専門的なお話でありながら、具体的な事例やエピソードを交えて非常にわかりやすくお話しいただきました。先生の関西弁の軽妙な口調もあわさって、2時間があっという間でした。どの施設・機関でも切実な課題に対する示唆が多く得られたのではないでしょうか。終了後のアンケートには、「ぜひ続編をお願いしたい」という記述が多数見られました。
やまぐち子育て福祉総合センター実績報告
保育者・子育て支援者専門研修
配慮を必要とする子どもや家庭への支援に向けて
〜 愛着をテーマにした支援を考える 〜
武庫川女子大学文学部
教授 倉石 哲也 先生
日 時 ・・・ 平成26年12月12日(金) 17:00〜19:00
場 所 ・・・ 山口県立図書館レクチャールーム
参加者 ・・・ 市内の幼稚園、保育園、地域子育て支援拠点、
児童クラブ等の職員、ファミリーサポートセンターの会員
障がい児保育に関心のある方々
参加人数・・・ 約120名
<講演内容>
○現代家庭の特徴
・家庭の学校化、私事化…
○保護者支援の方向性
・自分の生き方を自分で決めねばならず、親は揺れやすい
・親は、理屈としてどうすべきかは分かっているが解決できない
○保護者(家族)への相談的支援
・親の体調、子どもが不機嫌な時の対応(応答性)などに着目
・自分に関心は持ってほしいが、うるさいことは言われたくないと
思っている
・「たいしたことじゃないんですけど…」という言葉の裏の思いを読む
○配慮が必要な子どもと保護者
・自閉症スペクトラムの子どもは「道具的安全基地」を要求するので、
多くの保育者が関わることが大切
○親と子どもの愛着形成
・「チャウシェスクの子ども達」により90年代より注目されている
・1歳半までの愛着形成が大事。遅くとも6歳まで
・保育者の対応で愛着を形成できる。愛着対象は多くてもよい
・反応性愛着障害はADHDに症状が似ている
・興奮した子どもを落ち着かせるには、首筋をなでる、
耳元で囁くなどが有効
・親が保育所で愚痴をこぼせるようにする。
職員全体で広く浅く対応する。
○保護者の精神疾患
・話は短く聞き、行動の評価を心がける。
・相手を落ち着かせようとするより、まず自分が落ち着くこと
<参加者からの感想>
・具体的な事例やエピソードもありながらの講演だったので、とても分かりやすかったです。自分の園やクラスの子ども達や保護者のことを思い浮かべて聞くことで、明日からこうしてみよう、あんなふうに関わってみようというヒントを得ることができました。
・保護者への対応のヒントになったと思います。保護者を変えようと思うのではなく、子どもを変えていくことというところが印象的でした。子どもにとって愛着の対象がたくさんあってよいというところをしっかり考えて、日々過ごしていきたいと思いました。
・母子の支援をしているため、大変参考になりました。DVなどにより、子にしっかり愛着形成してやれない母も多いため、私たちの関わりで少しでも子や母を満たしてあげられるのだとわかり、うれしかったです。もっとくわしく聞いてみたいです。
・今年度自分がクラスで悩んでいることそのままの内容でした。「タイプは変わらない」「認める、許す」「保育所のやり方を信じてもらう」これらをキーワードにがんばっていこうと思います。愛着の対象に慣れている喜びを感じました。今日のテーマは本当にピンポイントでよかったです。
・保護者に対しての支援ということで、まず私たちは子ども第一!!で考えてしまいますが、親のほうを気に留めることが大切だなと思いました。先生が言うこと言うこと、実際の場面が思い浮かんでとても勉強になりました。とても楽しい話も盛りだくさんでした。保護者が、園、保育士にプラスの感情を抱くことで子どもも良い方向に育っていけると思いました。
・今子育て支援センターで働いていますが、親支援の難しさを感じていました。今日の話を聞いて、まずは親の話をしっかり聞き共感しながら親御さんが安心して子育てできるように支援していけたらと思います。とっても分かりやすくたくさんのことを学べました。
【26年度専門研修報告の最新記事】






