【加斗駅駅舎】
加斗駅は大正10年の小浜駅〜若狭高浜駅延伸時に開業し、開業時の駅舎が改修が施されて現在も使用されています。駅舎には理髪店が入居しており、駅の管理も併せて行われているようです。また、ホームには待合所が残されています。
「駅舎全景」 壁面は新建材貼付けで補修されています。
「駅舎ホーム側」 木造の庇が残されています。
木材の状態が経年を感じさせます。
「待合室内」 左側の窓口が乗車券窓口、右側が理髪店の入口
「ホーム待合所」 新平野駅の待合所とよく似た形状です。
ホーム待合所には木製のベンチが設置されています。
ホーム待合所には大正10年の建物財産標が確認できました。
【若狭本郷駅油庫】
若狭本郷駅は加斗駅と同様、大正10年の若狭高浜延伸時に開業した駅です。平成2年に大阪で開催された「国際花と緑の博覧会」で使用された「風車の駅」が移築され、駅舎として使用されています。また、駅北側には7100形蒸気機関車「義経」号のレプリカが展示されています。こちらの若狭本郷駅には油脂類を保管する「油庫」が残されています。
「若狭本郷駅舎」
「7100形蒸気機関車『義経』号レプリカ」
ホーム上の「油庫」。建物財産標によると大正10年建造。
扉や窓はアルミ製に代えられています。
美浜駅にも同じデザインの油庫があります。
【松尾寺駅駅舎】
大正11年の若狭高浜駅から東舞鶴駅への延伸時に開業した駅で、開業時からの駅舎が改修を施され使用されています。木材を活かした補修がなされており、往時の様子がよく残されています。
「松尾寺駅舎正面」
「駅舎ホーム側」
駅舎とホームは離れており、階段を上った先にホームがあります。
ホーム側の駅舎への入口には木製の改札ラッチが置かれています。
大正11年の建物財産標が確認できました。
「待合室」 ベンチとテーブルが設置されています。
「待合室」先ほどとは反対側。扉の奥の旧事務室部分は集会所として活用されています。
松尾寺駅から一駅で終点の東舞鶴駅です。長かった調査もこれで終了です。