”Panda杯”の若者たちが中国訪問(その1)
[2017年11月06日(Mon)]
「Panda杯」の若者たちが、10月17日〜23日、中国を訪問しました。
この訪中は、2017年度の「Panda杯作文コンクール」入賞者等を20名を対象として、当協会、人民中国雑誌社、中国大使館が実施した日中交流プログラムで、 "自ら 見て、聞いて、交わって、実感することにより中国への認識や理解を深める"というのが、このプログラムの趣旨です。
特に、今年は日中国交正常化45周年の年ですので、 日中友好のために尽力した先人たちの足跡を辿ること、同世代の中国の若者たちと直接交流することによって、中国の現状を知り、日中関係のこれまでとこれからを考えてもらうという大きな目標を掲げ様々なプログラムを企画しました。
団員たちは、1週間の日程で北京、天津、南京、上海と各地を巡り、現地の若者や有識者、リーダーとの交流、また、歴史遺産や文化施設、最先端都市の見学などを通じて、中国に対する友好の思い、歴史や今に対する理解を深めました。
<北京>
訪中期間は、5年に一度の共産党全国代表大会の会期と重なり、北京の街には厳戒態勢が敷かれていたようですが、至る所に五星紅旗が掲げられていらことを除けば、街の雰囲気はいつもと変わらず活気にあふれていました。
17日午後、中国外文局(中国外文出版発行事業局)で"Panda杯"授賞式が行われ、方正輝局長副局長は、訪中団員の一人一人に"Panda杯"を手渡し、中国の若者とフェイス・トゥー・フェイスで交流することで、友好と日中関係への理解を深め、日中友好事業の発展に繋がる新たなパワーになって欲しい旨のメッセージを贈りました。
中国外文局 方正輝局副局長から“Panda杯“を授与
18日の午前、北京展覧館を訪問し、特別展示「錬磨奮進の五年」を見学しました。ここでは、習近平体制発足以降5年間における成果が政治・経済・文化・環境保護等など各方面から展示されていて、団員たちは、見ることによって、また体験することによって発展の状況への理解を深めていました。
また、同日午後には劉徳有先生から講話をいただきました。劉先生は、周恩来、劉少奇、ケ小平など要人の通訳として、日中関係の回復や発展のために両国のリーダーが払ってきた努力を間近で見、自らも両国関係発展のために尽力されてきた方で、日中交流史の生き証人とも言える方です。
講話の中で、劉先生は、「同じ漢字文化を持つ中国と日本は、互いに相手国を知っていると思いながら、実は知っていないことが少なくない」という実例を挙げながら、両国が互いに相手国を正しく理解することの大切さを強調しました。
そして、良好な日中関係はアジア諸国のみならず世界の共通の願いであること、両国関係発展のため民間交流が重要な役割を果たしてきたこと、また、これを担う後継者の育成が今後の課題であることを強調したうえで、若者たちの積極的な交流活動に期待するとのメッセージをおくりました。
その後、中国の大学生10名と訪日団16名が3グループに分かれ、”相手国に対する印象“等をテーマに意見交換をし、次のような声が聞かれました。
★日本人の印象
・建前と本音を使い分ける、心が読みにくい。
・ある程度付き合わないと心を開かない
・中国人は心の壁がなく、親しく話しかけてくれる。
★中国人の印象
・最初は素っ気ないと思ったが、実は心が温かい
・中国人は、自分の国に誇りを持っている(日本人は、そうとは言えない)
意見交換の後には、中国の大学生の案内で北京市内の自由散策となりました。
3つのテーマ(・北京特有の路地、・名門大学、・伝統文化に沿って3つのコースが設定され、3つのグループに分かれた日中の若者たちは、行動を共にしながら友好を深めました。
★交流の感想
・情緒豊かな北京の街を散策出来た。中国の学生が流暢に日本語で説明して下さったお陰でより深い感動を味わうことが出来た。本当に楽しかった。
・路地の通りと北海公園、夜景を見にいった。見たことのない光景ばかりで、中国で初めての買い物もした。学生ボランティアの方々にも大変お世話になった。中国の別の一面を見ることができ、とても楽しかったです。本当にそのひとことにつきる。
訪中プログラムの第2弾は、天津、南京、上海編です。
国際交流チーム
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