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日中交流の現場から〜日本科学協会ブログ〜

図書寄贈、日本知識大会、作文コンクールのこと、
そして訪日・訪中交流のこと…
いろんな交流活動を紹介しています。


「日本知識大会・作文コンクール」日本招聘(2)〜中国の大学生の“日本発見”の旅〜 [2018年03月26日(Mon)]
 日本招聘(第2弾)は、東京から沖縄、滋賀、京都、大阪の各地域訪問についての報告です。

≪東京≫

 3月1日、国会議事堂や皇居の見学、銀座、秋葉原などの散策、御嵩華寿司づくり体験などを通して、日本の社会や食文化について理解を深めてもらいました。

 

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初めての集合写真は国会議事堂


 
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まずは、寿司飯を均等に配置!

 

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目でも舌でも味わう和食文化


 
≪沖縄≫
 
 3月3日、ひめゆり平和祈念資料館を見学しました。

 太平洋戦争の末期、沖縄では民間人を巻き込んだ激しい地上戦が繰り広げられ、ひめゆり学徒達も看護要員として悲惨な任務や生活を強いられました。敗戦色が濃くなる中、その多くが命を失いましたが、生き残った方も、悲惨な経験を背負い、その後の人生を歩まざるを得なくなりました。

 ここでは、学芸員の方の講話、ひめゆり生存者の方の証言映像、学徒達の遺品や写真などの展示物などを通して、戦争に翻弄された少女達の悲劇について知ってもらうことで、平和の大切さを実感してもらいました。

 見学後、訪日団から次のような感想が聞かれました。

・戦争の残酷さがはっきり感じられた。重苦しい思い出から平和の大切さを知った。


・放映室で、体験者が語りかけている映像が流されると、ここに居づらくなった。その光景が目の前に広まっているようだった。胸が苦しくなり、汗が出るほどだった。戦争で死んだ人は、政治家にとっては数字に過ぎないかもしれないが、その時代に生きていた人々にとっては、ひどく深刻な苦難である。感情を持たず論理的に考えても、そんなことをして結局誰が得をするだろう。わからなくなるのだ。

 僕の故郷南京市は、戦争で沖縄よりも何十倍もの被害を受けたが、そこにも記念館がある。僕は、入ったらすぐ当時の悲劇を直接体験しているような感じになり、気持ちが非常に暗くなる。高校の時、学校の協定校から一回修学旅行団が訪問してきたことがあり、案内したことがあったが、そこには掌を合わせて祈っている日本の学生の姿もいた。 同じ人間だから。
お互いに偏見や誤解が存在しますが、このような交流活動を通じて、お互いに理解を深めることができると思ってる。


・戦争は悪魔です。戦争がもたらしたのは苦痛だけ、闇の中に生きざるを得ないことに不安を感じる、戦争に対して、中国人と日本人は同じ思いを持っているのです。その瞬間、私は少しでも理解できるようになりました、どうして沖縄の神社の絵馬に「世界平和」の願いがそんなに多く書かれていたのか。


 
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ひめゆりの悲話に耳を傾ける訪日団

 

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ひめゆり生存者の証言映像を視聴する訪日団



 翌4日、サンゴの養殖や海への移植活動を通じてサンゴ礁の再生に取り組んでいる施設“さんご畑”を訪問し、ガイドの方からの説明やサンゴの養殖体験を通して、サンゴの生態、また地球温暖化などの影響で絶滅の危機に瀕しているサンゴ礁の現況などについて理解を深めるとともに、自然を愛し、環境を守ることの大切さについても実感してもらいました。

 訪日団からは、次のような感想が聞かれました。

・「皆さんが住んでいるところにサンゴがなくても、帰国後、サンゴの大切さを周りの人に伝えて欲しい」とガイドさんが話してくれたように、今後は、サンゴが海にどんなに重要な役割を果たすのかだけでなく、自分が見た美しい日本、感じた日本人の優しさ、等身大の日本をも周りの人に伝えていきたいと思っている。

 
・サンゴの減少は、一国の問題ではなく、グローバルな環境問題だ。サンゴの大切さを多くの人に知ってもらえるよう、自分たちも責任を果たしたい。

 

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サンゴの生態について詳しくレクチャー


 
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サンゴの苗づくり指南


 また、4日午後には、沖縄市民の皆さんに協力いただき、地域文化である“ぶくぶく茶”やフラワーアレンジメント、ゆかたの着付けなど様々な実体験を通して日本文化の多様性を知ってもらいました。



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沖縄の地域文化“ぶくぶく茶”体験



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フラワーアレンジメントも実践


≪関西≫

 5日から6日にかけて滋賀、京都、大阪と各地を訪問しました。
 滋賀では、天台宗の総本山である延暦寺の宿坊である「延暦寺会館」に宿泊しました。
延暦寺は、比叡山(標高848メートル)全域を境内とする寺院で、神聖で清澄な空気の中で境内を見学したり、座禅や精進料理などを体験したりして、1200年の歴史と伝統を感じてもらいました。



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一に姿勢、二に呼吸、三に心、そして、見つめるのは自分自身


 京都では、金閣寺、龍安寺、伏見稲荷を見学しました。
京都は海外からの観光客で混雑していて、人垣越しに歴史遺産を眺めるという感じで、京都の趣まで感じ取ってもらえたかは疑問でしたが、金閣寺舎利殿の豪華絢爛さ、龍安寺石庭の静寂な中にある美しさ、伏見稲荷の千本鳥居の神秘的な美しさは。実感してもらうことができたと思います。



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黄金に輝く舎利殿とピカピカの笑顔


 
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大勢の中に在りながらも感じられる静寂さ



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お土産選びも旅の楽しみ


 ただ今、訪日感想文を取りまとめ中です。
まとまりましたら、ここで紹介させていただきます。


国際交流チーム

Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 00:00 | 教育研究図書有効活用プロジェクト | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
「日本知識大会・作文コンクール」日本招聘(1)〜中国の大学生の“日本発見”の旅〜 [2018年03月16日(Fri)]
 日本科学協会は、2月28日から8日間、「笹川杯日本知識大会・作文コンクール」優秀者たちの日本招聘を実施しました。

 今回招聘したのは、昨年12月に上海交通大学で開催した「笹川杯全国大学日本知識大会」の優勝者等と2017年度の「笹川杯作文コンクール」、「“本を味わい日本を知る”作文コンクール」の各優勝者など合計29名の大学生等で、東京、沖縄、滋賀、京都、大阪など各地を巡り、現地の大学生等との交流や文化体験、見学など様々なプログラムを通して日中の相互理解と友好を深めてもらいました。

 今回は、招聘報告の第一弾と東京編を紹介します。

 
≪東京編≫

◆「日中若者討論会」

 東京滞在の3月2日の午前、日本財団ビルで「伝えたい魅力、知りたい魅力〜日中再発見〜」と題して「日中若者討論会」が開催されました。この討論会は、日本の有志大学生からなる「笹川杯学生実行委員会」が企画・運営、当会が主催したもので、訪日団と日本側大学生など約50名が参加しました。
 将来を担う両国の若者が自分の国や相手の国の魅力を本音で伝え聴くことで、互いの魅力を再発見し、より良い関係を築くためには自分たちに"何ができるか?"、"何をすべきか。"を探るのがこの討論会のねらいです。

 
具体的なタスクは、両国の魅力を抽出すること、その活用法を模索すること、期待効果を予測することで、5組によるグループ討論後、グループ発表という流れとなりました。

 「始めは何を話せば良いか戸惑った」という声も聞かれましたが、身近な話題から打ち解け合った日中の若者たちは 、率直な意見交換を行い、それぞれ多様な結論を導き出しました。

 続くグループ発表では、日本と中国は、それぞれ観光、食文化、自然、環境、テクノロジーなどの面で様々な魅力を持っているが、双方の魅力には質的な差異があり、この違いこそ相手の国の人を惹き付けるものである。こうした魅力について、影響力のある人や媒体、SNSなどを通じて、また共同プロジェクトなどを通じて発信すれば、相互往来の増加や文化理解の深化のきっかけとなり、より良い日中関係づくりに繋がるのではないかとの報告がありました。

各グループの報告概要は、次のとおりです。







 
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討論から生み出された様々な結論

 

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率直な意見交換をする日中の若者

 

 
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グループ発表者はアミダくじで決定!


 
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グループを代表して報告する日中の若者



 
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結論:観光しやすい環境づくり→相互訪問の増加→良い日中関係



 
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「学生実行委員長」として交流イベントを取りまとめた東京学芸大学の古谷さん


 
 
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日中の若者討論の参加者等


 

◆東京自由観光

 討論会終了後は、日中の若者が3つのコース・5グループに分かれ、日本側学生の案内で都内を自由に散策しました。
 コースは、@浅草・スカイツリー、A渋谷・原宿、Bお台場の3つで、日本側「実行委員」が、中国側への事前アンケートを考慮して企画したものです。

 一緒に行動し、本音で交流することによって互いの距離を縮めるというのが、この自由散策のねらいで、各自希望に応じて5グループに分かれた日中の若者たちは、それぞれ“見たい日本“、“見せたい日本”を目指して出発していきました。訪日団にとっては、日本の文化や社会、歴史だけでなく日本側の温かいオモテナシの心を感じ取る機会となりました。

 また、事前調査をするなどいろいろ工夫して各コースを企画した日本側学生にとっても、訪日団員の日本への日本を知りたいという思いの熱さを深く感じる機会となり、「中国の学生たちの喜ぶ顔が、自分たちにとって何よりのご褒美」との声が多々聞かれました。

 各グループのリーダーからの報告を「報告書」にまとめました。


 

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「浅草・スカイツリー」コース



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「台場」コース


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「渋谷・原宿」コース


 

 この後、沖縄、滋賀、京都、大阪と各地を巡って、日本への理解と、日本人との交流を深めました。

これらについては、今後、招聘報告の第2弾として紹介します。

 

日中未来共創プロジェクト
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 00:00 | 教育研究図書有効活用プロジェクト | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)