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日本科学協会の国際交流活動

図書寄贈、日本知識大会、作文コンクールのこと、
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いろんな交流活動を紹介しています。


中国の若者が感じ取った”日本”〜訪日感想文〜 [2017年04月19日(Wed)]
「笹川杯日本知識大会・作文コンクール」訪日団の感想文がまとまりました。

 “日本発見”を合言葉に、中国の若者たちが日本各地を訪れ、様々な人々と出会い、様々な経験をした8日間でしたが、日本との関わりの中で将来像を描いている彼らが感じ取ったこととは、一体どのようなものだったのでしょうか。

 日本の若者との直接交流で生まれた共感、日本の文化、社会、歴史、習慣などへの認識、平和や環境を守ることの大切さ、そして両国関係を担う自分たちの使命・・・、感想文には彼らの率直な思いがいっぱい詰まっています。
是非ご一読ください。

 ここでは、数名の感想(抜粋)を紹介します。
全員の感想は、PDFでご覧いただけます。


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武漢大学 副教授 夏晶
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 日本の学生が何人も交流会で「先生、私は中国が好きです!」と言ってくれました。中日関係に深い霧が次々と重なっている現状で、こうした率直な情熱にとても感動しましたが、ほんの少し意外でした。そこで私は彼らに一体中国の何が好きなのを聞いてみました。名所旧跡、唐詩や宋詞、三国志などの中国の伝統や文化の魅力がそうさせるのだと思っていましたが、学生達の回答は再び私の予想に反しました。

 彼らはみな中国に旅行や留学した経験があったのです。北京、深セン、西安…異なる場所ですが、彼らが共通して感じたのは近代的な中国が彼らの想像していた中国と全く違っていたことで、彼らが好んでいるのは真実な「生きている」ほうの中国でした。



吉林大学珠海学院 呉浩煒
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 日本に来る前に現代社会と伝統的な文化がこのような形で一体化し、共存するとは思わなかったです。イメージの大都会とずれがあって、正直にショックでした。

 過去から築いてきた文化を継承し,そしてどんどん未来を創造していく力に感動しました。発展する一方、文化が次々と消えてしまう中国からやってきた私が日本で新しい光景を見て、ひたすら先に進む一方、失うことも多く、発展は文化に犠牲を払うことを前提とするべきではないと痛感しました。いつしか自分の国も新しいものはできたら、古いものも保っていく国になると心から願い、そしてそのために些細な力を捧げたいと決心しました。


中央財経大学 黄 璐
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 沖縄の旅の中で最も震撼したのは、ひめゆり平和祈念資料館を見学したときのガイド絹さんの涙です。元ひめゆり学徒隊員が後述する歴史映像を見終わって重苦しい気持ちになっていましたが、絹さんが感想を言うときに涙にむせんで涙を流してたことにとても驚きました。

 決して経験者ではない彼女が、スクリーンを通して経験者の恐れと絶望を感じ、気持ちを同じくした結果、涙を流したのです。戦争の痛み、反戦の理念はこのように一つの映像で国も年代も超えて伝わるのです。間もなく経験者が消えてしまうたくさんの痛ましい記憶を一体どのように残し、整理して、展示すればもっと多くの人に共感され、将来また戦争という痛ましい過ちを犯さないようにできるのか、思わず考えてしまいました。


北京外国語大学 馮心鶴
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 「千里の道も一歩から」という中国のことわざが思い出されました。そして、私たちの訪日活動も、そういった<体験>とどこかで結びつかれているように思います。わずか八日間で私たちに何ができるのですか。日本を知りました、というような大げさなことは口にできません。ただ、ありがとうと言いたい、もっと知りたいと言いたいです。このようなチャンスに恵まれた私たちが中日友好の道のりにおいて小さな一歩でも成れたらと思います。
 
「半日間でこんなに仲良くなれるって不思議だね」と、グループ行動で慶応義塾大学を案内してくれたMちゃんが言っていました。私にも不思議でしたが、うれしかったです。このような不思議なことがもっともっとできてほしいです。


湖北民族学院 張 孟傑
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 日本はとても普通の国です。そう、いたって普通です。
どうして普通だと言えるのかというと、私は日本に行くまでずっと、中国とは違うはずだと思っていましたが、国のイデオロギー、文化や経済発展の程度は違っても、日本の普通の人は中国の人と同じように普通の生活をしているのだと、日本で交流した1週間の中で深く理解したからです。


雲南大学大学文化発展研究院文化産業修士課程 3年 龐昆静
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 東京から沖縄に移動中、私は不幸にも携帯電話を飛行機で落としてしまいました。私はものをなくすことには慣れっこで、また起きただけのことでしたが、私はその時まだ惜しいなと思いました。残しておきたい風景や愛すべき人々の写真がたくさん入っていることが惜しかったのです・・・

 後に沖縄から空港へ戻るとすんなり携帯電話を返してもらうことができ、気持ちはとても落ち着きましたが、奥底ではひときわ感慨深いと感じていました。この国の人には信用する感覚が起き、言い表せないながら、彼らが言うことは信じられ、彼らがやり遂げることを信じられるのです。自分も自覚していなくともこのような文化に溶け込んで行けば、努力して自分が承諾したことをやり遂げるでしょう・・・



国際交流チーム

Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 11:00 | 教育研究図書有効活用プロジェクト | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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