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日本科学協会の国際交流活動

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知日派大学生がクイズで競う〜「日本知識大会」開催〜 [2019年11月27日(Wed)]
 11月16日、17日、中国全国(4市19省2自治区)から114大学の参が参加し、南京大学で「笹川杯全国大学日本知識大会2019」が開催されました。 この大会は、当会と中国の大学が、中国の大学の日本語学習者を対象として2004年から開催している“日本に関するクイズ大会“で、等身大の日本を知ってもらうことが主な目的です。

 全日本語学科設置大学数が約500大学という中国にあって、その1/5を大きく超える114大学(選手342名)が一堂に会し、“日本知識を日本語で競う”この大会は、中国版・日本知識の甲子園とも言えるもので、中国の日本語教育界に最も大きな影響力を持つイベントとなっています。

 17日には前日の予選を勝ち抜いた8大学と8人の選手が、それぞれ団体決勝と個人決勝に挑み、団体戦では電子科技大学、個人戦では信息工程大学洛陽校区の楊宇恒さんが個人特等賞に輝きました。

団体戦で一等賞を獲得した南京工業大学チームの楊笑さんは、大会について次のような感想を書いています。
「大会に向けて準備した2か月間の結果が、2日間ではっきりするのだ。過去から現代、歴史、文化、政治・経済から社会風俗まで、日本に関して全面的に理解することができた。それまでは、日本に対して特に関心もなかったので、知っていたことも表面的なだけだったが、この2か月間で、“日本”の2文字がついたものはスポンジのように何でも頭に吸収し、最後には確実に多くのことを記憶しました。」

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南京工業大学 楊笑さん

【対戦結果】
★団体戦

・特等賞 電子科技大学

・一等賞 信息工程大学洛陽校区、南京工業大学

・二等賞 上海外国語大学、華東理工大学、中南財経政法大学、南京大学、天津外国語大学

★個人戦 

・特等賞 信息工程大学洛陽校区 楊宇恒

・一等賞 広東外語外貿大学 唐劲、南京大学 方思穎

・二等賞 同済大学 呉泌霖、聊城大学 王瀟慶、 天津外国語大学 楊U暉
・三等賞 内蒙古大学 宋ト、南京信息工程大学 張慶芳

※団体戦上位3大学と個人戦上位6名、開催大学である南京大学チームについては、2020年2月中旬、日本に招聘し、日本の大学生等との交流や文化体験、社会見学等を通じて等身大の日本を知ってもらう予定です。




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個人戦決勝



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団体戦決勝




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団体戦決勝



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団体戦特等賞獲得の瞬間



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団体戦上位入賞の3チーム(日本招聘)
               ※全写真提供:人民画報 郭莎莎記者



【クイズ問題】

★選択問題

Q1)2019年のノーベル化学賞の受賞者である吉野彰氏の受賞理由は何ですか?

A.生体高分子の同定および構造解析のための手法の開発
B.リチウムイオン電池の開発
C. ルテニウム錯体触媒による不斉合成反応の研究
D. 電気を流すことのできるプラスチックの発見


Q2)言語学者金田一京助の長男で、『日本語音韻の研究』などの著作で広く知られる言語学者、国語学者は誰ですか?
A.金田一 真澄    B.金田一 春彦    C.金田一 秀穂    D.金田一耕助


 
Q3)カトリック信仰と日本的思考との関係を中心に創作活動を展開し、『沈黙』(1966年)などで知られる作家は誰ですか?

A.加藤 周一     B.内藤 湖南    C.遠藤 周作     D.実藤 恵秀


★〇×問題
Q1)ハンセン病患者の隔離政策で家族も深刻な差別を受けたとして、元患者の家族5百人余りが、国に損害賠償と謝罪を求めた訴訟の判決で、熊本地裁は2019年6月28日、国の責任を認め、賠償を命じました。

Q2)山崎豊子の『華麗なる一族』は中国残留孤児の波乱万丈の人生をモチーフにした小説です。


 
Q3)相撲は農耕民族である日本人が豊作に感謝し、五穀豊穣を祈願する神事から生まれたものと言われています。

 

★記述問題

Q1)1985年9月、米英仏独日の5カ国蔵相・中央銀行総裁会議がニューヨークのあるホテルで開催されましたが、その合意事項はホテル名にちなんでふつう、何「合意」と称されていますか?


Q2) 1美貌で盲目の娘春琴と、奉公人で地唄の弟子でもある佐助の献身的な愛を描いたのは、誰のなんという作品ですか?


Q3)現在、皇位についている天皇で、年号、名前ではない呼び方を何天皇と言いますか?


 


【クイズ解答⁆

★選択問題
Q1)B  Q2)B  Q3)C
★〇×問題
Q1)〇  Q2)×  Q3)〇

★記述問題
Q1)プラザ(合意)  Q2)谷崎潤一郎「春琴抄」  Q3)今上天皇




国際交流チーム

Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 17:22 | 日中未来共創プロジェクト | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)