造船・舶用工業企業経営基盤強化等セミナー 報告[2013年04月05日(Fri)]
造船・舶用工業事業経営者向け企業経営基盤強化等セミナーを開催
(公財)九州運輸振興センターは、日本財団の助成により(社)九州小型船舶工業会と九州舶用工業会との3団体共催の造船・舶用工業企業経営基盤強化等セミナーを、去る3月26日に福岡市において開催しました。
最近の経済情勢の変化は著しく、海事産業を始め運輸業界全体においても、その変化に対応した事業活動を進めることが重要になっており、その対応を検討する際のツールの一つとして関係者の皆様に寄与することを目的に、関係業界団体との連携の下、本セミナーをシリーズものとして企画開催することとし、今回はその記念すべき第1回目として開催したものです。
第1回目は、最近の造船業、舶用工業を取り巻く環境が中国及び韓国との競争激化や世界経済の低迷等による海上輸送量の減少等を受け建造受注量が急激に減少するなど、また、国内における長引いたデフレの影響等による景気低迷の影響等により内航船舶の代替建造が進まないなど、極めて厳しい状況が続いていることから、造船・舶用工業界に携わる企業経営者等を対象に実施しました。
セミナーは2部構成とし、第1部の講師は(一社)日本造船工業会企画部長 寺門雅史氏により「日本造船業の現状」をテーマに、第2部の講師は日本内航海運組合総連合会事業部長 石井隆司氏により「最近の内航海運の動向」をテーマにそれぞれ講演いただきました。
第1部、第2部のいずれの講演も、厳しい環境にあるそれぞれの業界の状況や課題、これら課題に対する業界団体の対応や行政の施策について、さらには関係者が今後どのように取り組むべきかなどを、図表やグラフ等を用いてわかりやすく説明等が行われました。
当日は、九州内の造船業や舶用工業の経営者の方々など50数名が参加されましたが、これらの方々には今後事業を経営していくうえで参考になる大変有意義なセミナーとなりました。
次回第2回は、5月23日(木)福岡市において九州旅客船協会連合会との共催で旅客船業界の事業経営者等を対象に、講師(独)海上技術安全研究所研究統括主幹 田村兼吉氏により「小型高速旅客船省エネ運航の推進」をテーマに開催することにしています。
Posted by 九州運輸振興センター at 13:34 | 企業経営基盤強化等セミナー | この記事のURL