延安大学医学院でオンライン講演会を開催
[2024年04月01日(Mon)]
本会の前会長 大島美恵子氏は、3月24日、「日本の近代化と蘭学の役割」をテーマとして、中国陝西省の延安大学医学院の修士学生、教職員等200名を対象にオンライン講義を行いました。
延安大学は本会のBOOK ENVOY PROJECTの寄贈対象大学の1つで、当日は約100名が会場で、約100名がオンラインで聴講しました。講義では、緒方洪庵の5代目の子孫である大島氏が、洪庵の種痘による感染症克服という医学的功績、また幕末から明治維新にかけ数多くの名士を輩出した適塾における人材育成の面での功績を紹介することで、明治以降の日本の近代化において洪庵や適塾が果たした役割、さらにCovid-19パンデミックの経験を踏まえ日本における感染症の克服状況についても、紹介しました。
PPTに沿って講義する大島氏
延安大学の欧周羅特任教授は、講義後の挨拶の中で「当時の日本が如何にオランダの先進的な科学技術を学び導入したか、また、人々に深刻な災害をもたらした伝染病に打ち勝ったかを紹介していただいただき、日本における近代化の歩み、医学レベルの急速な向上への道筋について学ぶことができた」旨の感想を述べました。
この講演会は、現在、延安大学が、開催に向けて準備中の「延安大学医学・人文国際学術シンポジウム」の先駆けイベントとして開催するものです。
<国際交流チーム>