令和元年度簡易待合所の引渡しについて[2019年08月20日(Tue)]
十島村へ悪石島及び小宝島で使用する簡易待合所を無償提供
(公財)九州運輸振興センターでは、日本財団の離島活性化事業と連携し、同財団の支援を受け、鹿児島県十島村の悪石島(やすら浜港)及び小宝島(小宝島港)に設置する簡易待合所を製作し、8月8日、鹿児島港南埠頭において十島村への引渡しを行いました。
十島村は、鹿児島市の南約200〜330キロメートルの海上に位置し、通称「トカラ列島(有人島7島、無人島5島で構成)」と呼ばれており、7つの有人島に約700人が生活しています。このトカラ列島への唯一の交通、輸送機関であり生活物資の輸送や島民の足として、鹿児島港南埠頭から「フェリーとしま2」が週2便運航しており、島民の方はこの船舶を利用し九州本土や奄美大島への移動を行っています。
十島村の各港にはフェリーを待つための待合所がなく、利用者は真夏の炎天下では強烈な日射を浴びながら、また、雨の日や風の日に風雨にさらされて乗船を待つ状況にあり、島民から簡易待合所の設置が強く求められていました。
十島村では、その設置について検討を進めていましたが、財政上の事情等で設置できなかったことから、当センターへ相談、設置要望が出されたところです。
その要望を受け、当センターの海運振興関連施設整備事業として、日本財団の離島活性化事業の一環としての支援と助成を受け、今般、悪石島(やすら浜港)及び小宝島(小宝島港)へ設置する簡易待合所を製作し、無償提供することとし、引渡しを行ったものです。
悪石島(やすら浜港)向け
小宝島(小宝島港)向け
今回、引渡された「簡易待合所」は、九州本土から遠く、また風雨の厳しい場所に設置されることから、屋根部分を従来の鉄の骨組みテント生地張から、木製の骨組みにアルミ複合板の屋根とし、破損した際に地元住民でも容易に修繕ができるよう制作しています。