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今の親に示そう 日本で伝わる子育ての文化の良さ
今の社会にマッチした子育ての在り方 
現状に対応できる子育て支援を みんなで探し出しましょう。
子育ての民俗と、  不登校・引きこもりから見る子育て」お話しから [2016年08月11日(Thu)]
生み育てる人の心と体に寄り添うための
子育て支援者「15のまなび」第6回

8月7日(日)13:30〜16:30

「子育ての民俗と、不登校・引きこもりから見る子育て」
櫻井一二(さくらいかつじ)さん
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最初に子育ての民俗を知るために
民族文化映像研究所所蔵の記録フィルムを みんなで見ました。
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『甑島のトシドン』1979年
鹿児島県の甑島(こしきじま)のトシドンの風習

トシドンとは年神様のことで、
4、5歳〜9、10歳までの子どもを対象にした
大晦日の行事だそうです。

トシドンのかっこうはといえば、
いわゆる「なまはげ」に近い感じ。
12月に入ると大人達は、子どもには
見つからないようにこっそりと
トシドンの衣装つくりの手作業に励みます。
しゅろの皮はぎを腰みのを作ったり、
わらをみのに編んだり、段ボールで
顔につけるお面を作ったり。

大晦日の夜、家族が全員ぴしっとして 座って迎える中、
3人のトシドンがやってきて、 その家の子どもの名前をよび、
その子の状況をあらかじめ聞いたうえで
いろいろ諭したり、ほめたりの言葉をかけ、
トシドン(神様)はちゃんと見ているから
その約束を守るようにと伝え、
四つん這いになった子どもの背中に
丸き平たいもちをのせて、まさ去っていく。
神妙な顔をした子ども達の表情のかわいいこと。
おもちは年霊(としだま)とも言われ、
(今のお年玉はおもちの年霊が由来とか)
中国ではもちは魂の象徴でもあったとか。

トシドンは、来訪神であり、
日本海側の沿岸、三陸海岸、太平洋などの
主に漁村に伝わっている風習らしい。
これは日本だけでなく、西洋にも存在し
オーストリアの山の中にでも
牛のつのををつけた形であったそう。
これがいい子にはサンタクロースが
悪い子にはニコラスピーレンが来るという形になり、
いい子むけのサンタクロースのみが残ったらしい。

この儀礼の本質は、
親以外の他者(トシドンをふくめた回りの大人)も
子どもを育てること。

 親が伝えたとはいえ、その子のふだんのふるまいで
 誰も見てないようなことまで口にして、
 トシドンが しかったり、ほめたりすることで、
 いいことも悪いことも両面含めた
 子ども(3歳〜10歳の子ども)の成長を、
 親や回りの大人が見守って支えていくという制度が
 あったということ。

 これ以外にも思春期の男の子を支える制度
 若者宿とか、ねや子とねや親といった
 自分の親以外の大人が支える制度などが
  各地に残っていたらしい。
 伝統的儀礼ではお金のやりとりは発生せず、
 無償の行為でもあった。

映像を見た後は、みんなで集まってお話しを聞きました。
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不登校の生徒さんによりそう活動をした際も、
その家庭に伺って、どういう雰囲気の家族なのか、
登校を促すこともせず、気長に接し、
外に出るきっかけがあれば、外出につきあうという形で、
家族以外の信頼できる他者として存在するように
されたそうです。

櫻井さんが育ってきた過程で出会った印象に残る先生の
エピソード、民俗学を学ぶ中で出会った師匠ともいえる
先生からの言葉「庶民から話しを聞くことの大事さ、
90歳のおばあさんに師が言われた言葉
「学問をして人文(人の知恵)を忘れるな」
いろいろなお話しをお聞きしました。
 
 子育てに他者が関わることの大事さは、
 最近では藤原和博さんが「ななめの関係」として
 提唱されてることに通じるようにも思いました。
 親以外の大人、親戚やクラブの先生といった
 信頼関係のある存在がその子の回りにいるかどうか。
 親は、ななめの関係の他者との出会いを子どもにつくる
 ことも大事だということ。

民族文化映像研究所
http://jfdb.jp/contacts/2216
1976 年創立以来,
日本の基層文化を記録・研究する事を目指して
出発した民間の研究所で、
長い歴史の中で培われた自然との深い対応と共生の姿を
「基層文化」と捉え、
日本列島を基軸に人々の生活行為を見つめることにより、
それを明らかにしようとしてきました。

9月24日(土)13:00開場、13:30上映 16:30終了
上映会 (2本)どちらも45分カラー
『秩父の通過儀礼その1−安産祈願から帯解きまで』
  7歳までの記録  1979年
『秩父の通過儀礼その2−子どもザサラから水祝儀まで』
  7歳から村の構成員になる15歳迄の記録 1980年

場所 東山いきいき市民活動センター
     (東山三条・三条京阪から徒歩で5〜6分)
料金:前売1800円(学生前売1200円)
   当日2000円(学生当日1500円)

 主催 民映研の映画をみんなで上映する会
 共債 子育ての文化研究所

子育て支援に関わる皆様にも、通過儀礼の意味などを
考えてみる機会として、参加をお待ちしております。

15のまなび 中原規予さん(2回目)子供の発達と運動 [2016年08月09日(Tue)]
時系列ではなく、2回前の講座の報告となりますが、
15のまなびで、今年度 2回目のお話となる、中原規予さん(理学療法士)の講座のまとめです。

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第4回15のまなび 7月10日(日)宇治会場
     13:30〜16:30 講座・ワーク・質疑応答
演題「子供の発達と運動」
講師:中原規予さん(理学療法士)

15のまなび第4回は、第1回目から講師をお願いしている中原先生から「子供の発達と運動」というテーマでお話を頂きました。(同じテーマで第3回として7月9日に舞鶴会場でお話を頂いております。)前回も大変好評だったため舞鶴会場、宇治会場共に20名を超える参加者が集まりました。遠方から行政や子育て支援団体としての参加も多く、幅広い参加層となりました。

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今回のテーマである「子供の発達と運動」についてまずは「発達」の部分からお話が始まりました。発達とは「受精から死にいたるまでの人の心身及び、その社会的な諸関係の量的変化・変容をいう」と定義されました。その上で、子どもの発達とは、前回も説明いただいた「発達を見る七つの窓」の「生活習慣」を中心に変化が起きているか、を見る事だそうです。
人の発達過程として胎児期から老齢期までありますが、今回は最初の胎児期(受精後8週後〜出産)、新生児期(出生後4週ないし1カ月未満)、乳児期(生後1年前後)、幼児期(生後1年から6歳ぐらいまで)をメインにお話をされました。赤ちゃんは最低限の筋肉しか持って生まれないため、生きるために必要な「原始反射」があります。原始反射とはそれぞれの発達に応じて出る反射が変わるため、反射を見るとどこが発達して、どこが滞っているかわかるそうです。原始反射は生きるために必要であり、発達を見る目安になりますが、ずっと残っていると発達が阻害されてしまいます。例えば、「吸啜反射」という原始反射があります。これは赤ちゃんの口に乳首を持っていくと反射的に舌を出して吸います。生まれたばかりの赤ちゃんが母乳を飲む動作は生きるための反射的なものです。しかしこの反射がご飯を食べる頃まで残っていたとすると、口に食べ物を入れる度に舌を出し、更には食物を口の中で丸められないという弊害が起きるそうです。このように、原始反射は生きるため、必要な時に出て、必要無くなると消えるものだと仰っていました。
また、産まれたばかりの赤ちゃんは自分の身体がどんな形なのか自分の手足がどこにあるか感覚がわからないまま出生してきます。そのため運動の発達とともに身体図式(ボディーイメージ)と構築する必要があるとの事。

運動発達については段階に沿ってお話を頂きました。まずは「追視」です。人は生まれたばかりでも視力があり30センチぐらいまでなら見えているそうです。次は「正中位指向」。これは指しゃぶり足しゃぶりに見られるように身体の中央に手足を持ってくる発達ですが、ゆくゆく座った時に両手で遊べる運動に繋がるそうです。そして、この指しゃぶり足しゃぶりを通して自分の手足がどこにあるのか確認も行います。同時に指をしゃぶる事は口を刺激する事にも繋がり、食べ物を丸める動きにも繋がるとの事。そのため赤ちゃんの身体を触って刺激する事はスキンシップの役目の他、赤ちゃんが自分の身体をわかるためにも、各器官の発達のためにも大事だと感じました。
その次が、首が座ったかどうか試す「定顎」。首がすわっていると、手を持ち、引き起こした時に顎を引いた状態で頭部が付いてきます。この動きは首とお腹の筋肉が連動してできるそうです。首がすわると「寝返り」ができるようになりますが、これは最初の追視から繋がって偶然に出来るところから始まります。寝返りが出来るとうつ伏せの状態になるので「前腕指示」や「両手指示」で身体を支え起き上がってきます。次第に「四つ這い」ができ、「座位」として座れるようになります。座らせた時、膝がまっすぐだと座らせても座れないので、まだ「座位」には早いとのこと。次の段階の「つかまり立ち」ですが、足に筋力が無いと手に力を入れて立とうとするため、つかまり立ちが早く出来てしまうそうですが、ハイハイの時期はとても大切。発達が早いと周りは囃し立てる事がありますが、それが本当にその子にとって必要かどうか、「発達を見る」のではなく、「その子を見る」ことが大切だと感じます。最後の発達段階は「歩行」です。赤ちゃんは最初、無意識に肩甲骨に力を入れるため歩き始めは手を上に挙げて歩くそうです。

続いて、「赤ちゃん自身の気付き」についてお話を頂きました。これは大人がやることではなく赤ちゃん自身がやること、つまり大人は見守るだけです。中原先生は現場でも保護者の方に見守るだけにしてくださいね、と伝えているそうですが意外と難しく、赤ちゃんが困っていたらついつい助けてしまう保護者が多いとの事。
この「見守り」はただ赤ちゃんを見ているだけではなく赤ちゃんの反応を見ます。人は困ったら@誰かに助けてもらうAこのままにしておくB自分で何とかしようと思う、の選択肢があるそうです。そのため、赤ちゃんが困っているからと言って、むやみやたらに助けてしまうとBの思いが育たなくなり自分で行動しなくなります。先生は、運動とは自分が動きたいと思って行う行動だと仰っていました。だからこそ、赤ちゃんが@ABのどの選択肢を選ぶのか、何を求めているのか、欲求は何か見極めるためにも「見守り」は大切だと思いました。

最後のお話として子どもと遊びについてです。子どもが外の世界に遊びに行けるのは主たる養育者との間に安心感や愛着が構築されている事が必要です。この愛着形成には「揺れ」「柔らかい手触り」が効果的との事。揺れについて少し抵抗のある方も居られるかもしれませんが、揺れによるダメージは揺れ自体ではなく、揺れが止まる時の衝撃とのこと。また、脳の外側には衝撃を吸収する水も張ってあります。赤ちゃんを揺らしている時に心地よく感じているかよく観察しておくことが必要だと仰っていました。
子どもにはどんな遊びがあるのか。子どもは大人が思っているよりもたくさん見ています。そして見たものをマネするようになります。これが遊びに繋がると仰っていました。だからこそ、色んなものを見ることで色んな遊びを知ることができます。

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一旦、休憩をはさみ後半は赤ちゃんの気持ちに寄り添うため実際に赤ちゃんの動きをマネしてみました。正中位指向やうつぶせ、四つ這い、はいはい、など色々なポーズをやってみましたが、赤ちゃんと同じポーズをとる事は「しんどい」という声が一番あがりました。しかし、うつぶせから四つ這いに移行するだけで視点がぐんと高くなり赤ちゃんの好奇心が育つ感覚も得られたかと思います。また、以外にも赤ちゃんのポーズをとる事はバランス感覚が必要でした。つまり、赤ちゃんはバランスを覚えながら遊んでおり、少しずつ座れるようになったり遊びの幅が広がるのだと仰っていました。

最後に質疑応答です。今回は少し長めに時間をとりました。みなさんたくさんの質問、感想を発表して下さいました。その一部を紹介します。
Q:左右差がある子どもへのフォローとは?
A:個人差があるのでフォローの形は様々だが、遊んでいる中で使いやすい方に負荷を掛ける。
Q:原始反射が残っている子に対してどうするか
A:反射を誘発する刺激を入れない。原始反射の残存は中枢神経系の未成熟や脳障害が考えられる。不器用な子の中には、軽い脳性麻痺の様な子もいるが、診断がついていない以上憶測でしかない。また、本当に原始反射の残存であるかどうかも見慣れていないと分からない事でもある。どの時には負荷を軽くした状態で反射を誘発する刺激を入れてみる、他の場面を診る、などする。むやみに不安を煽らない様、注意が必要。

Q:見守り、観察する時のポイントとは
A:普段の赤ちゃんの姿を知るために観察する。そのポイントとしては、着替えやお風呂の時に、全体を見て左右差がないか、くすぐったり触ったり遊びながら観察する。普段から生活上の様子、機嫌などをみる。

この他にもたくさんの質問が飛び交いました。また質問の端々で、子どもの発達には自身の意欲が必要だということを話されていました。それには本人が移動しないといけない環境作りが必要です。逆に、骨折した時のギプスに例え、動けない、動かせない、動かせなくても良い環境は動く意思が無くなると仰っていました。

今回、赤ちゃんの気付きや意思を引き出す事の大切さ、赤ちゃんに触る事、赤ちゃんを見守る事、赤ちゃんがたくさんのものを見られるように工夫して生活の中に取り入れる事の大切さを教えて頂きました。今までのまなびから得た赤ちゃんとの関わり方は赤ちゃんの成長発達を促し、人生を豊かにするだけでなく、関わった養育者、私達も幸せな感情にさせてくれると改めて感じました。

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平田みすず先生の講義 赤ちゃんの育ちに寄り添って〜誕生から1歳半ごろまでの発達を中心に〜 [2016年08月04日(Thu)]
第5回 「赤ちゃんの育ちに寄り添って〜誕生から1歳半ごろまでの発達を中心に〜」
       7月24日(日)宇治会場 13:30〜16:30講座・質疑応答
   講師:平田みすずさん(臨床発達心理士)

 15のまなび第5回は、「赤ちゃんの育ちに寄り添って」というテーマで臨床発達心理士の平田先生をお招きしました。今回も京都市、宇治市内越えて遠くは三重、名古屋から、職種も子育て支援センターの方や助産師、地域のひろばで活動されている方などなど多岐に渡って17名の方が参加して下さいました。

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 まず、講師の平田先生は、子どもの発達についてマンツーマンで相談に乗ってくれる、親身で暖かいけど先生。はっきり言われても笑顔になれるすごい先生、という紹介から始まりました。平田先生の“臨床発達心理士”ですが、これは子どもを捉えるにあたり、臨床から捉えるか、発達から捉えるかの違いとのこと。先生は公立幼稚園の経験もありますが、低出生体重児の母の相談に乗るため発達の事を学びたいと思ったそうです。その思いもあり、今はたくさんの幼稚園や保育園を巡回訪問し発達の相談に乗っているそうです。子どもの発達相談ですが、相談を受けると子どもの発達の事だけでなく、子どもを通した家族相談になる事が多く、最終的に家族が育っていく助けの一手を担っておられます。

 今回は“1歳半ごろまでの発達を中心に”ということで、乳児期に焦点を当てました。このまなびで色んな先生方が何回も伝えて下さっているように、乳児期の1年間は人として発達するのに重要な時期です。脳の発達においては、生後1年で3倍にまで著しく発達します。また、聴覚や視覚など五感を刺激した体験は外界を捉えていく事に繋がりますが、赤ちゃんは1人ではそのような体験は出来ません。赤ちゃんと体験を繋ぐのは身近にいる大人なのです。

 その大人との関わり、赤ちゃんにとっての気持ちの表現は“泣く事”。赤ちゃんは自分の気持ちや欲求を泣く事で自ら発信しているとの事。赤ちゃんが泣き、その泣き声に反応して赤ちゃんは何で泣いているのか気持ちに寄り添って考え、オムツを替えたりミルクをあげたりする。このやり取りをすることで会話の基礎が出来るとの事。更に赤ちゃんは、泣いた事で感情を受け止めてもらう、気持ちに寄り添ってもらうという経験から相手を第二者として認識し自分を受け入れてくれる存在としてアタッチメント(愛着)が形成されると仰っていました。この“泣いて、受け止める”と言うやりとりは人間関係へ繋がる一歩になるため、赤ちゃんの泣き声は言語獲得のベースになるだけでなく、その後、社会で生きる人間関係のベースにもなっているようです。

 赤ちゃんにとって泣く事は意味のある言葉であり、産まれた時から発信しています。赤ちゃんからの発信を意味あるものとして捉える事は、例えば泣くと「どうしたの?」と覗き込んでもらえる、構ってもらえる事です。些細なやり取りかもしれませんがこのようなやり取りは生まれた時から始まっており、ゆくゆくは次の前言語(見つめる、発生、表情、動作、指さし)に繋がるとの事。この赤ちゃんの泣き声で始まるやり取りを取るか、取らないか、ですが、赤ちゃんの泣き声は時に気持ちを急かされ、こちらの気持ちの余裕を無くす時もあるでしょう。先生は、自分が一番苦痛じゃない方法で子どもと共有していく、というアドバイスも添えて下さいました。

 発達には言語的なもの、身体的なもの、精神的なもの等、様々な発達がありますが、それらが色々な力の影響を受け人格的に結合され、一人の人間の発達へと結びつくそうです。先生はこの“結合”をロープのようなものだと比喩されました。所々でこぼこがあっても人間として問題は無い。しかし、ずっとでこぼこだと難しさが出てくるそうです。そして、発達には階層(階段)があります。親、子共々、色々な経験を積みながら登っていきます。中には登りやすい階段、登りにくい階段があり節目ごとに階層は三つに分けられるとの事。

@乳児期前期の階層(誕生〜6カ月まで)
A乳児期後期の階層(7か月〜1歳6カ月まで)
B幼児期の階層(1歳7か月〜9,10歳ごろまで)
 ※9,10歳ごろは話し言葉から書き言葉への移行期

 これらの節目は発達の質的転換期とも呼ばれ、節目と節目を超える力がつく時期があるそうです。例えば乳児期前期の4カ月ごろには首がすわったり手が開くようになる事がそれに当たるとの事。

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 ここで少し乳幼児健診のお話に移ります。
 乳幼児健診の「健」という字ですが、検診の「検」とどう違うか。それは、“子どもが健やかに育っているか親と確認する”という意味が込められているそうです。このような思いが込められている健診ですが、ここ10年で大きく変わっているようです。今は子どもの発達、成長を確認するだけでなく、虐待を未然に防ぐためにも親の健康状態も一緒にみたり、家族の問題にも焦点を当てることがあるそうです。人が心身ともに健やかに育つためには周りの大人、人間関係を含めた「環境」が大切だと感じます。

 いくつか乳幼児健診の時期はありますが、その中でも今回は4か月、10カ月、1歳半健診とその時期の関わり方についてお話がありました。4ヶ月健診では、生まれ持った病気(脳性まひやてんかん)は無いか確認します。平田先生からは4ヶ月頃の関わり方、姿勢・運動、生活、遊びのアドバイスをいただきました。この頃の赤ちゃんは生活リズムも整ってくるので、生活の中で目覚めている時は大人の生活の場に連れて来る事、それによって周囲の様子が見られるように過ごす事が大切とのことでした。

 10カ月頃は乳児期から幼児期へ移行する力が誕生する時期です。自閉的な傾向を持つ発達障害の場合、力の弱さとしてこの時期に把握できるそうです。例えば人の認識が弱いということが挙げられます。10カ月健診では姿勢が垂直になっているかの身体的な発達面の他、対人関係、手指操作、聞こえの確認をします。出来る事が多くなるこの時期の健診は母親も緊張するでしょうが、平田先生は母親に対して「今、こういう力が育っているから、こういう事をしたらどう?」と促されるそうです。

 対人関係の確認では共同注意(相手の意図がわかる)や発声の育ちを確認します。10カ月と言う時期は「言葉の根っこ」になる時期だそうです。そのため子どもの育ちだけでなく、母親に対しても子どもへの関わり方をアドバイスがありました。この時期の発声は後期喃語と呼ばれ、まだ言葉として確立されませんが、指差しなどに応じて何をしているのか大人が言語で返す事で言葉を蓄えていきます。その蓄えが十分に貯まった時期が来ると爆発するように言葉が出ると仰っていました。言葉が出てから言葉のやり取りコミュニケーションが出来るのではなく、この時期から言語の前のコミュニケーションができ、ゆくゆくは1歳半ごろに繋がる大事な時期との事。また、周囲の人に気持ちを伝える手段となる初語へと繋がるそうです。

 また、泣き声も同様に次に繋がる力です。なぜなら、赤ちゃんは何か不快な事があるから泣くわけです。それは裏を返すと快の前段階になることです。追視や注視について、赤ちゃんは興味があったり、何か気になるから目で追います。何か見たいから、したいから、気になるから動こうとします。それが家の中の刺激が多すぎたり、動かなくてもおもちゃが手に届いたり、不安な環境に置かれていたりすると動こうとせず、次の運動発達に繋がりません。赤ちゃんは目的を持ってハイハイし、歩行に繋がっていくとのこと。発声、遊び、運動、一つ一つが次の階層(階段)に繋がる大切なもの。それをどのように生活に無理なく取り入れるかが大事だと感じることができます。

 1歳半健診では積み木の操作や描画をしますが、これは正しく使えているかではなく、道具として捉えているかを見るそうです。また、この健診で観察するところとして、10カ月の頃から繋がる対人関係が挙げられます。極端に気が散ったり、落ち着きが無いか、大人に対する欲求が無いか、など。このような親子に関わり方の工夫を伝えるのは支援者の役目だと仰っていましたが、そのためにもまずは“子の悩みを母親と共有する”ことが大切との事。悩みや不安、自己嫌悪がいっぱいの時は新しい情報は入りにくいものです。まずはその不安や悩みに支援者が寄り添い、受け止めることで吐き出し、母親は新しい情報を入れる余裕が出来たり、子どもの気持ちに寄り添う余裕が出来るのだと思います。
 平田先生は、健診は、子どものでこぼこについていかに適格に育児支援ができるか、その時に必要な応援ができるための健診だと仰っていました。

最後に、子どもの発達と大人の役割についてお話を頂きました。人間は目標があるから頑張る生き物であり、「〜したい!」という願いが発達の芽、との事。芽が無ければ成長はしません。その芽は周囲の環境や関わり方で大きく揺れる事もあるでしょう。どんどん成長するように芽を引っ張ることが大人の役割ではありません。まだ小さい芽を引っ張っては抜けてしまいます。成長するのはどこまでいっても芽、子ども達自身です。引っ張るのではなく揺れる子ども達の芽、気持ちを受け止め、支えていくことが周囲の大人の役割だと教えて下さいました。
 人の発達の道筋はそんなに変わらないそうです。ただ、階段を上るスピードが違うだけで、その子に合わせたスピードを理解して関われるかが大事との事。
 今の姿を見ずに無理に引き上げ階段を登らせるのではなく、その時の気持ち、発達に「私(親・大人)もするし、一緒にしよう」と寄り添う事が次の階段を登れる事に繋がるのだと感じたお話でした。(青柳)
「子育ての民俗と、不登校・引きこもりから見る子育て」の案内 [2016年08月02日(Tue)]
第6回 宇治会場にて
8月7日(日)13:30〜16:30
「子育ての民俗と、不登校・引きこもりから見る子育て」

櫻井一二(さくらいかつじ)さん
 心理カウンセラー、民俗学研究家、元京都府策定委員

 1994年から不登校・引きこもりの青少年らの
 居場所を作ることにとりくみ、2008年には、
 不登校・引きこもりの青少年らの社会体験と交流の場
 としてカフェ&ギャラリー「東西南北」を京都市内に
 オープン。また滋賀県で無農薬・無肥料の米作りも
 されている。
 
今回は大きくは2つの視点でお話頂きます。
1つは、長年関わっておられる民族文化映像研究所の
多数ある作品から、子育て支援者のために選んで頂いた
「甑島のトシドン」を鑑賞し、
その後、撮影された姫田監督について、
また、映像の背景などをお話頂きます。

もう1つは、不登校・ひきこもりの青少年の支援を
されていることや、現在、滋賀県朽木村の奥地にある
宿泊施設で多様な人と自然の出会いなどの
場づくりをされており、この視点からもお話も頂きます。

ふだんはなかなか目にする機会も少ない民俗学の映像を、
子育てに関わる皆さまと共に鑑賞し、
気づきを深めてみませんか?

単発でのご参加もお待ちしております。
「赤ちゃんの育ちに寄り添って〜誕生から1歳半までの発達を中心に〜」 [2016年07月28日(Thu)]
生み育てる人の心と体に寄り添うための
子育て支援者「15のまなび」第5回は宇治にて

7月24日(日)13:30〜16:30
「赤ちゃんの育ちに寄り添って 
 〜誕生から1歳半までの発達を中心に〜」

 臨床発達心理士 平田みすずさん
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京都だけでなく、滋賀県、大阪などさまざまな地区での
乳幼児健診に関わってこられて、
都市部と地方によっても
健診の規模(時間、日数)が違うなどの
差や特徴もつかみながらかかわってきていて
ここ10年で乳幼児期健診は大きく変化してきている。

個別の相談をうけるさいは、お子さんや母親のこと
だけでなく、子どもを通した家族相談として
対応されてるのだそう。
実際にお話しを聞いてみると、
子育て以外のストレス(母親の病気など)があるために
ストレスのはけ口が子どもにむかっている場合も多いとかで、
場合によってはお父さんへの言葉かけのことまで
対応されるのだそうです。

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お話しの中から一部を紹介します。
発達には、階層があり、発達の階段を登っていくイメージ、

 階段を1段上がると、同じ階段上で
 さまざまな経験を積み重なる時期があり
 それを経てまた一段上がっていくという感じ。

発達には節目(発達の質的転換期)があること、

 乳幼児期から乳幼児後期に移行 6、7か月
 乳児期から幼児期への移行    1歳半頃
 幼児期から少年少女期に移行   9、10歳頃
 
さらに、発達を大きく変える
「発達の原動力」が誕生する時期がある

 乳幼児期前期  4か月
 乳幼児期後期  10か月
 幼児期     5、6歳頃
 少年少女期   14歳頃

こういった発達の節目にあわせて
4つの法令に基づいて乳幼児健診が実施されていること。

4か月健診頃の関わり、運動、生活へのアドバイスとしては

名前の呼びかけ、
お世話するさ(授乳、おしめ替え)を
するときの語りかけ、

あやしかけや声かけは
赤ちゃんの声、笑顔、手足の動きを受け止めたうえで
それに応えるようにおこなう。

それというのも、
乳児期は相互性を育てる大切な時期で
泣くことから次に広がる前言語
(見つめる、発声、表情、指さし)が大切

大人は赤ちゃんの前言語を言葉で
表現し共感することで、
赤ちゃんはかかわってもらえてうれしい気持ちや
うめとめてもらえる満足感が育っていき、
人との関係を築いていけるようになる。

10か月頃になると、
「言葉の根っこ」になる力が育ってくる時期
 大人の様子を観察する力
 大人の行動をまねる力
 行動の意図をよみとろうとする力
 大人の指さしを意味あるものとして
 とらえる力(共同注意)
 ほめられると喜び繰り返そうとする力

この頃の言葉かけとして
大人から指さしをしながらの話しかけや、
子どもが体験する時に、
「いたい、あつい、きたない、大事)という言葉と
行動を伝えていくことで、状態と言葉が結びついていく。
「いたかったね、それはバッチイよ、
これは大事、大事なものだから返してね」といった感じで。

ボールで一緒に遊ぶ、
向き合ってのまねっこ遊び
絵本を一緒に見るなどの遊びを一緒にするには、
歩くまでの時期、ハイハイの頃のほうが
親が向き合ってやりやすいのだそう。
歩き出してしまうと、動きも多くなり自我も芽生え
親が後ろから追う関係になってしまいやすいから。


発達が順調に進んでいかない場合には、
発達には多少のアンバランスはあるが
個人差を視野入れながらも、
遅れの理由を推測し、育ちの見通しをもった遊びや
関わり方の工夫を提案し、
その親子の悩みを共有するようにしているそうです。

この他にも、
発達の時期に応じたかかわり方のポイントを
具体的にお話ししていただき、
子育て支援に関わる方にとって参考になる内容でした。

第6回も宇治で開催です。

8月7日(日)13:30〜16:30

「子育ての民俗と、
 不登校・引きこもりから見る子育て」

 櫻井 一二 (掠川宿)
  不登校、引きこもりの方の交流カフェ「東西南北」
  心理カウンセラー、民俗学研究家
     










「赤ちゃんの育ちに寄り添って  「赤ちゃんの育ちに寄り添って  〜誕生から1歳半までの発達を中心に〜」講座の案内    [2016年07月20日(Wed)]
第5回は宇治会場のみの講座です。

7月24日(日)13:30〜16:30

「赤ちゃんの育ちに寄り添って 
 〜誕生から1歳半までの発達を中心に〜」

 臨床発達心理士 平田みすずさん

大学では児童学科に学び、
二人めの子育て中より、
幼児教室や幼稚園での保育を経験し、
子どもの発達について再度学んだことがきっかけで、
17年前から発達相談員の仕事につかれたという方です。

現在は関西のいろいろな市町村で、乳幼児健診、
発達相談、巡回相談、就学相談などにかかわり、
子どもたちが生活や遊びの中で育っていけるような支援を
心がけてとりくんでらっしゃいます。

子育て支援の現場で、気がかりなお子さんや
どう対応したらよいか疑問に思っている方、
質問コーナーもありますので、
この機会に一緒に考えてみませんか?

単発参加(2000円)の方もお待ちしております。

「発達を促す運動遊び」理学療法士さんのお話しから [2016年07月12日(Tue)]
生み育てる人の心と体に寄り添うための
子育て支援者「15のまなび」の第4回
 (第3回は舞鶴で同じテーマで開催)

7月10日(日)13:30〜16:30宇治にて
「発達を促す運動遊び」というテーマで
理学療法士中原規予さんにお話しいただきました。

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子どもの発達を見る7つの窓として
 からだの動き、手先の動き、
 親(大人)との関係
 子どもとの関係
 話す言葉、聞いてわかる言葉
 生活習慣

発達とは、
受精から死に至るまでの人の心身及び、
その社会的な諸関係の量的質的変化・変容をいう。

発達の時期でいうと、
胎児期   受精約8週間後〜出産
新生児期  出生後4週間ないし1か月未満
乳児期   生後1年前後
幼児期   生後1年から6歳まで
学童期   6歳から13歳くらいまで
青年期   13歳〜22歳くらいまで
成人期   前期22歳から35歳まで
      後期36歳〜64歳まで
老年期   65歳以上
なのだそうです。

いろいろな発達の時期の姿勢とかもあるのですが
その中でも
座位については誤解もあるようなので紹介します。
本来の座位は、
起き上がったところから自力でお尻をつけて座った姿勢
手を放しても姿勢が崩れることなく
いろいろな方向に手をのばすことができる状態。

赤ちゃんの関節の受容器がしっかり発達してない時期に
道具によって座らせてきたお子さんの中には
座り続けるための姿勢の調整が
うまくできないこともあるのだとか。

抱っこにしろ、座る道具にしろ、
赤ちゃんの自発的な動きをさまたげるものは
できるだけ時間を決めて使うようにするのが肝心。

赤ちゃんの運動発達をすすめるためには
赤ちゃん自身が身体感覚に気付いて、動くことが大切で、
そのためには親はあれこれ手をだすよりも、
赤ちゃん自身がどういう動きをするかを見守ることが重要。

たとえば、うつぶせにすると泣く赤ちゃん、
下になった手がうまく引き出せないとか、
なかなか寝返りしない時に、
親は少し足を上げてとめてみて、
赤ちゃんがどう動けるかみていくといいそうです。

寝返りの練習とかで、
お母さんにエイッと手助けしてもらって寝返りできると、
次もお母さんにやってもらおうと待つ子もいるので
手助けは最小限にとどめるほうがいいのだそう。

発達は個人差が大きくて、
月齢ではこれができるという目安にとらわれず、
自分のお子さんが少しづつでも、
どういう変化をしているかを見ていってほしい。

参加者からの具体的な質問コーナーの中で
ずりばいやハイハイの時に
片方に偏って、左右差がある場合でも、
ボールをとりにいく競争をしたり、
芝生や砂といった負荷のかかる状態で
左右差や手足の使い方がどう変わるかを見たりして、
お子さんの変化を見ていくこと。

ハイハイでも、手足が交互にでず、
手足が両方一度に動くバタフライのような動きの場合、
1、2か月その動きのままなのか、
何か物を持つときには、片手を持ちあげる動きができるかどうか
スピードをだして動く時にはどうなるかといったところを見ていく。

ふだんのハイハイの時、足首が横向いて
足先が立てられない赤ちゃんの場合、
坂道(滑り台をあがらせてみる)とかをハイハイさせると
つま先をたてて動いたり、
お母さんがそばについている時に階段を上らせてみるといった、
つま先たてないと動きができないような状況においてみると
いう手もあるようです。

今の住環境では、赤ちゃんはそんなに動かなくても
おもちゃや物が回りにあったり刺激も多く、
なにか急いで物をとりにいくとかの必要も感じないことが多いので、
親のほうで意識的に、いろいろな動きをひきだす状況を
作ってみるのも大事なようです。

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赤ちゃんにくつしたをはかせる時は、
お母さんが後ろに回ってはかせると
赤ちゃんにもはき方が見えるのでいいそうです。

こうやって赤ちゃん人形も使いながら、
具体的な対応の仕方についてのお話しもありました。

後半では、実際に赤ちゃんの動きを体験する時間もありました。
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ぞうきんがけをやってみて、赤ちゃんの四つん這いの姿勢とからめて
足指をたてずにひざをついたまま動くと、スピードがだせないとか
けっこう自分の体重を手で支えるため、肩や腕に負荷がかかるとか、
実感として感じられました。

幼児さんで、ぞうきんかけの姿勢が難しい時は
小さい箱を押しながら進むとかを
遊びながらやってみるといいそうです。

子育て支援に関わり実際にお母さんからの相談を聞いてる方にとって
いろいろ参考になるお話しを伺うことができました。
中原さんありがとうございました。

次回第5回は、宇治会場のみのテーマになります。

7月24日(日) 13:30〜16:30
「赤ちゃんの育ちに寄り添って 
 〜誕生から1歳半までの発達を中心に〜」

 臨床発達心理士 平田みすずさん
 
関西のいろいろな市町村で、発達相談員として
お仕事されている方にお話しを伺います。
今回初参加の方もありました。 
単発参加もOKですので、ふだん感じている疑問やら
とまどいをだしあって学んでいきませんか?
「子どもの発達と子育ての今」理学療法士さんのお話しから [2016年06月23日(Thu)]
2016年度生み育てる人の心と体に寄り添うための
子育て支援者「15のまなび」の第2回
(第1回は舞鶴で同じテーマで開催)
宇治にて
「子どもの発達と子育ての今」というテーマで
理学療法士中原規予さんにお話しいただきました。

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理学療法士とはどういうことをしているのかなどのお話しの後、

赤ちゃんの運動の獲得や発達について語って頂いた中から
印象に残っていることをお伝えします。

発達と成長の違いって?

 身長や体重の変化のような物質的な変化は成長

 言葉や運動を覚えることは発達
  社会的な諸関係の質量的変化・
  変容を発達ととらえるので、
  発達は生涯続くものといえる。

 一つの動作を獲得するのに要する期間は
 半年から1年近くの幅があって、個人差が大きい。
 動作と言葉とかが、同じように進むわけではなく、
 発達が早いからいいというものではない。

最近の赤ちゃんの傾向として、
筋肉が柔らかくて、おしりをあげなくても
自分の足がなめられる子もいる。
丸い姿勢になったさい、おしりが上がることで、
腹筋が使われるようになるのだとか。
 
うつぶせ姿勢の大切さ

 うつぶせになることは、肺の発達にも重要で、
 うつぶせはハイハイなどの移動につつながる動作

うつぶせをいやがる赤ちゃんには、
いきなり床の上だとハードルが高いので、
お母さんが斜めの姿勢か、寝転んだ姿勢の体の上に、
赤ちゃんをうつぶせにして、一緒に遊ぶといったところから
うつぶせ姿勢に慣れるようしてみるといいのでは。

お座りにしても、道具を使って座らせるやり方では
よりかかって座ってる状態で、
自分が動いて獲得した動作でないため、
バランスをとる能力がついてないこともある。

赤ちゃんはおしりの座骨で支えて、
おなか回りの筋肉でバランスをとって座れると、
安定した姿勢になり、指先をうなく使えたり、
立って歩いた時に転びにくい体につながるのだそう。

いろんな動きを一つ一つクリアしていくためには
今できている動作を中心に、
少し前の動作に戻して、遊びながら体を動かしていくことが
大切で、あせって先へ先へと進ませないほうがいいのだそう。

たとえば早めに立たせてしまうと、高い目線のほうに
興味がいってしまい、ハイハイや座った姿勢を
あまりしなくなるということがおきるから。

大事なことは、
赤ちゃんが自分から動きたくなるような環境作り

たとえば、常にテレビがつけっぱなし、
回りにおもちゃがたくさんある、
回りの大人がすぐにおもちゃをとってきたりしてしまう
となると、刺激がありすぎて、動く必要のない環境の中で
動きだけさせようとしても難しい。
おもちゃの棚に布をかけて見えなくして
探索行動を促すとかの工夫が必要。
座りっぱなし、長時間抱っこされてるとか
赤ちゃんの体を固定する時間が長いと、
自分から動くといった動きにつながりにくくなる。

抱っこひもでおでかけのさいには、
20分から30分で1回おろせるような
移動方法を考えてはどうか。

子育て中のママに、
素手の抱っこやおんぶを体験してもらう前には、
肩こっていたり、猫背の方も多いので、
肩回りを動かす肩こり体操ををしてからすると、
ママが赤ちゃんの動きに対して
反応しやすくなるとのことで、
参加者の方で肩こり体操をやったりしました。

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実際に子育て支援の現場での、こういうケースの場合は
どうしたらいいの?という質問にも
いろいろ答えていただきました。

次回、宇治では7月10日(日)13:30〜16:30
   (舞鶴では7月9日(土)13:30〜16:30
「発達を促す運動遊び」ということで、
動きやすい服装でおこしくださいとのことでした。

保育所、ひろばなどで、動きの気になるお子さんに接している
支援者の方、子育てママにどういう説明のしかたをしたらいいか
お悩みの方、
保育園やご家庭への理学療法に出向いている中原規予さんの
具体的な方法などを一緒に体験してみませんか?

単発参加の方もお待ちしています。
 1回ごとの参加 2000円です。

お申込み info@kosodate-bunka.jpまで
  (★印を@マークに変えてメールをお送りください)
 
何回か参加できそうな方はこちらのお得なチケットも。
 6回通しチケット 8000円
 9回通しチケット 12000円
  
(このチケットは、どうしても参加できない場合、
 代理の方の参加もOkです。)
2016年度 15のまなび 始まりました。講師:中原規予さん [2016年06月22日(Wed)]
「子供の発達と子育ての今」

講師:中原規予さん(理学療法士)

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昨年度、たくさんの子育て支援の現場から参加して頂き、好評だった「子育て支援者のための15のまなび」が今年度も始まりました。今年度は昨年度同様宇治会場の他、“海の京都”でおなじみの舞鶴会場でも開催する運びとなりました。その第一回目を飾って下さったのは昨日、舞鶴会場でお話を頂いた中原規予先生です。第二回目となる今日は、昨日と同じテーマ「子供の発達と子育ての今」について宇治会場でお話を頂きました。昨日お聞きされた方は更に深まり、今日初めて聞いた方は自分の現場と照らし合わせながら話を聞かせて頂きました。
今回の宇治会場では15名ほどの参加者が来られました。京都、宇治市内だけでなく、滋賀や三重、遠くは愛知から足を運んで頂きました。子育て支援者と一口で言っても現場は様々で地域の子育て支援で活躍されている方の他、助産師、母乳育児、図書関係など多方に渡ります。
中原先生は、東京都内の子ども家庭支援センターで講話をされたり、病院内での療育、乳幼児家庭訪問事業などもたくさんされています。理学療法士の他、作業療法士、言語聴覚士は国家資格であり、医師の指示のもと、治療や療育を行っておられます。

お話の口火は「この先、子どもに対して“こういう風になって欲しいから今、こうしよう”と考えたことはあるか?」という投げかけでした。この問いは発達の一部に即して考えるものであり、理学的とのこと。特に子どもに対しての療育は遊びを通して行われます。子どもの発達と遊びについて「発達を見る七つの窓」を紹介して頂きました。
@手先の動きA親(大人)との関係B子どもとの関係C聞いてわかる言葉D話す言葉Eからだの動きF生活習慣
これらは一つ一つを取りだして発達を見るのではなく、それぞれの要素を絡めて発達を見ていく、つまり、それぞれの要素が絡み合って発達が伸びていくのだと仰っていました。
発達とは“言葉や運動を覚えること”であり、生涯続くものですが粗大な動作の獲得は1歳未満で起こるそうです。そのため、乳児期の発達は大事とされ、特に立って歩くまでがメインで考えると仰っていました。“歩く”という動作は様々な姿勢コントロールの要素が統合して成り立っており、単純な筋肉の発達ではなく合理的な動きになるとのこと。最初の振り出しの足の力に筋肉はいらないそうですが、赤ちゃんはまだその振り出しが不器用なだけなのだと教えて頂きました。この運動の獲得について、今は動き出しが遅いと言われているそうですが、中原先生の現場経験から極端に二分化しているそうです。

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次に運動発達におけるポイントについてお話がありました。歩行までの発達段階として、正中位指向、追視、寝返り、起き上がり、立ちあがり、つかまり立ち、伝い歩きがあり歩行を獲得します。特にお話があったのは最初の三つ。正中位指向とは、正中線に手足が近くなる事、つまり身体が丸くなる事です。赤ちゃんがよく指しゃぶりや足しゃぶりをする姿を見ますが、まさにあのポーズです。これは寝返りに繋がる動きですが、骨盤が柔らかい赤ちゃんはおしりが上がらず、腹筋が働きません。便秘にもなりやすいとの事。最近は腹筋を使わず、逆に身体を反る赤ちゃんが多いそうです。
赤ちゃんが追視をしやすいものはコントラストがはっきりしたもので、一番は白と黒。人の顔の中で眼球がその部分に当たるため、赤ちゃんは人の目を一番追いやすいとの事。追視が180度出来るようになると首が座った状態になります。首が据わると寝返りに繋がりますが、単純に首が座れば自然と寝返りをするわけではありません。先生のお話を聞いて、“寝返りが出来る”ことと、“寝返りをする”ことは違うのだと思いました。寝返りの最初の一歩は追視から繋がり、自分で興味を持って偶然動く事です。つまり、本人がやりたいと思ってやるのです。この本人が“やりたい”という気持ちが無いと動きは定着しないそうです。先生もよく「うちの子はまだ○○しなくて・・・」という相談を受けるそうですが、しないのは、その子がしたくないからであり、その気が無いなら無理にさせなくても良いとすがすがしく仰いました。つまり裏を返せば、その子が動きを獲得したいと思う環境ではない、動く必要のない環境だということ。例えば、「はいはいしない」のであれば、ハイハイしなくても良い環境=周りにおもちゃがいっぱいある環境、と言える事が出来ます。それならば片づければ良いだけ。また、ハイハイを通り越してつかまり立ちをする子も増えていると聞きますが、一度目線を高くすると子どもは高い目線が好きなためハイハイをもっとしなくなります。そのため股関節や腕の力が十分に発達せず転びやすくなります。普段から子どもの目線が過剰に高くならないよう、自分で目線を高くするまで待つ事が必要なのです。
抱っこやおんぶも後で話していただきましたが、抱っこやおんぶはスキンシップと移動の二つの用途があります。今は色々な抱っこひもやおんぶひもがありますが、どんな抱っこひもでどんな姿勢であっても、腰が据わる前の赤ちゃんに対して締め付ける時間が長ければ自分で姿勢を獲得しないとの事。どの発達段階のお子さんと接しているかで抱き方や時間を変える必要があります。本来であれば坐骨で姿勢が支えられるとバランスが取れ、体感が固定されます。そうすると手先の動作も良くなり、腹筋も鍛えられるとのこと。腹筋が鍛えられないとお座りが出来ません。その前に座らせられると腹筋が鍛えられず、自分で座れた気になってしまい、自分で座ろうとしなくなるので、揺れ遊びや、こちょこちょ遊びで腹筋を使えるようにする事が必要なのです。
人は、自分で必要性に気付くからこそ、自分がやりたいと思い、そう感じるかどうかが大切なのだという事や、この事に繋がって、子ども達との生活で注意したい事の一つとして“サービスをし過ぎない”というお話が心に残りました。子どもの欲求がわかるとそれに応えたくなり、適切に応えると子どもも安心感を覚えますが子どもの欲求に応える事は、何でもかんでも子どもの欲求に従うことではなく、時には子どもの欲求そのままに応えない方が子どものためになることもあります。そして、子どもの欲求を先読みしすぎてサービス過多になると子どもは欲求を出さなくなります。これでは運動の発達だけでなく全体的に人としての発達、成長が阻害されると感じました。
お母さんからの質問で多いのが「うちの子は遅れてる?」という質問だそうです。中原先生はこの質問に対し、「進んでいれば良い。滞ってなければ良い。」と言葉にされていました。そして、「発達の表を見て、その子を見ていない」と仰っていました。この言葉が、心に残ったもう一つの言葉です。運動の獲得でもそうですが、ハイハイが必要な時期に子どもがつかまり立ちをしたことが嬉しくて子どものハイハイの時期を見ずにつかまり立ちを促す事がまさにそうだと思いました。

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次に、愛着のための触れ合い、赤ちゃんとコミュニケーションについてお話を頂きました。赤ちゃんは抱きしめられるという行為から安心感を覚え親から離れて遊ぶ事ができます。発達には愛着形成が欠かせませんが肌に触れること、揺れ遊びなどは子どもの心身の成長発達に効果的との事。揺さぶられ症候群や抱き癖のお話もありましたが、揺さぶられ症候群は脳が強い衝撃を受けた時に起こります。脳の外側は水が張ってありカバーしてくれているので触れ合いのための揺れであれば問題はないとのこと。抱き癖も、子どもを抱きしめてあげると安心感がたまれば子どもは外に向かうようになると言われています。肌の触れ合いの他、言葉がけもたくさんすると子どもの発語が豊かになり、また、子どもの見るものを共有できると子どもは“自分を理解してくれる存在が居る”と認識するそうです。

最後は質疑応答です。皆さんそれぞれの立場から気になったことが次々と出てきましたが、その中の一つで「ある事が出来ない時、“ちょっと前に戻る”、と聞くが、どういうことか」という質問がありました。“ちょっと前に戻る”=“ハードルを低くする”ということだそうです。例えば、片足立ちが出来ないのに、そればかりやらせては嫌になります。戻る事は発達が戻る事ではなく、発達を進めるためにも“ちょっと戻す”そうです。皆さんどの質問に対しても関心が高く、3時間では物足りない様子でした。
理学療法士、という方とは今の子育ての現場でなかなか気軽に繋がれないという印象が正直なところです。しかし、今回のお話を聞き、お母さんを始め、もっともっとたくさんの子育てに携わる方が繋がりやすくなれば良いと感じました。


この中原先生の講座は、7月9日に舞鶴、10日に宇治で続きの講座があります。いずれでも、前半は座学、後半は赤ちゃんになってみての動きの確認をしますので、動きやすい服装でお越し下さい。1回の参加は2000円です。詳細はHPまたはFBをご覧ください。

2016年度 15のまなび 始まりました。講師:中原規予さん [2016年06月22日(Wed)]
「子供の発達と子育ての今」

講師:中原規予さん(理学療法士)

昨年度、たくさんの子育て支援の現場から参加して頂き、好評だった「子育て支援者のための15のまなび」が今年度も始まりました。今年度は昨年度同様宇治会場の他、“海の京都”でおなじみの舞鶴会場でも開催する運びとなりました。その第一回目を飾って下さったのは昨日、舞鶴会場でお話を頂いた中原規予先生です。第二回目となる今日は、昨日と同じテーマ「子供の発達と子育ての今」について宇治会場でお話を頂きました。昨日お聞きされた方は更に深まり、今日初めて聞いた方は自分の現場と照らし合わせながら話を聞かせて頂きました。
今回の宇治会場では15名ほどの参加者が来られました。京都、宇治市内だけでなく、滋賀や三重、遠くは愛知から足を運んで頂きました。子育て支援者と一口で言っても現場は様々で地域の子育て支援で活躍されている方の他、助産師、母乳育児、図書関係など多方に渡ります。
中原先生は、東京都内の子ども家庭支援センターで講話をされたり、病院内での療育、乳幼児家庭訪問事業などもたくさんされています。理学療法士の他、作業療法士、言語聴覚士は国家資格であり、医師の指示のもと、治療や療育を行っておられます。

お話の口火は「この先、子どもに対して“こういう風になって欲しいから今、こうしよう”と考えたことはあるか?」という投げかけでした。この問いは発達の一部に即して考えるものであり、理学的とのこと。特に子どもに対しての療育は遊びを通して行われます。子どもの発達と遊びについて「発達を見る七つの窓」を紹介して頂きました。
@手先の動きA親(大人)との関係B子どもとの関係C聞いてわかる言葉D話す言葉Eからだの動きF生活習慣
これらは一つ一つを取りだして発達を見るのではなく、それぞれの要素を絡めて発達を見ていく、つまり、それぞれの要素が絡み合って発達が伸びていくのだと仰っていました。
発達とは“言葉や運動を覚えること”であり、生涯続くものですが粗大な動作の獲得は1歳未満で起こるそうです。そのため、乳児期の発達は大事とされ、特に立って歩くまでがメインで考えると仰っていました。“歩く”という動作は様々な姿勢コントロールの要素が統合して成り立っており、単純な筋肉の発達ではなく合理的な動きになるとのこと。最初の振り出しの足の力に筋肉はいらないそうですが、赤ちゃんはまだその振り出しが不器用なだけなのだと教えて頂きました。この運動の獲得について、今は動き出しが遅いと言われているそうですが、中原先生の現場経験から極端に二分化しているそうです。

次に運動発達におけるポイントについてお話がありました。歩行までの発達段階として、正中位指向、追視、寝返り、起き上がり、立ちあがり、つかまり立ち、伝い歩きがあり歩行を獲得します。特にお話があったのは最初の三つ。正中位指向とは、正中線に手足が近くなる事、つまり身体が丸くなる事です。赤ちゃんがよく指しゃぶりや足しゃぶりをする姿を見ますが、まさにあのポーズです。これは寝返りに繋がる動きですが、骨盤が柔らかい赤ちゃんはおしりが上がらず、腹筋が働きません。便秘にもなりやすいとの事。最近は腹筋を使わず、逆に身体を反る赤ちゃんが多いそうです。
赤ちゃんが追視をしやすいものはコントラストがはっきりしたもので、一番は白と黒。人の顔の中で眼球がその部分に当たるため、赤ちゃんは人の目を一番追いやすいとの事。追視が180度出来るようになると首が座った状態になります。首が据わると寝返りに繋がりますが、単純に首が座れば自然と寝返りをするわけではありません。先生のお話を聞いて、“寝返りが出来る”ことと、“寝返りをする”ことは違うのだと思いました。寝返りの最初の一歩は追視から繋がり、自分で興味を持って偶然動く事です。つまり、本人がやりたいと思ってやるのです。この本人が“やりたい”という気持ちが無いと動きは定着しないそうです。先生もよく「うちの子はまだ○○しなくて・・・」という相談を受けるそうですが、しないのは、その子がしたくないからであり、その気が無いなら無理にさせなくても良いとすがすがしく仰いました。つまり裏を返せば、その子が動きを獲得したいと思う環境ではない、動く必要のない環境だということ。例えば、「はいはいしない」のであれば、ハイハイしなくても良い環境=周りにおもちゃがいっぱいある環境、と言える事が出来ます。それならば片づければ良いだけ。また、ハイハイを通り越してつかまり立ちをする子も増えていると聞きますが、一度目線を高くすると子どもは高い目線が好きなためハイハイをもっとしなくなります。そのため股関節や腕の力が十分に発達せず転びやすくなります。普段から子どもの目線が過剰に高くならないよう、自分で目線を高くするまで待つ事が必要なのです。
抱っこやおんぶも後で話していただきましたが、抱っこやおんぶはスキンシップと移動の二つの用途があります。今は色々な抱っこひもやおんぶひもがありますが、どんな抱っこひもでどんな姿勢であっても、腰が据わる前の赤ちゃんに対して締め付ける時間が長ければ自分で姿勢を獲得しないとの事。どの発達段階のお子さんと接しているかで抱き方や時間を変える必要があります。本来であれば坐骨で姿勢が支えられるとバランスが取れ、体感が固定されます。そうすると手先の動作も良くなり、腹筋も鍛えられるとのこと。腹筋が鍛えられないとお座りが出来ません。その前に座らせられると腹筋が鍛えられず、自分で座れた気になってしまい、自分で座ろうとしなくなるので、揺れ遊びや、こちょこちょ遊びで腹筋を使えるようにする事が必要なのです。
人は、自分で必要性に気付くからこそ、自分がやりたいと思い、そう感じるかどうかが大切なのだという事や、この事に繋がって、子ども達との生活で注意したい事の一つとして“サービスをし過ぎない”というお話が心に残りました。子どもの欲求がわかるとそれに応えたくなり、適切に応えると子どもも安心感を覚えますが子どもの欲求に応える事は、何でもかんでも子どもの欲求に従うことではなく、時には子どもの欲求そのままに応えない方が子どものためになることもあります。そして、子どもの欲求を先読みしすぎてサービス過多になると子どもは欲求を出さなくなります。これでは運動の発達だけでなく全体的に人としての発達、成長が阻害されると感じました。
お母さんからの質問で多いのが「うちの子は遅れてる?」という質問だそうです。中原先生はこの質問に対し、「進んでいれば良い。滞ってなければ良い。」と言葉にされていました。そして、「発達の表を見て、その子を見ていない」と仰っていました。この言葉が、心に残ったもう一つの言葉です。運動の獲得でもそうですが、ハイハイが必要な時期に子どもがつかまり立ちをしたことが嬉しくて子どものハイハイの時期を見ずにつかまり立ちを促す事がまさにそうだと思いました。

次に、愛着のための触れ合い、赤ちゃんとコミュニケーションについてお話を頂きました。赤ちゃんは抱きしめられるという行為から安心感を覚え親から離れて遊ぶ事ができます。発達には愛着形成が欠かせませんが肌に触れること、揺れ遊びなどは子どもの心身の成長発達に効果的との事。揺さぶられ症候群や抱き癖のお話もありましたが、揺さぶられ症候群は脳が強い衝撃を受けた時に起こります。脳の外側は水が張ってありカバーしてくれているので触れ合いのための揺れであれば問題はないとのこと。抱き癖も、子どもを抱きしめてあげると安心感がたまれば子どもは外に向かうようになると言われています。肌の触れ合いの他、言葉がけもたくさんすると子どもの発語が豊かになり、また、子どもの見るものを共有できると子どもは“自分を理解してくれる存在が居る”と認識するそうです。

最後は質疑応答です。皆さんそれぞれの立場から気になったことが次々と出てきましたが、その中の一つで「ある事が出来ない時、“ちょっと前に戻る”、と聞くが、どういうことか」という質問がありました。“ちょっと前に戻る”=“ハードルを低くする”ということだそうです。例えば、片足立ちが出来ないのに、そればかりやらせては嫌になります。戻る事は発達が戻る事ではなく、発達を進めるためにも“ちょっと戻す”そうです。皆さんどの質問に対しても関心が高く、3時間では物足りない様子でした。
理学療法士、という方とは今の子育ての現場でなかなか気軽に繋がれないという印象が正直なところです。しかし、今回のお話を聞き、お母さんを始め、もっともっとたくさんの子育てに携わる方が繋がりやすくなれば良いと感じました。

この中原先生の講座は、7月9日に舞鶴、10日に宇治で続きの講座があります。いずれでも、前半は座学、後半は赤ちゃんになってみての動きの確認をしますので、動きやすい服装でお越し下さい。1回の参加は2000円です。詳細はHPまたはFBをご覧ください。
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