令和元年度懸賞論文受賞者の決定について[2020年03月19日(Thu)]
令和元年度懸賞論文受賞者を決定いたしました
(公財)九州運輸振興センターでは、日本財団の支援と助成を受け、九州圏における交通・観光事業の発展及び地域社会の活性化に寄与することを目的に、平成25年度から「懸賞論文募集」実施しています。当センター懸賞論文審査委員会において審査を行った結果、7年目となる今年度は、以下のとおり、優秀賞2編が決定されました。
優秀賞に選定された「乗合バスの運転手不足問題」において、地域住民の移動手段としての公共交通の維持は少子高齢化や過疎化の進展の中で重要な課題であり、文献調査や事業者へのヒアリングなどを通じて、問題の背景や所在を把握し、自らの視点から具体的な解決方法を論理的にまとめた優れた論文と考えます。過疎地域や様々なバス事業者の状況に関する分析を加えると、さらに良い研究になると思われます。
同、優秀賞「コンテンツツーリズムと訪日外国人観光客に関する一考察」は、コンテンツを新たな観光資源とみなす優れた着眼点を評価しました。コンテンツを観光のプロモーションに活用する可能性について、その背景や想定される効果が適切に分析できており、よくまとまった提案と考えます。しかし、具体的にインバウンド客の誘致にどのようにつなげていくのかについての論拠が弱く、実現性に関する分析や独自調査による実現可能な提案があると、より良いものとなると思われます。
このような意見が審査委員会において出されました。
これらの優秀賞は、後日、当センターホームページ及び九州うんゆジャーナルに論文要旨を掲載することにしております。
また、併せて、これら論文が関係者の方々の今後の行政施策、業界活動、事業活動等に寄与できるよう、地方自治体、関係団体、関係者等へお送りすることにしております。
なお、受賞者に対しては後日、表彰状と副賞を授与することにしています。
優 秀 賞 受 賞 者 大城啓渡、田中美帆、河野耕之(共同執筆)
大学等名 福岡大学 商学部
テ − マ 乗合バスの運転手不足問題 〜事業者と行政はどう対処すべきか〜
優 秀 賞 受 賞 者 蛭子遥香
大学等名 西南学院大学 商学部
テ − マ コンテンツツーリズムと訪日外国人観光客に関する一考察
−アニメ聖地巡礼を中心に−