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九州経済圏における交通及び観光の振興と近代化を図るための事業を行い、もって地域経済の均衡ある発展に寄与し、あわせて民生の安定に資することを目的として、調査研究事業、施設整備事業、その他広報啓発等事業を柱に活動しています。

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第48回九州運輸コロキアム 報告[2013年09月19日(Thu)]
第48回九州運輸コロキアムを開催

〜 発想転換が地域公共交通の道 〜

従来のやり方を変え、今までと違うやり方を実行することが重要


         
(公財)九州運輸振興センターでは、日本財団の助成により、いすみ鉄道株式会社社長 鳥塚亮氏を講師にお招きし、9月4日(水)、福岡市において第48回九州運輸コロキアムを開催しました。

 旧国鉄から引継いだ地方ローカル線は、維持存続を図るための方策に関係者が積極的に取り組まれているも拘らず、多くの路線が極めて厳しい経営環境にあります。第三セクター鉄道のいすみ鉄道もその一つであり、同鉄道は開業以来赤字経営が続き、「廃止」寸前の状況にありましたが、平成21年5月の同社社長公募に、外資系航空会社の幹部職をなげうって応募し社長に就任された鳥塚氏は、次々と画期的な経営改善策を打ち出し、わずか数年で累積赤字を解消させるまでに至っております。

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 講演では、今までのやり方を変える、今までと違うやり方をやるとの考えの下、最初に実施したのが、多くの三セクでやっている「乗って残そう鉄道運動」をやめたこと。(当番制で乗るなど沿線住民などに多大の負担がかかっているが、この運動で残った鉄道はない。)
 次いで、お金のない中でファン(旅客需要)を創出するための方策として、ムーミン列車(単に車体にムーミンのシールを張っただけ)やキハ28の運行(200万円で購入)させていることなど、このような独自のアイデアに加え、食堂列車や枕木オーナー制度の導入など日本全国で需要拡大のために実施されているアイデアを真似(パクって)て、これに独自のアイデアを加味したキハカレー列車、ビール列車やイタリアンランチクルーズ列車、枕木オーナー制度など、費用をかけずに旅客を増大する多くのアイデアを実行しており、これらにより毎年一般旅客が10数%(通勤定期旅客は減少傾向)増加していること。
 また、鉄道のキャパには限界があり、他の方法、即ち物販により収入の増大を図ることを実施していることなど、社長就任後、つぎつぎと新しい企画に取り組んでおり、就任当初は旅客収入が7千万円、物販収入100万円であったのが、それぞれ9千万円、1億円に増加したことなど、鳥塚氏がこれまでに取り組まれてきた経営策などを講演頂きました。

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 なお、会場との意見交換では、「自分の経営環境(小規模鉄道であり、沿線住民4万数千人)とこれを取り巻く環境(首都圏4千万人の存在等)を前提としてアイデアを考え、実行しているものであり、各地で鉄道再生のアイデアを実行する場合にはこのことを認識することが重要であるとした上で、その参考とするためにも他の鉄道事業者が実施していることを真似(パクル)ることを大いに勧める!」との話もありました。

 今回の講演は、鉄道関係者を中心に120名が参加され、大変有意義で素晴らしい講演との評価を受けました。また、鉄道事業者以外の方も多く参加されていましたが、これらの方からも「企業経営に共通する非常に貴重な講演」との声が聴かれました。

※当日の講演録は、Canpan事業成果物の「第47~49回九州運輸コロキアム、運輸政策コロキウム プログラム、講演録」のページの一番下の「事業成果物」→「第48回九州運輸コロキアムプログラム、講演録」からがご覧になれます。


Posted by 九州運輸振興センター at 11:38 | コロキアム | この記事のURL

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