平成30年度バリアフリー講習会in大分港 開催報告[2018年11月29日(Thu)]
旅客船乗組員等を対象としたバリアフリー講習会を開催
―鹿児島港・博多港に続き大分港でも−
(公財)九州運輸振興センターでは、日本財団の支援と助成を受け、11月22日(木) 、大分市 大分港フェリーターミナルにおいて、九州運輸局との共催による「バリアフリー講習会in大分港」を開催しました。
当センター主催による旅客船業界を対象にしたバリアフリー講習会等は、これまでの鹿児島港、博多港に続き、本年は大分港で初めての開催となりました。
本年は、大分県旅客船協会、(一社)大分県介護福祉士会、エコロジー・モビリティ財団(エコモ財団)等の協力を得て、直接、旅客と接触の機会の多い旅客船乗組員などを対象に、実施しました。
講習は、実技と座学に分け実施しましたが、実技では、(一社)大分県介護福祉士会の指導により、車いす・高齢者疑似キッドなどの器具を使用し、車椅子体験ではフェリーや船内各部屋の施設を利用する際の障害の体験、高齢者疑似体験では待合所の椅子等の障害物がある中での通行、階段、エレベーターの利用、また、受付窓口での乗船名簿への記載など、高齢者や障害者と同様な立場での疑似体験をして頂きました。
座学ではエコモ財団高橋徹氏から、バリアフリー法等バリアフリー制度の説明と旅客船におけるバリアフリーの基準や高齢者・障害者への接遇・介助に当たっての心構えなどの講義が行われるとともに、障害者の日常等を知ってもらう為に、高橋氏とNPO法人自立支援センターおおいた 後藤秀和理事長との直接対話方式により、公共交通機関の利用を始め日常の行動などを紹介して頂き如何に障害者の行動が大変であるかなど、生の声で聞いて頂きました。
当日は、9社から37名の参加者がありましたが、参加者が実技体験の後に指導者の方と熱心に意見交換する姿や「今回の教室を通じて疑似体験を行ったことで障害者がどのような気持ちなのか、どのようにしたら安心してもらえるかなどがわかり、とても良い大変貴重な体験になった。」との感想なども聞かれ、本教室に参加された皆様の今後の業務に大変役に立つものであったと確信しました。
当センターでは、今後も九州運輸振局等と連携したバリアフリー講習会を九州各地で継続的に実施することにより、旅客船における一層のソフト面のバリアフリーの進展に寄与したいと考えています。