川内市鹿島港に設置するバリアフリー対応型タラップを製作し、鹿児島県の甑島商船(株)に無償提供しました。
これは日本財団の離島活性化事業と連携した取り組みで、同財団が支援。11月30日に同センターの福山二也専務理事から甑島商船(株)の鈴木一浩代表取締役専務へ目録が手渡され、引渡しが行われました。
甑島商船(株)は、鹿児島県本土西方の約30キロメートル離れた海上に位置する上甑島、中甑島、下甑島の3島からなる甑島列島(人口約4千人)と九州本土を結ぶ唯一の航路事業者で、引渡されたバリアフリー対応型タラップは下甑島にある鹿島港に設置されます。
島民をはじめとする乗降客の安全・安心のため、当センターへ相談、設置要望が出されました。
既に甑島の「里港」「長浜港」には日本財団の支援を受け設置した同様のタラップが整備されており、今回の「鹿島港」への設置で島内全ての港に整備されたことになります。
今回設置されたタラップは、他港での設置後の要望を多く取り入れ、タラップを渡る際に足元の海面が見えない工夫や、手すりの延長、スロープの角度をより緩やかにする等、乗降客の利用をより考えた作りになっています。また、太陽光発電による蓄電方式を採用し、ボタン一つで上下動や横移動できるなど陸上作業員にも優しい作りとなっています。