こんにちは。交通文化振興財団事務局です。

10月に入り朝晩が肌寒くなりようやく秋らしさを感じるようになりました。
今週末はスポーツの日があり三連休となりますが、スポーツの日となる10月9日は「トラックの日」でもあるそうです。トラックの日は全日本トラック協会と４７都道府県トラック協会が平成4年からはじめた記念日で、「トラック」の「ト」（１０）と「ク」（９）から10月9日に決められたとのことです。

さて、トラックの日にあわせて「交通文化振興財団デジタル資料館」の写真資料から、トラックの写真を1点ご紹介します。


昭和29年に販売が開始された、トヨタ自動車工業の「トヨペット・ライトトラックSKB」です。１ｔ積みの四輪小型トラックで、昭和31年に公募により「トヨエース」と名付けられました。「トヨペット・ライトトラックSKB」（以降トヨエースと表記）が登場した当時は、小型貨物自動車と言えば価格の安い三輪トラックが主流でした。そのため、発売当初は価格面で販売が伸び悩みましたが、販売網の整備や価格の値下げが行われたこと、三輪トラックと比べて安全性や快適性の面で優れていたことから一躍人気となり、「トラックの国民車」と呼ばれるようになりました。このトヨエースの登場と普及が小型貨物自動車の三輪から四輪へと転換を進めるきっかけとなりました。
こちらの写真は「トヨエース」への改称前の昭和30年に撮影された一枚です。